血と冷え~旧暦神無月~
今月の野菜「にんじん」
およげ!たいやきくんのB面だったのが、いっぽんでもにんじん。歌は、なぎら健壱。といって、話しが通じる方は、僕と同世代ですね(笑)
ということで、通年見かけるにんじんですが、本来の旬は秋、そして冬。薬
膳的には体質を問わず食べることができる、とてもオールラウンダーな食材。
まずありがたいのが、胃腸の働きを助けてくれること。食滞を取り除き、氣の巡りを良くしてくれます。そのため、食欲不振や便秘の解消に活躍してくれます。
また血を養ってもくれるので、視力低下、ドライアイ、夜盲症といった目の諸症状に薬膳ではよく利用されます。油で炒めると消化吸収しやすくなるそうで、煮物の際も、ちゃちゃっとチャオ(炒)がオススメ。
僕は、人参の葉っぱが付いてたらうれしい人なのですが、葉は根の部分よりカルシウムも鉄分も多いそうで。葉付きで見かけたら、即ゲットですね。
血と冷え
中医学では「冷え性」といっても
① 陽氣が不足している
② 血が滞って冷える
③ 氣血が不足して冷える
など、体質によって養生の仕方は様々。なので「冷えには生姜」と聞いて一生懸命食べても、思ったほど効果が感じられないという方もいらっしゃいます。
生姜は温性の強い食材であり、血を巡らせてくれる働きのある食材なので、①や②のタイプには合いますが、氣や血を補ってくれる性質はないので、
③のようなタイプの方は生姜よりも、この時季旬であれば、にんじんやきのこ、そして鮭といった食材の方が、血や氣を補ってくれる食材なので合います。
①のようなタイプの方は、生姜、韮、葱、牛肉、羊肉、エビといった温性の強い食材を、
また②のタイプの方は、玉ねぎ、にんにく、らっきょう、いわし、紅茶、日本酒といった、血の巡りを良くしてくれる食材などが、それぞれの体質に合った食材となります。
この冬をぬくぬくと過ごすためのヒントとなればうれしいです。
冷えには「命門」
全身の火(陽氣)を主るツボ。おへその裏あたりにあります。特に①のタイプにはオススメ。②の方は血海、③の方は三陰交を、お試しを。
ゆらね養生雑記 旧暦神無月号
ゆらね養生暦2021
「自然に添って、養生する暮らし」をテーマに、旧暦、祭事、旬の食材、ツボのことなどを一冊にまとめたカレンダーです。1部600円。2021年2月12日はじまりです。ご予約は、12月14日まで。
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