【夢日記】セピア色とおにぎり

何かのパーティーに出席するかどうかを、数人の友人らしい人と相談している。
私は参加するらしい。
友だちらしい人が、私に大きなパールのピアスを貸してくれたら、参加すると言う。
それは大きなパールのネックレスとおそろいのもの。
私は二つ返事で貸す約束をする。
他の友人らしい人たちも、想い想いにアクセサリーを選んでいる。
自分は、深緑色のプラスチックの大きな丸い玉のネックレスを選ぶ。
それから、ガラスの指輪。
全体がぷっくりした作りで、ガラスが渦巻いている土台は薄い紫か茶色のような、その上に薄い黄色のガラスがのっている。
セピア色に染まる部屋の中で、窓から注ぐ柔らかな光を受けて、キラキラと光っている。

ずっと頭を悩ませている問題が、簡単に解決する。
ロジックが、まるでおもちゃのブロックのパーツがカチカチと音を立ててはまっていくように。
なんだ、こんなに簡単にうまく解決できるなんて。

関西のどこかの町にいる。
仕事の採用面接がうまくいったようだ。
思ったよりか早く終わって、駅にいる。
深い緑に覆われて、しっとりとした空気が立ち込めている。
薄暗い駅の構内でお弁当を選んでいる。
店員に勧められて、おにぎりの入ったお弁当を買って、駅のホームへ向かう階段を駆け上がっている。
目の前に、同じように駆け上がっていくビジネスマンのような人が2人。
ホームに特急列車が止まっていて、乗り込もうとしたら、前にいたビジネスマンのような人の1人が、階段の近くの乗車口に書かれた表示を見て、もう1つ前の車両に走った。
もう1人は、「あー」と言って、乗るのを諦めて、階段の方へ引き返し、ホームの後ろにあるベンチに向かった。

車両を見上げて表示を見たら、グリーン車しかない。
それに、この特急が行きたい駅に止まるかもわからない。
乗るかどうか迷っている私を待っていてくれた車掌も、私の様子を見て乗らないことを確認したようだ。
車掌が名残惜しげに出発の合図を告げるのを聞くと、私も諦めがついて、駅のベンチに買ったばかりのお弁当の入ったプラスチック袋とかばんを置いて、自分も腰掛けた。

おにぎりを食べていると、弟のような人から、電話がかかってきた。
面接の様子を尋ねられ、うまくいって、早く駅にいると答えた。
「じゃあ、泊まらずに今日は家に帰ったほうがいいよ。今、どこにいる」
「白子という駅」
「なんだ、白子か。梅田まですぐだから、そこから新大阪に行って、新幹線に乗れば今日中に帰れるよ」
「でも、ホテルを取っているし…」
「知らないところに泊まるのは、不安でしょ?家がいちばんだよ。落ち着くし」
「そうだね、家がいちばん落ち着くね。やっぱり帰ろうかな」
「楽天で取ったなら、6時までならキャンセル無料だよ。見てみなよ」
時計は5時58分。
あと2分ある。
確かにクレカの引き落としメールは、まだ来ていない。

駅の階段を降りて、切符売り場にいる。
頭上の路線図を見上げて、料金を確認する。
白子から梅田まで30円らしい。
梅田から新大阪までは3,000円もかかる。
やはり都会は近距離でも値段が高いなと思う。

ケータイで、ホテルをキャンセルしようとして、ふと思う。
新大阪から新幹線で帰れないよ。
飛行機に乗らないと。

*夢の中の出来事のため、地名、距離感、値段などは現実の実際のものと異なります。

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