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社会

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2020年10月の記事一覧

うまくいかないからおもしろい

うまくいかないからおもしろい

スポーツの世界では、スター選手がライバルチームに移籍すると、元いたチームのファンから憎悪を向けられるということがよくある。

サッカーのスペインリーグで、FCバルセロナからレアルマドリードに移籍したフィーゴ選手などがその典型だ。

ぼくの応援している埼玉西武ライオンズでも近年そういうことがあった。浅村栄斗選手が楽天イーグルスに移籍したときのこと。

浅村選手の場合は、さらに「疑惑」が絡んでいる。プ

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コトバによる汚染

コトバによる汚染

近所にうるさいボーソー族がいる。一台だけど、おなじ道をくりかえし走り回るのでかなりうるさい。

ただし、一台なので、厳密には族(ぞく)ではない。なので我が家では「暴走人(ぼうそうにん)」と呼んでいる。

例)今日はボーソー人がうるさいな~

これを声に出して言うだけで、やや気分がスッとする。見下しているようなきもちになり、心なしかエキゾーストノーズがチャチに聞こえてくるから不思議だ。

ことばには

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起こることは起こる

起こることは起こる

さて、最近Twitterでもnoteでも、政治や経済についてよくコメントしているんだけど、じつは政治や経済にそれほど興味はない。だから感情的に入れ込んではおらず、スカッとしたり、ムカッとしたりもしていない。社会と歴史がどのように動くのか、その法則のうごきをかたずをのんで見守っている。

できれば争いごとが起こらないでほしいとは思うが、願ったからどうなるというものではない。起こることは起こる。

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「ぜんぶが悪」などという組織は存在しない

「ぜんぶが悪」などという組織は存在しない

どんなものごとにも、2つの解釈が成り立つ。自分に都合のイイ解釈と、相手側に都合のイイ解釈だ。殺人事件が起これば、被告は「殺意はなかった」と言い、検察は「計画的だった」と言う。「殺意はなかった」というのが被告にとって都合のイイ解釈で、「計画的犯行だ」というのが相手側(検察)にとって都合のイイ解釈である。

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昨日ツイッターで、「アメリカで郵便投票が盗難に遭っているけれども、大手ネットワークが

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フェイクニュースのレベルが思ったよりひどい

フェイクニュースのレベルが思ったよりひどい

昨日、ツイッターでおかしなリツイートが回ってきた。新型コロナウイルス対策のマスクに関するものだ。

いわく、「マスクを着用すると酸欠になって脳細胞が死ぬので着用してはいけない」とのこと。ドイツ人の博士が主張しているそうだ。

ここでわらってはいけない。「アハハ、じゃあ原監督も工藤監督も日本シリーズでさらに脳細胞が死んじゃうな~」などと笑うのは負け犬の遠吠えというものである。

よく確かめもしないで

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仕事とSNS

仕事とSNS

オトナになったら人生の多くの時間を仕事についやすようになる。バスの運転手はバスに乗っている時間が長いし、ミュージシャンは楽器を演奏している時間が長い。

多くの時間をついやしているということは、それについてたくさん考えているということだ。だから、バスの運転手がSNSに投稿したばあい、バスに関する内容になったり、ミュージシャンが演奏にかかわる投稿をしたりするのは自然なことである。

ただし、ぼく自身

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菅さんのアメとムチ

菅さんのアメとムチ

このnoteではあまり時事的な内容は取り上げないんだけど、例の「日本学術会議問題」についての議論がなんかズレているような気がするので取り上げてみる。

たいした問題じゃないと思っている人も多いだろうが、これは氷山の一角みたいなもので、これからのぼくらの生活を左右するだいじな問題だ。

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「学術会議任命拒否」とは、菅総理が会員候補のうち6名を任命しなかった問題。政府が任命拒否をしたのははじめ

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なんでもプロ化できる時代

なんでもプロ化できる時代

「社会運動のプロ化」について。

アメリカ版『ちびまる子ちゃん』である『シンプソンズ』については昨日も触れたけど、あのあと、すごーく考えさせられるエピソードを見たのでもういちど話題にしたい。

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「シンプソンズ」の主役は、一家のお父さんであるホーマーだ。

「ちびまる子ちゃん」でいうとヒロシのポジションに当たる。

ややこしいので以下、かれのことをヒロシと呼ぶ。

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ヒロシは原子力

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