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あなたの時給はいくらですか?_トーキョー奮闘自営生活

フリーランスをしていると言うと、皆さん仕事内容や忙しさなど一般的な話題を通過した後、大変遠慮がちに「どうやって稼いでいるの?」と聞かれることがしばしばです。そこで今回は、フリーランスの契約や収入についてお伝えします。

フリーランスの契約方法

フリーランスの契約方法はいくつかありますが、大別すると以下のパターンがあるかと思います(他にあったらぜひコメントで教えてください)。

1. 納品物に関する契約
2. プロジェクト契約(時間単価または稼働時間)
3. 月度の業務委託契約(時間単価)
4. 月度の業務委託契約(稼働時間)

デザイナーさんだと「1. 納品物に関する契約」、システムエンジニアさんだと「2. プロジェクト契約(時間単価または稼働時間)」が多いかと思いますが、いわゆる企業の機能を補助するような業務(営業、人事、広報、マーケティングなど)に携わるフリーランスの場合、多くが「3. 月度の業務委託契約(時間単価)」であることが多いと思います。

この「時間単価」、あまり馴染みがないかもしれませんが、基本的には「時給」と同じ意味です。時給という言葉は「時間給与」なので直接雇用の場合に用いるのに対して、フリーランスのような間接雇用で業務を行う場合で、時間に対して対価が支払われる場合に用いられます。

フリーランスの重要指標=時間単価

会社員時代はあまり時間単価を意識したことはありませんでした。(というか意識した瞬間にどうにかなってしまいそうで考えないようにしていたかもしれませんが…)

ところが、フリーランスになった瞬間に超絶意識するようになるのがこの「時間単価」です。なぜなら、フリーランスは複数企業の案件を同時並行で対応するという前提で、基本的に収入は以下の通り定義されからです。

フリーランスの収入=稼働時間×時間単価+インセンティブ

稼働時間は人それぞれプライベートを加味して上限が決まっていますし、そもそも1日24時間は平等です。インセンティブは営業職のフリーランスで付く契約形態があると聞いたことがありますが、基本は限定的だと思います。となれば、多くのフリーランスが目指すのは”時間単価を上げる”の一点に着きます。

さらに、稼働時間は有限なので、時間単価は移動時間や待ち時間を含んだ「実稼働時間」で計算されます。例えば完全に妄想ですが、「地方で講演、2時間で10万円」という案件があったとして、一見すると時間単価は5万円に見えますが、実際は移動や待ち時間で実稼働時間が10時間だとすると、時間単価は1万円になります。

このように、フリーランスになると会社員だった頃は想像もできないくらい、時間単価をとてもとても意識するようになります。時間単価が良い案件に出会えれば収入を増やすことができるため、時間単価が低い案件をどう上手くクロージングして時間単価の高い案件にシフトしていくか、という案件管理が重要になってきます。

あなたの時給はいくらですか?

ちょっと挑戦的なタイトルをつけてしまいましたが、多くの先人偉人が書いているように、結局給与とは「世の中の役に立っている指標」なのです。1日が24時間で稼働時間が限定的だとすると、時間単価は「より効率的・効果的に世の中の役に立っている指標」であると言えます。

聞いた話なので信憑性は定かではないですが、インセンティブを含んだおおよそ時給は、ガールズバーで5000円、高級なクラブで9000円だそうです。「そりゃ夜の商売で時間も限定的だから」という意見もあるでしょうが、自分の持つスキルや資質と、市場のニーズをマッチングした均衡点に時間単価が存在するという点では、フリーランスの時間単価の考え方や、今拡大中のスポットコンサルと何も変わらないと私は思います。ちなみにスポットコンサルの時間単価も千差万別ですが、おおよそ5,000〜10,000円が相場ではないでしょうか。

フリーランスになって、時間単価という”感覚”を身に付けられたことは、今後どのような職業人生を歩むにしてもとても重要な事だと考えています。(もはや言葉としてちょっと古い感じですが)働き方改革も、結局のところ上手くいかせるためには時間単価という考えが不可欠なのではないでしょうか。フリーランスにならずとも、時間単価という感覚を身に着ける人が増えれば、日本の働き方も少しは変わってくるのではないかと思います。








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