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買い物から帰ると、夫の車の下に猫がいた。
白地に茶の牛柄模様。
足を投げ出してででんと横たわる、恰幅のよろしいおじさん猫。
(顔からしておじさん、としたがおばさんの可能性も捨てきれない)
しゃがみこんで覗いてみたら、首だけもたげてこちらを見やる。
身綺麗なところを見ると、どこかの飼い猫に違いない。
沈黙。
出ていけなんて野暮なことは言わない。
10月に入ったというのに、世間はまだまだ暑いのだ。
「店員」という名の服を着て
高校卒業後、就職することにした私。
これといってやりたい仕事は無かった。でも私には、どうしても克服したい難題があった。
それは、
人と自然に話せるようになりたい
ということ。
常に誰かの顔色を伺い、ちょっと想定外のことを言われると混乱してしまい、妙な空気になった学生時代。人と仲良くなりたいと思いながら、人が怖くて近付けないというアンバランスさに悩んでいた。
そこで私が思い付いたのは、接客の仕