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紅しょうがを作る夜

「あ、紅しょうが買うの忘れた」

何回も繰り返してきたこのセリフ。仕事で疲れて手抜きをしたい時、我が家はお好み焼きを作ることが多い。
ザクザクと大雑把にキャベツを刻んでボウルに移し、天かす、卵、水で溶いたお好み焼き粉を混ぜる。
温めたホットプレートの上で豚肉を焼いて、その上にタネを丸く広げる。何にも考えなくていい。

気を抜いているからか、いつも紅しょうがを買うのを忘れる。まぁなくても成立するんだけど、やっぱりあったら嬉しい。色も綺麗だし。

そもそも紅しょうがって何なんだろう。生姜がどうしたら紅しょうがになるのか、知らない。

検索して見ると「自家製 紅しょうがの作り方」と出てきた。

自家製・・・!!
紅しょうがは買うものだと思っていた。自分で作るなんて考えたこともなかった。

これはやるしかない。最近家にいる時間が長いからか、いつもはやらないことをわざわざやりたくなるんだよね。ということで材料を調べてみた。

『紅しょうがの材料』
・新しょうが 500g
・塩 大さじ1
・赤梅酢 200m
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タイミングの良いことに、新しょうがを買ってきたばかりだった。塩はある。
しか〜し、赤梅酢・・・ないない。

と思いつつ台所を見渡すと、頂きものの梅酢を発見!使い道がいまいちわからず、存在を完全に忘れ放置していた梅酢。今使う時がきた!!

だけど、多分「赤」梅酢じゃないと紅色にはならないのかもな〜と思って、ちょうど余っていた紅芯大根も刻んで入れてみることにした。滅多に買うことがないのにね、紅芯大根。これはきっと入れてみるといいよ、と紅しょうがの神様が言っている。

材料は揃った。始めよう。
しょうがの皮を剥き、薄くスライスしていく。紅芯大根も同じく。

こういう単純作業は楽しい。特に夜は。
頭の中のもやもやが晴れていくよう。

指先に集中しながら一つ一つスライスしていく。

全部出来たら塩を振ってなじませて、一時間放置。
その間に保存瓶を煮沸消毒しておく。

1時間経ったら水気をギュッとしっかり絞って、ひたすら千切りをする。とんとんとん・・・と包丁がまな板を叩く音がする。この音の安心感ったらない。

千切りが終わったら、上から梅酢を注いでいく。

すると、みるみるしょうがが紅く染まっていく。とっても綺麗・・・! やって良かった〜!

ボウルから保存瓶に移して、入りきらなかった分はジップロックへ。

翌朝、紅く染まった紅しょうがをみてニヤニヤ。これでしばらく紅しょうがに困ることはないな。お好み焼きはもちろん、焼きそば、牛丼、ソーキそば。何にだってたっぷりかけちゃうよ。

家にいる時間が長い今だからやってみようと思ったこと。そうしたらとっても綺麗な瞬間が見れました。しかも食べられるなんて最高!

無くても困らないけど、あったら嬉しい。こういうものこそ、おこもり期間に大事にしたいなぁと思った紅しょうが作りでした。






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