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(2021年版) ソフトウェアテストの上流設計-8 仕様項目のピックアップとテスト分析マトリクス


第4回のnoteから、ゆもつよメソッドとして特徴的なテスト分析の説明にはいってます。2021年5月28日に開催予定のJaSST東北2021で行うワークショップの当日に行うワークの内容についての解説になっていきます。

今回は、テスト分析の本丸になる作業です。(テストすべき)仕様項目とは、JSTQBではテスト条件と呼んでいるものに相当し、テスト分析の中の成果物です。今までの作業は全て仕様項目のための作業です。

仕様項目のピックアップ

それぞれのテストカテゴリからみたらテストしたほうがよいことを仕様書からピックアップして行きます。何を確認したいかは仕様項目、どこで何を確認するとOKって言えるかを期待結果に記載します。以下のようなフォーマットのところに記載して行きます。仕様項目のことは、最近はミッションと呼ぶのが私の中でブームになっています(笑)。

スクリーンショット 2021-05-24 7.28.42

例えば上図の入力チェックのテストカテゴリでは、「パスワードチェックが働くこと」と書いてありますが、これはログインの仕様で「パスワード入力欄へ設定していない値を入力するとログインができない」というものと同等です。テストしなければならない仕様を記載していることになるので、仕様項目と呼んでいます。期待結果は、ボタンが非活性になっていることを確認すると書かれています。両方が少し書いてあることが違うのですが、期待結果だけだとミッションがわからず、仕様項目(ミッション)だけだと、具体的に何をみて判断するのかがわからないので両方記載することが大事になります。

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