スクリーンショット_2019-07-27_14

BROCKHAMPTONはいいぞ!vol.13 ライヴ予習(第4回)

こんにちは、フジロックはお留守番組のナカジです。
フジは配信で楽しみつつ今日もBROCKHAMPTONを布教するためnoteを書いています。
フジ現地組が月曜日に燃え尽きて帰って来た時に「フジロスがつらい? そんな時にすごく効くブツがあるんですよBROCKHAMPTONって言うんですけど」と、心の隙間につけこむのです。天才か。
皆さんもフジロックが終わってしまった虚しさを口にする友人・知人・家族・同僚がいたらすかさずBROCKHAMPTONをすすめましょう。
ココロのスキマ、お埋めします……。

さてでは今日も合唱ポイント予習行きます!
今日の3曲はいずれも超定番曲なので必ずライヴでやります。
どんなに英語が苦手でもこれだけは歌ってほしいパートを書き出しましたので、ぜひ予習にお役立てください。

●SWAMP(SATURATION Ⅱ収録)

「SWAMP」はちょっとチルい雰囲気の曲ですが、合唱はかなり盛り上がる曲です。
実際のライヴの雰囲気は↑の動画で確認できます。

この曲は冒頭から合唱です。
Kevinが「Fucking commas up from the」まで歌ったら客席にレスポンスを振ってきますので、観客は「outside, From the outside, from the outside」で返しましょう。
次の「Fu-fucking dollars up from the」への返しも同じです。 
Kevinが歌ったら「アウサーイ」を3回、これだけでなんとかなります。

この次もメンバーと客席の掛け合いです。
Mattが「They been talkin' down on me 」と歌ったら観客は「(huh) what ya say?」です。簡単ですね。
この後各メンバーのマイクリレーに入っていきますが、「アウサーイ」と「ハーワチャセイ?」だけでも歌えればこの曲の予習はほぼ完成です。

この後はMerlyn→Domとラップパートが続きますが、Domのラップの後半から冒頭のコーラスに繋ぐあたりでメンバーがオイオイコールを煽ってくることが多いようです。
この曲でのDomのラップは結構難しいので、コールに合わせて声を出したり踊ったりして曲の雰囲気を味わうといいんじゃないでしょうか。

で、コーラスの合唱に戻ったら次はJobaパートです。
Jobaのラップの合間に高音で「wowowow」と合いの手を入れるところがありますので、お好みでどうぞ。
最後にもう一度コーラスを繰り返してフィニッシュです。

●GOLD(SATURATION収録)

続いてめちゃシンプルなトラックとコーラスがカッコいい「GOLD」です。
個人的にも中毒性がすごくて1曲リピで何度も聴いた曲なんですが。
なんてことないように思えるKevinのコーラスが実は発音しにくくて苦戦した曲でもあります。

まずはこの曲の必修パートであるKevinのコーラスの歌詞を見ていきましょう。
冒頭から最後まで何度もフィーチャーされているコーラスの歌詞は、「Keep a gold chain on my neck / Fly as a jet, boy, better treat me with respect」これだけです。
ところが実際にリリックを見ながら口に出して歌ってみると、「treat me with respect」のところで案外口が回らないんですよね。
なので、私はこの曲に関しては外道ですが歌詞を元の発音に近いカタカナ化することで乗り切りました。
英語の歌詞を追うだけではどうしてもうまく歌えないという方は、次の文章をトラックに合わせて読んでみてください。
「キパゴーチェンノマネッ!フラーザジェッ!ボイベラトリミリスペッ!」
……どうですか?
一回ツルッと歌えるようになると4回の繰り返しも楽にできると思います。
ここは大合唱間違いなしなのでぜひともマスターしておきましょう!

最初のコーラスが終わったらMattパートです。
ここは海外では結構合唱になるようですが、覚えられる人だけでいいと思います。
ただ、最後の「So I guess I'm the shit / Yeah, guess I'm the shit」だけは簡単ですし、次のコーラスに向けた盛り上がりにもなるので歌えるとGOODです。

2回目のコーラスの後は音源ではAmeerとMerlynのパートなんですが、脱退後のライヴではこの部分はカットされてMerlyn一人のパートまでスキップされています。
後半の「Damn, time-travelin', Honda-swervin', that's so Merlyn / That's so Merlyn, that's so Merlyn, that's so Merlyn」×2は合唱になりますので覚えておきましょう。
Merlynに続いてはDomパートですが、ここは結構難しいです。
私はDom推しなのでがんばって練習してますが正直当日までにマスターできるかわからぬ。

最後はもう一度Kevinのコーラスがあり、アウトロでJobaのファルセットコーラスが入っておしまいです。
かなり踊れるトラックなので、とりあえずコーラスだけ覚えてゆるゆると楽しめれば100点です。
あとゴールドのネックレス持ってる人は当日ネックレスを見せながらドヤ顔で歌ってどうぞ。

●SWEET(SATURATION Ⅱ)収録

はい、これも予習超マスト曲です。
コーラス合唱+お約束のコールがありますが、曲のテンポと英語のスピードは早くないので比較的歌いやすい構成になっています。

トップバッターはMattです。
上の映像で見る通り、海外では初っ端から大合唱になります。
「I love huskies but I feel like a wolf」の後の遠吠え「アオーン」は超簡単なのでみんな叫びましょう。アオーン!
音源では女性の声との掛け合いが印象的ですが、ライヴでは他メンバーがその役を担います。
Matt推しの各位はぜひがんばってください。

続いてKevinのコーラスです。
このコーラスは男女共に歌いやすいキーで、単語数もそんなに多くありません。
難易度は低めですので絶対覚えたいパートです。
歌詞は「Twistin' me up like licorice / Think I need someone who can handle it
Ice on my boys and my wrist is fixed / I don't need nobody tryna give me shit」です。
リコリスってまずいことで有名なお菓子「サルミアッキ」の原料のハーブですが、この場合どういう意味で使ってるんでしょうか。
誰かいい訳詞を知ってたら教えてください。

続いての登場するのはDomです。
この曲のDomパートは合唱向きではないので聴くに徹してOKです。
次に来るMerlynパートに備えてください。

Domの次がMerlynパートなのですが、音源ではMerlynがラップを始めるまで少し空白があります。
ライヴではここで「Go Stupid!」コールが起こり、Merlynが「Don't call me stupid」と受けて自分のパートを始めます。
Merlynパートは丸ごと合唱できる難易度なので覚えましょう。

この曲のMerlynの歌詞は彼の出身地テキサスの地名やエピソードがたくさん盛り込まれています。
「Poolside in Houston Tryna see if Beyoncé will take me for adoption(ヒューストンのプールサイドでビヨンセが養子にしてくれないか待ってる)」というのは、今やスーパースターのビヨンセがBHの何人かのメンバーと同じヒューストン出身であることにかけています。
「This is Merlyn Wood, man / Everywhere I go is the Woodlands(俺はマーリン・ウッド、俺が行けばその場所がウッドランド)」の「ウッドランド」というのは、ヒューストンの中心地から車で1時間ちょいのところにある街の名前。
The Cynthia Woods Mitchell Pavilionという有名なコンサート会場があって、5000人〜1万人弱の規模の公演ができます。
いろんなアーティストの全米ツアーでヒューストン公演っていうと、2万人以上の動員でなければだいたいここです。
私もヒューストンに住んでた2年半で10回以上行ったんじゃないかな。
結構おしゃれで治安も悪くない、活気のある街でした。
そして「When I'm in the Whataburger, all the kids know who I am(ワットアバーガーに行けばキッズはみんな俺のことを知ってる)」。
Whataburgerはテキサス州内で展開しているハンバーガーチェーンです。
「野菜? なにそれ?」みたいな肉!肉!チーズ!って感じのハンバーガーばっかりなんですけど、地元では人気ですね。
MLB球団のヒューストン・アストロズのスポンサー企業でもあります。

このMerlynの歌詞は要するに「地元でイケてる俺」をアピってるわけなんですけど、Kevinが全米ツアー中にテキサスでWhataburgerに立ち寄った時のツイートがウケるんでぜひ見てください。

誰にも気付かれてないやないかーい!(しかもちゃんとMerlynの歌詞をもじってる)
がんばれBROCKHAMPTON、地元でファストフード店なんか行った日にゃあ大騒ぎになっちゃうその日まで。

話が逸れましたが曲の解説に戻ります。
Merlynパートの後はもう一度コーラスへ。
そして音源では存在するAmeerパートはカットされ、最後のJobaパートに進みます。
このJobaパートは比較的長く単語数も多いですが、ラップのスピードはそんなに早くありません。
Joba得意のファルセットを織り交ぜた構成なので男性の方がちょっときついかも?
歌詞の内容は「教師にはちゃんと進級して卒業して大学に行っていい職につかないと路上暮らしの負け犬になるぞと言われたけど、自分にはやりたいことがあった」という内容ですね。
学歴社会に背を向けて音楽で食っていこうとしたJobaの回顧的なリリックで、Redditなどを見ていると海外ファンの間で人気の高いパートのようです。
Joba推しの人は暗記してがんばりましょう。
それにしてもJobaってインシンク好きだったんだね……世代だな。

ラストはKeivnのコーラスの繰り返しでフィニッシュです。
お疲れ様でした!

次回は4曲くらいまとめてがんばりたいな。
っていうかそろそろアルバムの正式なリリース日教えてれませんかね。
こちらにも心の準備ってものが必要だからさ(先日Biffy Clyroが「明日新作出す」という告知を出して「明日!?待って無理」と思った人)

ただいま中嶋友理の記事は無料公開しています。楽しんでいただけましたらご支援をいただけると嬉しいです。ご支援をいただくと、私が回転寿司で躊躇なくイクラが食えます。