オカノユミ(Yumi Okano)

クライアントの「ビフォー・アフター」をつくる仕事をしています。こんな本(http://…

オカノユミ(Yumi Okano)

クライアントの「ビフォー・アフター」をつくる仕事をしています。こんな本(http://urx.red/CGJJ )も出しました。 http://yumiokano.com/

最近の記事

おすすめの本『ミラクル』:コミュニティの更新

自分の周りにいる人たちの顔ぶれは、時と共に自然に入れ替わっていきます。 でも、それを意図的に、積極的に行うことで、環境の変化を自ら創っていくこともできるのです。 わたしは、そのことを寂しく感じる必要はないと思うようになりました。 特にこの本に出合ってから。 *** 「未来行きの汽車」 「発車します。お乗りになりますか?」 「何処へ?」 「さあ、それはあなた自身でお決めください。」 私は すこしの間ためらってから 思い切って乗り込みました。 小さなスーツケースにお

    • おすすめの本『ぼくの小鳥ちゃん』:けしからんことの素晴らしさ

      初めて読んだとき、「小鳥ちゃん」は、ほとんどわたしではないかと思いました。 いや、きっと読者の多くがそう感じるように書かれているのでしょう。 とにかく、「けしからん」のです。 けしからん(怪しからん)とは? 道理にはずれていて、はなはだよくない。不届きであること。 この言葉は、最近では「いい意味」でも使いますね。 「規格外のよさ」、素敵です。

      • おすすめの本『アルクトゥルス・プローブ―銀河連盟と現在進行中の調査、及びその物語』

        とても不思議な本です。 一カ所だけ、紹介します。 あなたがたが、自分のハートの相似形を見つけるには、 あなたがたの愛することを行ない、それを芸術にせよ。 何か、ヒントになりますか?

        • 何がどうなって、そういう仕上がりに?

          子どもの頃の憧れは「峰不二子」でした。 漠然と、大人になったら、あんな感じになれるのだろうと思っていました。 ところが、そうはなりませんでした。現実は残酷です。 上條淳士さんの『To-y(トーイ)』に出合った時には、二人の登場人物に魅かれました。「加藤か志子(かとう かしこ)」さんと「山田二矢(ニヤ)」ちゃんです。(調べたら、「か志子さん」って身長172㎝もあったんですね。) 今は、厚かましくも「ニヤちゃん」混じりの「か志子さん」にはなれたかも、と思っています。(ほんま厚

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          夏家族:父のバースデーケーキ

          その年、父は最後の夏を過ごしました。 真夏の一時帰宅、それは結果的に、わたしたち家族が祝う父の最後の誕生日を彩ることとなりました。 父のために買ったバースデーケーキは、暑い季節にそぐわないチョコレートたっぷりのものでした。 まだ3歳だった小さな姪は、このケーキが誰のために用意されたものなのかを正しく心得、カットしたケーキの端っこをスプーンですくい、テーブルの中央に座る父の口元へと運びました。 その時のわたしたちの拍手とささやかな歓声は、父のひと言と涙に溶け落ちました。「

          夏家族:父のバースデーケーキ

          「エースをねらえ!」By Myself

          京都の田舎で、蝉におしっこを引っかけられながら育った。 崖登りを最大のアトラクションとするような幼少期だった。 退屈と窮屈が苦手で、学校の授業は苦行に近かった。 小学生の頃の唯一の希望は「飛び級」。 『エースをねらえ!』を観て、うらやましく思ったのは、岡ひろみ。 (わたしの名前はオカノユミ。惜しい。) あんな風に、まっすぐに努力ができる人をまぶしく感じた。 親は、単に成績がまぁまぁの子どもだと思っていたと思う。 わたしは大してお金をかけてもらえる状況でもなかったので、

          「エースをねらえ!」By Myself