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国内の水族館にいるラッコはたった8頭

先日取材で三重県の鳥羽水族館にお邪魔しました。

鳥羽水族館は飼育種類数日本一の水族館で、水の生き物だけではなく陸地に住む生き物もいます。半日~1日、ずっと過ごせます。

ご案内頂いた職員の方に、ラッコに関するちょっと悲しいお話を聞きました。

今から30年ほど前にラッコブームがあり、ピーク時は全国に100頭以上のラッコがいたそうです。

31歳の筆者にとってラッコはどの水族館にもたくさんいるイメージだったので納得。まさにラッコ世代なのが今のアラサーです。

でも、現在国内には8頭だけ。

鳥羽1(メス)、新潟1(オス)、能登島1(メス)、アドベン1(メス)、須磨2(オス、メス)、海の中道2(オス、メス)

鳥羽水族館にいるたった1頭のラッコ。遊んでいたけど、ちょっと寂しそうにも見えました・・ラッコは本来群れで行動する生き物だそうで。

ラッコの主な生息地はやはり海外。野生のラッコの保護のため輸入されなくなってから、水族館での繁殖に頼らざるを得なくなったんですね。

でも、野生の本能が薄れてきたのか、交尾がうまくいかないそう・・

水族館からラッコはいつかいなくなってしまうのかな。でも、水族館で見たいというのも人間のエゴかな・・・と、悶々モヤモヤと考えています。

水族館前にあった郵便ポスト。ブーム時代に作られたのだろうなと思うと、少し心が苦しくなりました。

今回の取材では、民間の水族館でも、様々な動物を「保護する」「研究する」といった活動を行っていることを知りました!

今後水族館の入園料を払うときは、動物の将来の研究のために払っていると思えそうです。温暖化による気候変動を少しでも緩やかにして、動物にとってもすみよい地球を保っていきたい。

気象予報士 千種ゆり子

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