アコーディオン入門 #1 「種類」
アコーディオンに興味をもってくれた方、初心者の方向けです。
今回は「種類」についてです。
アコーディオンの種類といっても、分類の仕方がまず多種多様なので。
今回は「世間でいうアコーディオンってこれですよね」の視点から4種類に分けて紹介します。
1. 合奏用アコーディオン
アコーディオンの話になると、多くの方が「あぁ、小学校の時にさわったよ!」と言ってくださいます。しかし実際のところ、小学校の音楽室にあるアコーディオンは9割以上この「合奏用アコーディオン」です。
特徴は、鍵盤部分が右手のみで、左手の部分にボタンがないこと。
また、「ソプラノアコーディオン」「アルトアコーディオン」のように分類されることです。
お店のインテリアや軽いレクレーションくらいであれば、このアコーディオンでも十分かもしれません。値段も一気に下がります。
さて、突然ですがここでクイズです。アコーディオンを楽器の仕組みで分類した時、次のうちどの楽器と最も近い仕組みを持っているでしょうか。
①ピアノ ②トランペット ③クラリネット
正解は 、、、、
③クラリネット です。
アコーディオンは内蔵された「リード」を鳴らす楽器です。開閉する蛇腹部分で空気を送り込んで音を出している、という点では、息を吹き込んで「リード」を鳴らす③クラリネットが最も近い楽器と言えます。その観点なら、サックスなども同じ立ち位置です。
直接的に近いのは「ハーモニカ」だと言われています。この話を踏まえて次を紹介します。
2. (本来の)アコーディオン
便宜的に(本来の)とつけさせてもらいました。プロの演奏者さんや大道芸人さんたちが使うのがこのタイプのアコーディオンです。
といっても、趣味でやるならこちらがオススメ。さらにいうなら、楽器屋さんで売っているのはこのタイプがほとんどです。
特徴は、右手で鍵盤またはボタン、左手でコードボタン(ベースの単音、またはコードの和音が出せます)を操作すること。
また、スイッチによって複数のリードを同時発音できることです。
先ほど「リード」の話をしました。このリード1本だけで出す音は、それこそクラリネットのような音や、鍵盤ハーモニカのような音です。
しかし、一般的に皆さんの頭の中にある「アコーディオンっぽい音」はスイッチを切り替えることで複数のリードが同時に鳴っている音だと思います。
具体的には「ド」という音に、チューニングや音程の違う「ド」の音を重ねて同時に鳴らしています。これによって、アコーディオン特有のゆらめきのある音や、教会のオルガンのような音を出すことができます。
付け足していうなら、スイッチ切り替えによって1台で「ソプラノアコーディオン」と「アルトアコーディオン」さらに「テナーアコーディオン」の音が同時に出せるのが、アコーディオン本来の姿ということですね。
3. 電子アコーディオン
2のアコーディオンと変わらない構造をもちます。
ただリード内蔵ではなく電気的な発音に切り替えられており、蛇腹の空気圧を感知するセンサーやスピーカーの力で音が出ます。技術の進化。
家電量販店で売ってるキーボードとある意味では変わらないので、バイオリンの音やギターの音や効果音なども普通に出ます。私も1台持っていますが、ヘッドホンをさして練習できるのはとても便利です。
4. その他の親戚
「バンドネオン」や「コンサティーナ」は、同じくボタンと蛇腹で演奏するリード楽器という意味で親戚ですが、構造や演奏方法が大きく異なります。正直、私も門外漢です。
あとは見た目がほぼ同じ「バヤン」というロシアの楽器。
アコーディオンを進化させた楽器で、ロシア独自の変態進化をしているそうです(何故かバヤンのプロは超絶技巧の持ち主がほとんど)。ボタンの配置が違います。ただ、日本でお目にかかることはない・・・少なくとも私は実物を見たことがありません。
間違っても、楽器屋さんで「アコーディオンだと思ったらバヤンじゃないか!」なんてことはないと断言できるくらい、日本で流通はしていないですね。
以上、アコーディオンをひとまず4つの種類に分けて紹介しました!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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