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「毎日note」、 再開します。

2018年4月17日から、546日のあいだ、毎日noteを書いていました。

その日起きた些細な出来事から、ずっと誰にも相談できずにいた悩みまで、自分のまわりの大小さまざまなことを綴っていました。noteを書き続ける中で、友人ができたり、仕事をもらうようになったり、変化が起きました。

その後、念願の旅に出ることになり、時差を気にしたりWi-Fiを探し回ったりしながら更新を続けるのは厳しいなあと思うようになって、毎日更新をやめました。

健康面や金銭面が許すかぎり、無期限の旅を続けようと思っていました。旅を通して文章を書き、写真を撮る。それをSNSでいろんな人に見てもらい、そこからお仕事をいただくというサイクルでしばらく生活していました。

が、ご存知のとおりコロナです。

無期限どころか、出発から半年も経たずに旅は終わってしまいました。

(大事なことなので付け加え:帰国してから14日間は、自宅にこもっていました。ずっと体調は健康そのものですが、食料品の買い出し以外は引き続き部屋にこもっています。)

帰国してからしばらくは、あかるい自暴自棄のような状態になっていました。夢もお金も仕事も消えた。悲しいを通り越して、無気力、無感覚。一周まわってもはや笑ってしまう。

毎日Googleカレンダーが、コロナさえなければ今ごろ訪れているはずだった街や宿の名前をリマインドしてくる。一つずつ消すのも億劫で、そのまんまにしてあります。

見たい景色をすべて見ることはできなかった。どれだけ時間がかかるのかはわからないけど、コロナはいつか収まるだろうし、きっと多くの人が一斉に旅に出るでしょう。でも、そのとき私が旅に出られるかはわからない。「いつか」の未来の話をするのが、希望であると同時に、今はまだ正直しんどくもあります。


だけど、なくしたものばかり数えていてもどうにもならない。幸いなことに身体は健康だし、こもる家もあるし、この状況でも私に仕事を依頼してくれる人もいる。

会社員時代、私はコピーライターとして働いていました。仕事をするうえで嫌なことはもちろんあったけど、「書くこと」は最後まで好きだった。

かつて、安定志向の私に冒険する道を示してくれたのも、「書くこと」でした。書くことは場所を選ばない。書くことに特別な道具はいらない。

だから今も、トンネルから抜け出すためにできることは「書くこと」なんだと思う。

どこかの国の諺で、「いい靴は素敵な場所へ連れてってくれる」というのを聞いたことがある。私にとって、書き続けることこそが靴の代わりになってくれると、祈るような気持ちでキーボードをたたいています。

サポートいただけたら、旅に出たときのごはん代にさせていただきます。旅のあいだの栄養状態が、ちょっと良くなります。