「あなたの叶えたい夢と社会に接点はありますか?」ということ/コルクラボマンガ専科2期第6回講義「社会に説得力を持って書く」

こんにちは!
コルクラボマンガ専科2期生、漫画家(志望)の縹ゆり(はなだ ゆり)です。

回の記事を読んで下さった方、ありがとうございます。
この回から読んで頂いても問題ありませんが、以下のマガジンでコルクラボマンガ専科の講座についてのnoteをまとめていますので、よろしければご覧ください。

今記事では #コルクラボマンガ専科 2期の第6回講義、「社会に説得力を持って書く」で学んだことを書きます。
※あくまで「私の学び」なので、詳しい講義内容を知りたい方は、前回と同じくnoteやTwitterで #コルクラボマンガ専科 タグを辿ってみてください!

第6回講義/表現実習3:「社会に説得力を持って書く」

今回の第6回講義は山田ズーニー先生を講師に迎えたワークショップ形式の講義「表現実習」の最終回でした。
この3回の連続講義「表現実習」は、「自分が漫画(に限らず)表現して行きたいこと」を深堀りするための講義でした。
第一回で「自分が伝えたいこと」を探る。
第二回では想いを伝えたい「相手」を想定し「相手に響くように伝える」表現を探る。
そしてこの第三回では「社会」に対して「自分の夢」をどう説得力を持って叶えていくかを考える講義になりました。

講義形式は今までと同じで、
①ペアを作り、質問をしあう
②少数グループでプレ発表
③全員の前で自分の夢について発表
という流れで、今までの講義より明るくなごやかな雰囲気でしたが、同時に若干ふんわりとした手応えの講義だったかと思います。

「自分の夢」…
一生の中で「これをやらなきゃ死ねない」と思うようなことがあなたにはありますか?
そして「現代社会」の中であなたの「夢」は叶えられそうですか?

ふんわりしがちですね。
ふんわりしないための手順は講義の中にちゃんとあって、
「自分は『現代』を〇〇な時代だと考えている」
→「そんな現代で、自分は社会に対して〇〇という夢を叶えて行きたい」
というふうに、まず「自分が考える現代社会の特徴」を考えたのち、「自分の夢」はその社会の特徴に対してどうアプローチしていけるか、というふうに持っていくと発表しやすい、というテンプレは用意されていました(必ずしもそれに沿って発表しなくて良いのですが)。

私が発表した内容としては、
・現代社会は忙しい世の中なので、エンタメコンテンツは時間の奪い合いになっている。
世間の人は時間を無駄にしたくないので、「勉強になる」とか「新しい知識を得た」などという価値をエンタメコンテンツにも求めがち。
→そんな忙しい現代社会で、私は「時間を忘れる」ほど夢中になれる漫画を描いて世間の人に楽しんでもらいたい!

うーん、、、発表した時はそれなりに確信を得ていたのですが、振り返るとイマイチ腑に落ちていない感覚が残っています。

周りにも講義後「???」となっているメンバーは何人かいて、それは何故だろう…と私も考えていました。

一つ出した結論としては、漫画家を目指している人は「社会の人がどう思っているとかどうでもいいから自分の描きたいものを描く!自分の価値観を提示するんだ!」という人が多いからではないでしょうか(私だけかもしれませんが)。

それが急に「社会」と「自分の夢」をすり合わせて発表しようと思うと、どうしてもいい子ちゃんになってしまうというか、ワークの中では本当に「自分のやりたいこと」を掘りきれなかった人が多かったのではないでしょうか。

今回の講義の最初に佐渡島さんが、
「この中で趣味で漫画を描いていきたいという人がいるのは構わない。けれどこの講座は『プロ』として漫画を描くための講座だ」ということを仰っていました。
「プロ」、つまり社会からお金をもらって活躍していく漫画家になるためには
・「現代社会」で何が流行っているのか
・「現代社会」の人は何に価値をおいているのか
・「現代社会」で漫画はどういったプラットフォームで最も読まれているのか
などを押さえて、戦略を練っていく必要があるのだと思います。
ただ良いコンテンツを作っていれ誰かが拾い上げて宣伝してくれる…という世の中ではないと思います。

プロになって「漫画家」としてお金を貰って生きていくためには、言い方が悪いですが、どこかで社会に「おもねる」必要があるかもしれません。
「社会」が抱えている問題と、自分が抱えている問題・描いていきたい「テーマ」が重なるところのある人はその必要も無いかと思いますが、「社会の悩み・需要」と「自分の描きたいもの」に接点がない人は中々苦労するかもしれない…そんなことを考えさせられた講義でした。

私はその「社会との接点」が薄い人間なのではないかとちょっと思っています。
マンガ専科のメンバーは「社会の悩み・興味」とリンクした漫画を描いていこうとしている人が多いのに、自分は浮いているのではないか…と悶々としています…

今回の講義でちょうど3ヶ月経ち、コルクラボマンガ専科も折り返し地点となりました。
私自身の感触としては、「何の成果も得られませんでしたァ‼︎」というのが正直な感想です。
マンガ専科の目指している「プロ」「成功者」のモデルと自分とのズレに悩んだ3ヶ月でした。

残り3ヶ月、「マンガ専科に行って良かった‼︎」と思えるかどうか、コレドナ感を感じながら漫画を描いて行きたいと思います。

今回も課題で漫画を描きました!よければご覧ください。

第6回講義課題:「社会に響くように書く」

「自分が描いている漫画」を、「ブサイクな犬」に例えて描いてみました。

自分の漫画をTwitterや雑誌投稿、持ち込みなどの「社会」に出すようになって、自分の漫画が本当に「ブサイク」なんだと思い知らされることが何度もありました。
でもそんな「ブサイク」な漫画の中にも私が描きたかった想いを汲み取ってくれる方がいて、ああ、もっと自分の漫画を「社会」に出したい、もっと楽しんでもらいたい…と思える体験もできました。

来年は「ブサイク」より「かわいい(面白い!)」と言ってもらえる比重の方を増やせるように頑張りたいです!

それでは、また次回も読んでいただけると嬉しいです!

よろしければサポートお願いします! 漫画を描くための資料購入費や、作業のお供のおやつ代にします。