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93日目の、毎日note

noteの毎日更新をはじめて、93日間が経った。
ちょうど3ヶ月。

3ヶ月というのは、私にとってちょっと特別な数字だった。

今年の春のこと。旅工房さん主催で、伊佐知美さん(#旅と写真と文章と オーナー)とルイス前田さん(TABIPPO.NET編集長)がゲストのライティング作戦会議に参加した。

旅を仕事にする。私には想像もつかなかった生き方をしているお二人の話を、ただただ憧れと羨望の眼差しで、食い入るように話を聞いた。

「旅も文章も好きだけど、仕事にするとなると難しい」たしかそんな話題が出ていたのだと思う。

そのトークの中で、伊佐さんが言った。

「今日から3ヶ月間、毎日毎日文章を書き続けられたら、ライターの素質はあると思います」

伊佐さんは、いつも通りやさしく穏やかな口調だったけど、私にはずんと重く響いた。コピーライターという職種でありながら、会社の中の雑務に追われて(というかそれを言い訳にして)書くことから逃げている自分がいたから。「もっと文章を書く仕事がしたいんだ」と言いつつ、何も動いてない事実を突きつけられたから。

だけど意気地なしの私は、そのイベントの終わった夜も、翌日も、なんにも書かなかった。本職以外で、誰かに読まれることを想定した文章なんて、1日1ツイートくらいしかしていなかった。そのくせ、伊佐さんの言葉がずっと気になって残っていた。鉛のように、心の奥に、ずーんと重く。

そんな中、縁あってイベントのもう一人のゲスト、ルイス前田さんとお話する機会をいただいた。


ルイスさん「ぽんずちゃん、ライター志望なんだよね?どんなこと書いてるの?」

私「えっと・・・どんなことと言うか・・・1日1ツイートしか・・・」

ルイスさん「!?!?!?」


TABIPPOの編集長を目の前にして「1日1ツイートが精一杯だけどライターになりたい」などとほざいたマヌケは、世界広しと言えど私くらいしかいないんじゃなかろうか。軽蔑されるんじゃないかと思ったけど、ルイスさんの器の大きさを見くびっていた。「それはやばいよ!!」と大笑いしてくれた。

爽やかな爆笑に、なんだか救われたような気持ちになった。じゃあ、がんばって書きます。まずは書いてみます。そう言うとルイスさんはまた笑顔で応援してくれた。


次の日からだ。noteの毎日更新を始めたのは。

そして今日、自分の中でのひとつの約束だった「3ヶ月」がクリアできた。

3ヶ月経ったからと言って、なにかが大きく変わる訳じゃない。バズるわけでもなく、仕事が来るわけでもなく、文章はまだまだ未熟。目標はまだまだ未達。

だけど、ウルトラスーパーネガティブな私でも、自分のことをすこしだけ好きになれた。いいねやコメントをくれる人もいれば、直接会ったときに「note読んでます」「ぽんずちゃんの文章が好き」と言ってくれる人もいて。何気ない気持ちで言ってくれた言葉かもしれないけど、にやにやしちゃうくらい嬉しかった。私の中では、大事な宝物としてちゃっかり覚えている。

今朝、noteをひらいたら、まるでバースデーサプライズのようにこんな通知が飛び込んできた。

900回。

知り合いゼロから始めたWebの世界で、私の書いたものに「スキ」と言ってもらえた。「noteはやさしいインターネット」。最所あさみさんの言葉を思い出した。

悲しいことも上手くいかないことも泣きたいほどいっぱいあるけど、ひとまず今日はお礼を言いたくて。伊佐さんとルイスさんと、noteと、読んでくださるみなさんに。

ありがとうございます。これからもしつこく毎日更新するので、よかったらまた読んでくださいね。

サポートいただけたら、旅に出たときのごはん代にさせていただきます。旅のあいだの栄養状態が、ちょっと良くなります。