四角四面の珈琲について。
百合珈琲のお庭には毎年この時期、どくだみの花が咲きます。
可愛くて大好きです。
同じようにお店の出入り口にもたくさんの雑草が伸びてきます。私は雑草好きなのでそのままにしています。伸び放題です。
そうすると、いつの間にか誰かが、きれいに抜いてくれたりしています。
それが、お店のスタッフとは限らず、ご近所の方だったりします。
「気になるわー」と、親切心でして下さっているので、それはそれで、とても、ものすごく、ありがたいです。
世の中には「どうでもええもん」なんてないけれど、「どっちでもええもん」はありますね。
どっちでも、幸せ。
どっちでも良い幸せは、ブラジルを飲めば味わえます。
ブラジルは、中庸の味と言われ、父は、私に味を教えてくれた時、どっちでもない味、と言っておりました。私は、四角い味と感じています。
四角いどっちでもないブラジルは、ブレンドに使ってもええ仕事しますけど、単品で飲んでも、さすがの四角四面で、一本立ちしております。
昔の大量生産のムンドノーボ時代の名残からか、浅煎りすると粉っぽさが残ります。深く煎ると苦味ばしった強いお方。中煎りして初めて、どっちでもないけど、どっちでもええねーの幸せを感じます。
今、扱っているブラジルは、サンタアリーナ農園イエローブルボンのパルプドナチュラル。この珈琲を指定される方も増えてきました。四角い味が、縦に伸びて長方形になった感じです。これは、もう、深い味わいがあると言うこと。
ブラジルは、お豆さんの真ん中割れ目の部分に黒い線が入ります。メラードと言われる蜂蜜様の甘味の元とされています。サンタアリーナのそれは、はっきりと濃く、ほぼ全てに入っています。
「サンタアリーナ農園」
100年以上前の1907年設立
2011年、2012年には、バルデグラマ地区の品評会で1位になり、今日ではブラジルトップクラスの品質を誇る農園として知られています。
百合珈琲の60年。まだまだ、伸びしろあるかも。
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