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フリーランスが収入安定を目指すために考えること

どうしてイラストレーターという職業は安定しないのか?それは画風と企画の出会い次第。

今回はフリーランスイラストレーターの副業の話です。
イラストレーターという職業は、あこがれるお仕事の一つのようです。
でも、その安定しない生活に夢半ばで転職する方も多く、雲野も何度か挫折して就職しています。

いい加減この不安定さに疲れてきて、絵を描く気力もフラットな感じです。笑

今回の活動再開は理由もあってフリーランスにならざるを得ず、この方面で生涯やっていくしかない状況なので、いろいろと模索していきます。
年齢的にも、そろそろチャレンジングな粗さは見せられない年代に入ってきました。本気出してがんばる。

クライアントワークとは。メリットとデメリット

わたくし雲野は、今現在フリーランスイラストレーターとしてお仕事いただいているわけなんですが、メインはクライアントワークです。

クライアントワーク。
企業・個人・団体様からご依頼をいただき、ご依頼内容をヒアリングし、必要なイラストをご提案⇒制作⇒納品をするという、『イラストレーション制作』として思い浮かぶようなイラスト制作のジャンル。

メリットとしては、イラストのご発注は制作工程の中でも早い段階でお話をいただくことが多く、校了間際まで作業が延びることがないのはスケジュールを把握しやすいので、雲野としてはありがたいです。
編集校正校閲の仕事をやっている友人がいますが、いつも大変そうです…。
また、ビジュアルは『読む』ではなく『見せる』ものなので、目につきやすく覚えてもらえやすいというのも、イラストというジャンルならではの利点ではないでしょうか。
さらに、クライアントワークは完全オーダーメイドなので、ストックのように「同じ絵を見た」というのは起こらないですし、提案から入るので実績としてもしっかりとしたものになります。
フルオーダーメイドなので、その分報酬も高めです(媒体によりますが)。

ただ、イラスト制作におけるクライアントワークは、需要があって初めて成り立つ仕事で、そして需要も企画次第となり、企画の内容にはまる絵を得意としてこそご依頼いただけるという、得意と企画とタイミング(&担当さんの視界に選択肢がない)がマッチしたその時にご依頼いただける、ある意味当たるも八卦当たらぬも八卦というか、運頼みのようなところがあります…。

その確率を上げるために、広く広報活動をして認知されることは大切なのですが。
いかんせん、星の数ほどいらっしゃるクリエイターの中から見つけてもらうのは至難の業です。

ご依頼数が安定しないというのは、イコール収入が安定しないということ。
また、ご依頼もたとえば月刊誌のシリーズで毎月ご依頼ならともかく、毎回新たな出会いの単発ご依頼だと、金額も一定ではなくさらに収入に不安定さが増すものです。

トータルで年収で満足できるレベルならいいじゃん、といえるかもしれないですが、それは結果論となることだし、上がり続ける不安定さならいいんですが、いつ仕事がなくなるかわからないという、未知のことに対してつねに不安は付きまとうんですよね、不安定収入って。
こういう不安定さを柔軟に受け入れるには、やはり若い体力も必要ですしね。

あと、イラストレーターっていがいとつぶしが利かないですしね~。

とにかくイラストレーターでクライアントワーク頼みは不安定。サラリーマンイラストレーターなら安定する。

ということに尽きるのですが。
以前、イラストレーターのコミュニティでの相談で、先輩からN●Kのイラスト制作部への就職紹介があった人が悩んでいて、全員で速攻お願いした方がいい! と諭していました。笑
その方の言い分としては、いろんな会社さんからご依頼いただいて、自由に制作したいんだ、会社だとそれができない、ということのよう。

いやいや、それは退職したらいくらでもできるし、なんなら就業しながらでも好きなの描けるし、フリーでやるならつながりが大事だけど、会社勤めでそれも作りやすいし、なにより安定するから! しかもNH●なんてそうそう空きが出ないから!

というその道の先輩諸氏のご意見に彼自身どう反応したのか、結局のところは書き込みが途絶えたのでわからないのですが、ごくごくまれにある会社員イラストレーター、とくにゲーム系ではない場合だと蹴るのはもったいない話だと思ったものです。

これ、私もちょろちょろ仕事をもらっていて、美術系の夫の理解もあるのでまだ続けていられますが、独身時代にやっていたときは実家の親(工学系)からはフリーターと思われていましたね。

フリーランスの場合不安定な収入の波をどうやって落ち着かせるか

さて、不安定収入なイラストレーター業をどうするか。
レバテックさんの募集広告をよく見かけるのですが、ゲーム系のイラストレーターだと月給もすごいので、やはり今から目指すならそっちなんでしょうかね(身内にゲーム会社のPがいるので、今度この方面の話も書こうかと)。

とはいえ、イラストレーターはフリーランスが主流なので、少しでも波を落ち着かせるための方策をいくつか考えてみました。

  1. ストックイラストで収入安定を図る

  2. アルバイトする

  3. クラウドソーシングを使う

ストックイラストで収入安定を図る

ここ十数年で盛り上がったストックイラスト。
レッドオーシャンとはいえまだ大丈夫そうな感じもします。
とくに国外も対象にするといいんでしょうかね。

あまり大きくは稼げませんが、手が空いているときにイラストを作り続ければいけるんでしょうか。
ただ、手間に対してあまり稼げないというのもあるんですが、どうなんでしょう…。
雲野自身は、昔アマナイメージズさまと契約したことがあり、本社まで伺ったことがあります。
絵柄的にストックではなくライツでの契約になり、ようはイラストレンタルではあるのですが、何出していいのかよくわからず、ぼけたイラストを数点掲載しただけでホコリかぶっている状態です(;'∀')

今もとりあえずPIXTAに登録してみて、クリエイター用の画面を眺めていますが、まだ1点も作っていません。笑

アルバイトする

これも、フリーランスの方ではもはや当たり前なんじゃないでしょうか。
アルバイトじゃなくても、非常勤講師だとか、アートスクールの先生だとか、バリバリ名だたる方々もされている印象です。

雲野は再活動後やっていないんですが、今物色中です。
ちょうどこの10月から最賃が上がるので、その影響が落ち着いてからエントリーしようと思っています。
ずっとひとりで描いているとなんだか心配な老後になりそうなので、外で人とも交流したいですし。

ただ、選び方としては、絵の仕事に相乗効果が得られるものがいいなと思っています。

以前、雲野が務めていたのは医学系の研究室で、それはもう厳密な数値データをmol単位で気にして、とにかく根拠! エビデンス! な仕事を長時間やっていたので、絵の仕事との切り替えがすごく難しかったです。
真逆すぎて。

直接絵の仕事ではないにしろ、文化的なお仕事だといいなと思います。
もしくは、あんまり関係なくても体動かす系の作業もありかなと思っています。

校正校閲やっている友人も独立したては100均ショップでバイトしていて、普段から文字をつねに追っかけているような人だったので、当時は関係者一同びっくりしたものですが、意外と性に合っていたそうです。
100均の商品は軽いものが多いし、きれいに棚を整えるとか、体を動かすのがよかったそうです。

雲野の場合、家庭との兼ね合いもあるので、時間や曜日の縛りがまた仕事の幅を狭めているのですが、なんかいいのないですかね~…。

保育士資格を数年前にとったので、保育補助もいいなと思いつつ、若い先生たちに混じってやれる自信がないので尻込み中…。

クラウドソーシングを使う

以前にも少し書きましたが。
賛否両論あるクラウドソーシング。
ネットでアクセスできて便利ですし、たくさん募集があるので応募しやすいです。
が、金額を見ると…なものも多々あります。
また、規約違反な募集もたくさんあります。

雲野も登録をしていて、本当にいい出会いになったお仕事もありますが、タスク系の単純作業はよくよく見ないと、微妙なものもあります。

募集時点ではどんなことをやるか、依頼元も匿名なことが多いし、どこのどんなものにたいする仕事なのか、具体的によくわからないままエントリーすることになるものもわりとあります。

たとえば、スマホゲームのテスター。
これも身内のゲーム会社Pによると、開発中のは外部業者に委託はするにしても契約上不特定多数に募集はしないとか。

そのほか、クラウドソーシング内にメッセージ機能があるにもかかわらず契約前に外部SNSなどに誘導するパターンもあったり、文字数金額がまあまあなライティング案件でもよく見ると自分のブログでそのサービスの紹介記事を書くという仕事だったり、黒よりのグレーな案件が山盛りです。

気になる方は、見分けるポイントは他のブロガーさんがよく話題にされているので、検索してみてください。
怪しい仕事は、クラウドソーシング内のコミュニティでも話題になっていると思います。

私も一つの指標として『本人確認未』のアカウントははじいています。
または、ソーシングサイト本体からの直スカウトのみにエントリーしています。
口コミ機能もありますが、ええ~こんな仕事募集しているの?? な方でも口コミはすごく高評価だったりするので、口コミは参考程度に考えています。

でも定期的にみていると、ちゃんとした会社さんの募集はすぐわかると思います。

まとめと今後

まとめますと、フリーランスでイラストレーターをやる場合は、需要の性質上ご依頼をいただいて成り立つパターンがほとんどかと思うので、安定させようと思うならそれを補う二本目の柱が必要だということ。

二本目はほぼ定額収入となるような、かつ安全な仕事がよいです。

ということで、雲野の場合はどうしよっかな~~
というところですね。
フリーはやりますけど、イラスト以外でも収入を作らないとですね。

という、至極当たり前で冒頭の話にもどったところで終わります。

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