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イギリスのコロナ事情:生活はすっかり元通り?9月からは3回目のワクチン接種も予定💉【全文無料】

イギリスでは成人(18歳以上)の88.6%が1回目の接種を受け、72.7%が2回目も完了。イングランドでは18~29歳の68%以上が1回目の接種を済ませており、接種率のさらなる上昇を促すために「ワクチン会場までのタクシーサービスの割引やUberEatsなどの宅配サービスの割引」も検討されています。

全世代の積極的なワクチン接種のおかげもあって、イングランドの7月19日のロックダウンのほぼ全面解除からちょうど2週間が経っても、幸いなことに感染者の増加は見られません。むしろ7月半ばには1日6万人を超えることもあったのが、現在は2.2万人程度に激減。科学者もこれにはびっくり😲

イギリスで感染者が激減した理由はワクチン効果ばかりではなく、以下の要素が大きいと言われています。

①学校が夏休みに入った
②Euro 2020のお祭り騒ぎが終わった
③7月19日後も人々が慎重な生活を続けている

とくに①の影響は大きいよう。ということは裏を返せば、夏休み明けの9月にはある程度のリバウンドが起こることは不可避ですね💦

今イギリスで蔓延しているデルタ株に対してはワクチン(ファイザー製、アストラゼネカ製)は重症化を抑える効果は高いものの、感染率を下げる効果はやや弱まっているため、人々の交流が続く限りは感染者を劇的に減らすのはむずかしいのかもしれません。

そういった懸念もあって、イギリスでは9月からクリスマスにかけて最もリスクの高い50歳以上の人全員と医療従事者、持病のある方々に3回目のワクチン(ブースター)接種を実施する見通しです。そして、3回目に接種するワクチンは全員がファイザー製になりそう。これは、デルタ株に最も効果的なワクチンはファイザー製というデータが出ているためです。

社会において最もリスクの多い人たちが比較的安心してクリスマスを迎えることができるのは素晴らしいこと。今年こそはイングランドでも「家族で賑やかにメリクリ」を楽しめるかもしれません🎅🎄

さて、現在の日常に関してですが、イングランドではたしかに7月19日以降はほぼコロナ以前の生活に戻ったと言えます✨

海外との行き来も以前よりもしやすくなっています。たとえば今日(8月2日)以降は、アメリカ合衆国やEU諸国(フランスを除く)からイングランドに到着する場合、ワクチン接種を完了している人は10日間の自主隔離を免除。イギリスには外国に暮らす家族をもつ人が多いので(ええ、わたしも…)、離れ離れになった家族とより気軽に再会できる人が増えています。

ただし、マスクやソーシャルディスタンスは現在も公共交通機関やショップなどで呼びかけられていますし、清掃や消毒も徹底して継続されています。地下鉄の車内にごみを見ることも滅多になくなり、そういう意味ではロンドンの街がいっそう快適に(笑)。

それでも、とくに高リスクの人たちはまだまだ必要最低限の外出しかしない方も少なからずいます。わたし自身も外出は週1回程度とやや控えめ。まあ、状況は改善したとはいえパンデミック中であることに変わりはないので、イギリスの爽やかな夏を慎重に楽しんでいます💓

一方で、世界的にパンデミックが落ち着くには、一部の富裕な国だけでなく世界各国にワクチンが行きわたることが必要です。イギリスは2022年半ばまでに他国へ1億回分のワクチンの寄付を行うと明言。

日本やアメリカ合衆国もすでに外国への寄付を行っていますが、イギリスからはまずはケニア(81万回分)とインドネシア(60万回分)、ジャマイカ(30万回分)にアストラゼネカ製のワクチンが送られる予定です。さまざまな国で、少しでも安心して生活できる方が増えますように😌💉

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