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藍の石けん 〜紫の沈殿藍〜

夏から作り溜めた沈殿藍や藍の石鹸のこと、メモ記事です。
沈殿藍、青汁、インジルビン、少しだけできた違うパターンの藍やその他の色素のもの、順番に書いていきます。

熱湯抽出沈殿藍の石けん

前に藍活2021としてポストした沈殿藍のうち、生葉を発酵させないで熱湯で抽出して作った沈殿藍を石けんにしました。
沈殿藍の時点で発酵のものよりも色が濃く、藍色が濃縮されているかと期待していましたが。。。 結果としては、赤みがあって、紫の石けんになりました。

紫沈殿藍の石けん

ちょろんとお髭のようになっているのは、スキニー&シミーの型入れをしようとして途中でやめたからです。逆に良い感じなので今度意図的にやってみようかな。
このくらい濃く藍が入っていると、青い泡が立ちます。石けんとしてはちょっと入れすぎです。
お髭の周りの少し滲んだようになっているところは、この後変化が楽しめます。

途中経過

今回使ったのは左側の濃い色の沈殿藍です。右側は発酵のもの。
石けんは、型入れした時から赤みがあって、あぁ青じゃなかったのね〜って、もし染め用の沈殿藍作りだったとしたら少し残念な結果ですが、石けんとしては赤みありも全く問題ありません。

紫沈殿藍の石けん

沈殿藍の記事はこちら

なぜ赤い色が?

紫色になるのは、沈殿藍を作る過程で、青色(藍色)のインディゴの他に赤色色素であるインジルビンが生成しているためです。
インジルビンが化学的にどのように生成しているかについては研究されてわかっているものの、これを意図的に作る(紫染めとか)、あるいは作らないという条件設定は小さいスケールではなかなか難しいなと感じています。この研究の大家である牛田先生のお話を何回か聞かせていただいているものの、実践しないと忘れてしまう。もったいない話です。。。。
この夏の色々な取り組みで、何となく感覚的にはわかってきた気がするのですが、まだまだ語れるほどではないので精進を続けようと思います。

インジルビンの合成はまだ語れませんが、できてしまえばその性質については結構掴んできています。インジルビン抽出と石けんの話は次のポストで。



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