見出し画像

心地よく生きたい

ここ数年「私の人生ハードモードやな・・・」と思う瞬間がたくさんありました。
自分自身が突然難病になったり、仕事をやめて模索したり(これは楽しかった!めっちゃハードだったけど)家族が病気になってしまったり、あげればキリがないけどヘコタレそうなことがたくさんありました。

100歳のひぃばあちゃんがよくいう言葉があります。
「ゆりちゃん、人生には(上り坂)と(下り坂)と(まさか)があるよ、上り坂んときは調子に乗らず周りに感謝してさらに上を目指す、(下り坂)の時は感謝が足りん時だから今一度自分を見つめ直し周りに感謝、そして(まさか)がきたら焦らずにどげんして乗り越えようか考えんないかんよ、周りに感謝しながら」って

その「まさか」が続いたここ数年でした。

どうやったら心地よく暮らせるか自分なりに一生懸命考えて向き合って、、を繰り返しました。

その中で最近は少しずついい方向に進んでいる実感もあります。これは正解でもないし、これからも自分自身に問い続けるものだけどなんとなく言葉にしておきたかったのでnoteに書くことにしました。

日常の中でどうやったら自分自身が心地よく生きれるのか、、そのひとつとして、生き方を「選ぶ」のではなく「つくる」に考え方をシフトチェンジできたことがいい方向に進めたキッカケになったと思っています。

いま、一般的には生き方を「選ぶ」のがふつうです。ある年齢になったら選択肢のカードを目の前に並べられて、「じゃあこの道を進もうかな」と一枚選ぶ。またある一定の状況になったら選択肢のカードを並べられて、「ではこの人生を選びます」と手にとる。そこに並べられた選択肢について「ここには自分が望むものはありません」でもいいはずなのに「この中で一番正解に近いものはどれだろう」とつまみ上げ、満足する。

といいつつも、私はかなりひどいもので病気が発覚した時に「私には選択肢がない」と目の前に並べられるはずのカードが見当たらなくて絶望しました。しかしその絶望の状況が今考えてみると生き方を「選ぶ」のではなく「つくる」大きなきっかけになったような気がします。

本来、生き方は人それぞれ。みんな違っていいはずですし、自分らしい、発明のような生き方がもっとあってもいいはずです。自分として生きることは、他人に頼れません。自分の人生に責任を持ち、人生を自由に決める。そんな「自立」した生き方を目指したら、もっと豊かになれる気がします。

「自立」の第一歩は、自分を「知る」にあります。なぜ自分はこう考えるのか。なぜ自分はこれが好きなのか。嫌うのか。なぜ自分にとってこれが幸せなのか、嬉しいのか、悲しいのか、
みんなと違うことをしていても、「私はこうしたいんです」と言える、「それはふつうじゃない」と言われても「お気になさらず」と返せる。

こうした生き方は大変かもしれない、道を切り拓いていく必要があるから。けれど自分らしい生き方について地道に考えて、「選ぶのではなくつくろう」と意識し続けることは、確実に自分の芯を太くしてくれます。

私たちは幼い頃から「なにになりたいの?」と問われて生きてきました。パティシエ、女優、モデルさん、警察官、、、誰もが一度は聞かれたことがあり、そして聞いたことがあると思います。けれどこれはある種、生き方の自由を制限する問いのように思います。
なぜなら「どんな仕事に就きたいの?」という問いとイコールだからです。

そこで問いを変えてみましょう。
「あなたは、どんな人間になりたいですか?」
案外、考えたことがない。という人もいるのではないでしょうか。この問いは「人生のコンセプト」を聞いています。ほんとうはどう生きていきたいのか、人生でどんなことを実現したいのか。なんとなくでもコンセプトが見えてくると、日々の行動やものの考え方、選ぶものが変わってきます。行き当たりばったりではなくしっかり方向を見定めて歩いていけるのです。例えば「いつも笑っていて周りを楽しませる人でありたい」といったコンセプトが見つかれば、そんな自分になるためにどんな選択をしたほうがいいか、どんな時間が必要で、どんな人間関係を持つといいのかが自然と見えてきます。

「自分のコンセプトを実現するために今日という1日がある。」この言葉は私のメンターが本に書いた言葉です。「どんな人間でありたいか」を意識して生きるのと意識しないで生きるのとでは、まったく違った人生になります。

私が「素敵だなぁ」と感じる人たちからは、みなさん口に出さずとも「こういう人間でありたい」という思いを持って生きていることが伝わってきます。そのコンセプトがあっての生き方(働き方、ものの選び方、暮らし方、人間関係など)なんだろうなと感じるのです。

そのコンセプトもまた選ぶのではなく自分で作っていければいいと思います。

柔道を引退し、そこから自由にキャリアを積んできました。選択肢のない絶望感からのスタートでしたが、「つくる」意識で物事を考え実践して、気がつくと今は楽しい毎日です。たまに「いろんなことやってるけど結局はなにを目指してるの?」といわれることもあります。たしかにそう感じる人も少なくないでしょう。

私の人生のコンセプトの中に「大切な人が困っていたらいつでも手を差し出せる存在でいる」があります。他にもいくつかコンセプトは持っていますが、これは大きい柱になっているコンセプトのひとつです。このコンセプトで働き方もつくっています。最近でいうと、家族が週に何度かの通院が必要になった時、その時間を確保できる働き方を自分で「つくる」ことに頭と心を懸命に使いました。

家族の病気は多くの試練がありましたが、自分のコンセプトにブレない仕事のつくり方を実践できる機会でした。

具体的に言うと、どこでも出来るライティングのお仕事やパーソナルトレーニングのお仕事をしながら通院の送迎の時間をつくり家族をサポートしました。一緒にこの形をつくってくれた周りの支えももちろんあります。

生き方を「つくる」ってなんて可能性に満ち溢れていて自由度が高いんだろうと思った経験でした。もしこれが「選ぶ」ことをしていたらまた絶望感を味わっていたでしょう。
そして、私はこれからアスリートのセカンドキャリアをサポートしていく仕事をしたいと思っているので、一見本来はやりたい仕事とは他業種の仕事でもその他業種の経験は、今後のお仕事の種まきにもなっていて、どこかで必ず誰かの役に立つと思っています。

「大切な人が困っていたらいつでも手を差し出せる存在でありたい」これは仕事でも同じ考え方で、仕事でいう大切な人は目の前にいるお客さまやクライアントさんです。
手を差し出せる人であるためにはスキルや知識が必要です。そのために努力を重ねる。そういった意識でお仕事をするとやりがいも感じ、幸せも感じます。

心地よく生きるために生き方を「選ぶ」のではなく「つくる」この考え方に辿り着けたことは私の大きな収穫でした!

そんなこんなで難病と言われていたはずの病気もすっかり良くなり、2024年はさらにたくさんの挑戦ができそうです。これからも人生を創造していきます!

ここまで読んでくださってありがとうございました😊✨

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?