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BROCKHAMPTONはいいぞ!vol.15 新曲×2+ライヴ予習(第5回)

こんばんは、ハワイに行ってたナカジです。
本当は「今、ハワイに向かう飛行機の中でこれを書いています」というビジネス本とか自己啓発本のあとがきにありがちなアレのパロディをやりたかったんですが、ハワイ滞在中に書き上げてアップできなかったことをここで告白しておきます。

で、そうこうしている間にニューアルバム「GINGER」から新曲が2曲公開されました。
おそらく来日公演でもやると思いますので、この2曲は早速チェックしておきましょう。

●I Been Born Again(GINGER収録)

「GINGER」から先行公開された1曲目です。
ビデオが撮影されたのはヨーロッパツアー中のベルリン。
監督したのは「J'ouvert」のPVも手がけたSpencer Forkという方です。

トラックがシンプルでカッコいいなーとは思いつつ、「GOLD」とか「1999 WILDFIRE」みたいなキャッチーなコーラスのある曲を第一弾に選んでこなかったところに彼らの自信を感じます。シングル受けとか全然狙ってないんだなって。
あと、これまでBHの曲名ってワンワードのものが圧倒的に多かったので、新作から公開された2曲のタイトルが両方とも4語の文章になってるのはこれまでとの違いを感じた部分です。

合唱ポイントはない曲なので、もしライヴでやったとしても普通に楽しくノリながら聴ければOKかなと思います。

●If You Pray Right(GINGER収録)

「GINGER」から先行公開された2曲目です。
もう冒頭から推しのDomのラップが最高で私としては大満足の曲でございます。
制作チームのJabariのツイートによると、この曲でサンプリングされてるのはThree 6 Mafiaの「Break Da Law」だそうです。
オリジナルは95年の曲ですね。

ビデオの冒頭でマーチングバンドに扮してるのが制作チームのメンバーたちですね。
ちなみにYouTubeで観られるビデオと配信されてる音源ではアウトロで入ってる音源が違います。
ビデオの方はまた別の新曲のスニペットでしょうか。

ところでこの曲って合唱できるんでしょうか…?(聞くな)
歌うとしたらKevinのコーラスなんですけど女性にとっては低くてめっちゃ歌いにくいんですよね。
まだこの曲は海外のどこでもやってないので、日本でプレイしたら世界初披露になるはずです。
7月のヨーロッパツアーでは「Boy Bye」という新曲をやっていたようなんですが、この曲はまだ詳細がわかりません。
全く誰も知らない新曲をプレイする可能性も十分ありそうです。

●1997 DIANA(アルバム未収録)

2018年夏に公開されたアルバム未収録曲です。
2018年の新作のために制作された曲ですが、その後アルバムの方向性が変わってロンドンで制作したものを「iridescence」として発表したため、現在までアルバムには収録されていません。
「GINGER」に入るのかどうかも不明です。

前回も書いた通り、2019年夏のツアーでプレイされていましたが新曲「GINGER」がセットリストに加わって以降は選曲から外れています。
ただ新木場の単独ではプレイされる可能性があるので、単独に行かれる方は予習しておくといいと思います。

とは言っても、この曲も案外歌えるパートが少ないです。
イントロのミニオンみたいなブリッジの後、Matt→Kevin→Domのマイクリレーが2周して冒頭のブリッジに戻って終わりという構成になっています。

上のライヴ動画を観ると、冒頭のブリッジの「More! More!」が合唱になってますね。
全部歌える人は歌っていいんですが、Nワードを含むので気をつけてください。

で、

この曲に限ったことじゃないんですが、Mattのラップって女性にとっては非常に合わせにくいキーじゃないでしょうか。
少なくとも私は全然合わせられないので1周目のMattのラップは男性陣がんばれといった感じです。

続くKevinのラップは言葉のテンポもよく比較的追いやすいスピードです。

長さもそんなにないので何度か練習すればついていけます。



そして三番手はDomです。

「キュキュキューカンバレモネーィ」は超簡単パートなのでぜひ叫びましょう! 
その後のラップはお好みで。



この後もう一周Matt→Kevin→Domでリレーしますが、1周目よりもラップの難易度はやや上がります。
とにかくこの曲はトラックのノリが命みたいなところがあるので、観客の温まり方次第でオイオイコールやモッシュになるんじゃないかな。

約2分半のごく短い曲ですが、ライヴでどんな瞬発力を見せてくれるのか楽しみです。

●1998 TRUMAN(アルバム未収録)

昨年の夏ツアーでは1曲目、またはアンコール1曲目に演奏されることが多かった曲です(上の動画参照)。
動画を見ればわかる通り、も〜盛り上がりがやばいっすね!
日本でもモッシュがすごくなるはずなので、みなさん転倒などには十分気をつけながら楽しみましょう。

音源ではイントロ部分に広告の思惑に飲まれる消費者を揶揄する男性の演説が入っていますが、ライヴではこの声は省略されているようです。

この曲で合唱マストなポイントはとにかくMerlynのコーラスです。
冒頭と中盤、2回合唱ポイントがありますので「Gimme no drugs, lend me some love / Tonight, while I'm in this club / Lonely as fuck, with my thugs / And we looking for that buzz」のコーラスは絶対覚えましょう。



MerlynのコーラスのあとはJobaのラップパートです。
結構スピードが早いように聞こえますが、歌ってみると意外にも難易度が低いのがこのJobaパートです。

なのでJoba推しの人はぜひここはがんばってください。



Jobaパートの後、もう一度Merlynのコーラスをはさんで次はKevinのブリッジです。

ここも超簡単、「Don’t talk back, don’t talk back, boy don't」の繰り返しです。このKevinパートは後でもう一度出てきますよ。

いや〜しかしこのアグレッシヴなパートでモッシュしたら超楽しそうだな〜!

KevinのあとはMatt、Domとソロのラップパートが続きます。
この2人のパートは激ムズです。正直無理です。特にDom。

「Domしゅごい……」って思いながら見守りましょう。
というか私の推しを見てくれ(また言ってる)

Domパートの後はKevinの「Don’t talk back, don’t talk back, boy don”t」に戻り、転調します。

Bearfaceがイケボのブリッジ繋いだ後、Kevinがエンディングを歌っておしまいです。

●1999 WILDFIRE(アルバム未収録)

この曲は2018年夏に発表されたアルバム未収録曲にして、Ameer脱退後初めて公開された曲です。
チルいヴァイブスですが、クラブではフロアバンガー曲として人気だったそうで(子供が生まれてクラブとか行けない身分なので実感を伴ったことが言えないのは許してほしい)。
リーダーのKevinのコーラス、各メンバーのラップパート(Merlynはソロないけど……)、そしてBearfaceの個性が爆発したブリッジからクライマックスのコーラスという構成は、新生BROCKHAMPTONを象徴する出色の出来と言ってよいかと思います。

この曲の合唱マストポイントはなんと言ってもKevinのメインコーラスです。

歌詞は「My hands up, I let go, my mouth is getting cold, I know they come and go, la-la-la-la-la-la-la-la / My wrist is stuck on froze, places that I can't go, Niggas that I don't know, la-la-la-la-la-la-la-la」ですが、最後の1ラインにNワードがあります。

ここは歌わないように気をつけるか、または歌詞を何か別の言葉に置き換えてしまうのも手です。

個人的な対処法補としては、私はNワードを「people」に置き換えて歌ってますね。
「ラーラーララララララ」はKevinが客席にマイクを向けてきますので、英語は覚えきれないという人も最後の「ラーラーララララララ」だけは元気よくお願いします!

ラップパートのマイクリレーはまずMatt→Jobaと渡ります。
Mattパートは合唱ポイントは特にないんですが、Jobaパートは彼の名前をコールする「ジョ〜バ〜」というお約束がありますので忘れずに叫びましょう。
はいご一緒に、「ジョ〜バ〜」

Jobaパートの後はコーラスに戻り、Domパートに入ります。

このDomパートには合唱ポイントは特にないので、彼のフロウを楽しみながら次のBearfaceパートを待ちましょう。



そしてここでBearfaceのブリッジが入ります。
「SATURATION」シリーズまではBearfaceの出番といえば「SUMMER」や「TEAM」の実質ソロ曲がメインでしたが、この曲は初めて彼の「うた」と他メンバーのラップが完全に融合した傑作です。
Bearfaceパートは非常に歌いやすいですが、彼の美声を楽しみたいなら歌わなくてもいいと思います。
もっと盛り上がる大サビがこの後にありますしね。

そして最後はKevinのコーラスでクライマックスです。
ここは冒頭のコーラスと同じ歌詞なので、大合唱でいきましょう。
ラーラーララララララ!

残すところ解説はあと3曲です、明日にはアップできるとイイナ……。

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