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虹の足

こんにちは、ユリナです。

本日、7月16日は

7なな
16いろ

なないろ=虹

ということで、虹の日でございます^^

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虹は、雨上がりに見えることや
なんといっても美しいですし
なかなか見られるものでもないので

見るとめちゃくちゃテンションが上がりますね!

といっても、

個人的には、
はっきりくっきりしっかりとした虹(?)を見たのは
数えるほどしかありません。

でも、とても印象に残っています。


虹といえば思い出すのが
吉野弘のこの詩。

虹の足
吉野弘

雨があがって
雲間から
乾麺みたいに真直な
陽射しがたくさん地上に刺さり
行手に榛名山が見えたころ
山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。
眼下にひろがる田圃の上に
虹がそっと足を下ろしたのを!
野面にすらりと足を置いて
虹のアーチが軽やかに
すっくと空に立ったのを!
その虹の足の底に
小さな村といくつかの家が
すっぽり抱かれて染められていたのだ。
それなのに
家から飛び出して虹の足にさわろうとする人影は見えない。
―――おーい、君の家が虹の中にあるぞオ
乗客たちは頬を火照らせ
野面に立った虹の足に見とれた。
多分、あれはバスの中の僕らには見えて
村の人々には見えないのだ。
そんなこともあるのだろう
他人には見えて
自分には見えない幸福の中で
格別驚きもせず
幸福に生きていることが――。

出典:https://www.bukkyo-kikaku.com/archive/no98_15.htm


暗喩だの直喩だのに隠されて
何がいいたいんだ?という詩も多い中、

めっちゃストレート、
何が言いたいかスッとわかりますよね??
(だって書いてありますもんね笑)


失わなければ気づかない、当たり前の幸せ


自分の幸福は自分では気づきにくいものですが
それでも、ときどき思いをはせることによって
実感できる部分もあるはずです。


隣の芝は青いもの。
でも、私だって、今、虹の足の中にいるのかもしれない。

そんな意識を忘れずにいたいですね。




                  

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