マガジンのカバー画像

カメラといっしょなら、どこまでも

83
写真関連について私が書いたnoteをまとめています。
運営しているクリエイター

#コラム

で、結局なんでFUJIが好きなの?

悩みに悩んで、浮気の末に心を決めてFUJIのカメラを迎え入れたのが数か月前のこと(購入時の話は、こちらからどうぞ)。X-T3というミラーレス機を購入した。 買い物では失敗ばかりの私だけど、FUJIを買ったことはこの1年間で最高の決断だったと豪語している。 ところが第三者からは、SONYからFUJIに「ランクダウン」したという捉えられ方をすることも多く、そのたびに「違うんだ!!」という気持ちになる。 こないだの「#複業カメラマンナイト」のイベントでも、質問を受けたときにつ

良い写真ってなんだろう?~情報量編~

写真集をぱらぱらと眺めながら、頭を抱えていた。 先週会ったときに鈴木心さんが言っていたことが、どうも引っかかってモヤモヤする。「消費されない(時間を越えて愛される)写真には、情報がつまっている」と心さん。 なんとなく、わかる気はする。 1枚の中にぎゅぎゅぎゅっと色んな要素がつまった写真は、観るのに時間がかかる。 「ウォーリーを探せ」みたいにたくさんの人やモノが映っているストリートスナップなんかは、写り込んだ一人ひとりを観察していけば自然と時間は流れる。 反対に、葉っ

「ボケない写真」にチャレンジして気づいたこと

昨日の noteに書いた「制限をつけて写真を撮る練習」をやってみて、気づいたこと。 ・規則性のあるものに目がいくようになる ボカさないでも綺麗なものって、模様として綺麗なものが多いことに気づきました。均等にならんだ物体が、いつも以上に目に飛び込んでくる ・写真の中に「いれない」要素に気を使うようになる ボケでごまかせない分、余計な要素に気を使うようになりました。逆に言えば、今までかなりボカして誤魔化していたということか…恐怖! ・影の造形に意識が向く 自然と影の形を気

「光と色」を自分でコントロールする。フォトコーディネートセミナーのイベントメモ 〜前編〜

今日は、フォトコーディネートのセミナーに参加してきました。 ・フォトコーディネートとは「イメージした世界観を表現したい、写真を構築する要素を意図的にコントロールしたい。プロデュースしたい」という思いからこのスタンスに至った。 写真はいろんな要素が相まってできている。そのあらゆる要素を自分でコントロールするのがフォトコーディネート。「センス・感覚」からの脱却を目指す。「センス」もロジカルな説明が可能なのでは?という発想。 「フォトコーディネート」というと難しい言葉に聞こえ

カメラを買ったきっかけ

カメラを買ったきっかけは、高校の文化祭だった。 文化祭のオープニングムービーを担当することになり、地学の先生に監修してもらいながら、動画をつくりはじめた。 カメラなんてもちろん持っていなかったので、写真部の友人に頼んで貸してもらった。 はじめて触ってみて驚いた。見える景色が、ぜんぜん違う。 いつも見てる景色なのに、ファインダー越しの風景はまるで映画のワンシーンのようで。毎日飽きるほど居る場所なのに、シャッターを切ったとたん、目の前の景色が過去になって。「あ、いつか私は

「はじめまして」でも笑顔を引き出す、カップル撮影の魔法のことば

ここ数か月ほど、週末カメラマンとしてカップルや家族を撮影しています。 ありがたいことに、私の撮った写真を見て「いい笑顔を撮ってる」という感想をいただくことが増えてきました。 笑顔を引き出す・・・というと、どんなことを想像しますか? 私はずっと、陽気で人好きでおしゃべり上手な人のことを想像していました。 noteにはちょくちょく書いてますが、私は話すのが得意なタイプではありません。気の利いた冗談なんて言えないし、自分自身があんまりずかずか踏み込まれたくない性格なだけに、

"透明感" に恋をした日

小学3年生くらいのころ、夏休みのスケッチ教室に参加した。 近所の公園で、ゆるく楽しく絵を描くイベント。 * 絵を描き終わったころ、誰かが講師の先生に向かって質問した。もしかすると私自身が訊いたのかもしれないけれど、ちょっと記憶が定かじゃない。 「空のうすい水色って、どうしたらいいの?」 「うーん、水をたっぷり含ませることかな」というアドバイスのあと、先生はこう続けた。 「みなさんが使ってるのは不透明水彩と呼ばれる絵の具なの」 そう、当時私たちが使っていたのは、小

しょうがないよ。好きになってしまったんだもの。

私には夫がいる。仮に名前をSとしよう。 Sくんとの出会いは、友人の紹介だった。普段の私は、恋愛に関してはかなり感覚的に生きている。恋に落ちそうな人に関しては、出会った瞬間にピンとくる。顔がかっこいいとか服がおしゃれとかそんなんじゃなくて、第六感みたいなものが働くのだ。「この人、好きになりそう」と。 ただ、Sと出会ったときにはそれを感じなかった。「かしこくて、いい人そうだなぁ」可もなく不可もなくの極みみたいな印象。だけどSを知っていくうちに、恋とは違うけれど結婚するならばこ

あなたの目がほしい

なんで写真を撮るんだろう。 1つの理由は間違いなく、「今を思い出に残したいから」だ。 今この瞬間にも、人生の残り時間をしめす砂時計はさらさらと無情に流れ落ちていく。二度と戻らない「今」を生きた証を、未来の自分のために残してあげる。その手段が写真だ。 私にとって写真を撮るもう1つの理由は、「目がほしいから」だ。 もう少し丁寧に言うと、「世界の中のうつくしいものを見つけだすための目がほしいから」だ。すごく当たり前のことをいうけれど、うつくしい写真を撮りたかったらうつくしい

#夏の始まりの浴衣花火

書くことばかりで精一杯で、最近ぜんぜんカメラの勉強が追いついておらず。今日はレタッチDAYということで、夏の始まりを告げる写真たちを載せようかと。 すべてカメラはSONYのαⅢ。レンズはf1.4、50mm単焦点です。レタッチはLightroomとみんな大好きVSCO。 冒頭の美しいかき氷は、鎌倉の氷伝というお店の。ミルクを混ぜ込んだ、ふんわり甘い氷にやみつき。不思議なくらい溶けにくくて、最後までしっかり氷を味わえるのが嬉しかった。乳製品好きなので、練乳かけ放題なのもあ

撮る人は映らない問題。

カメラ好きな人に質問したいことがあります。 仲間と出かけたとき、自分も写真に写りたい派ですか?それとも、写らなくてていい(自分がずっと撮る側でいたい)派ですか? 基本的に、私は後者。 私の目がファインダーを覗いて、私の手がシャッターを切った景色なら、自分もその写真に含まれてるも同然だって思うから。 だけどその話をしたとき、写真好きな大学の先輩(イケメン)にめちゃくちゃ驚かれた。 「ぽんちゃんがその瞬間そこにいたって証拠、残さなくていいの?せっかく

SONY α7ⅲを選んだ理由

普段のnoteとは少し趣向を変えて。今までなんと7年間(!)も、PENTAXの入門機を使い続けてきた私ですが、この春ようやくフルサイズデビューいたしました。フルサイズにするならやっぱりNikonかCanon!と思っていたにも関わらず、惹かれてしまったSONY。 SONY党を増やしたい一心で、α7ⅲの素敵なところを紹介していきます。 【SONY α7ⅲのここが素敵】 □コンパクト is 正義!この小ささでフルサイズ!!! □目に自動でピントが合う「瞳AF」が魅力的すぎる

最新カメラにびっくりした話

今までずっと7年間も入門機を使い続けてきた私が、ようやくフルサイズを買った。私の身の丈には不相応なくらい立派な、SONYのフルサイズ。 こんなちっちゃい体で、こんなことまで出来ちゃうの!と日々感嘆の連続である。 たとえば。 ・瞳AF(自動的に人の瞳を検出し、ばしっとピントを合わせてくれる) ・MFアシスト(どこにピントが合ってるか、瞬時に拡大表示してくれる) ・無音シャッター などなど。 他にも、「背景とろけそうなほどボケる」だの、「レタッチしやすい」だの、恩恵はた