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【映画レビュー】バンディットQ(タイムバンディット)

春休みにBSでやってる小学生向けの映画みたいな、教育的で子ども向けだけどちょっとシュールな作品。

少年が小人の仲間とタイムトラベルするSF作品。ただ、夢に満ちた明るい物語という訳ではなく、少年の成長を描いているわけでもない。シュールで不思議なことがたくさん起こるけど、全く意味がわからないという程ではなくちゃんと筋の通ったストーリーな気もしてしまう。
ファンタジックな部分とリアルな部分がぐちゃくちゃに混ざっていて、それがシュールさに繋がっているのだろうか。タイムトラベルしたり、不思議な地図を奪い合ったり、魔法が使えるような奴が現れたり、ファンタジーな部分もある。でも、少年の仲間の小人は小人症の普通の人間だし、歴史上の人物が現れたり、ファンタジーなだけじゃない現実っぽさを感じる部分もある。いいヤツも悪いヤツも出てくるし、教育的だけど子どもに見せにくいような気もしてしまう。

でも、私が子どもの頃ってこういう映画を見ていたのかもしれないと思う。春休みに、家に子どもだけで、昼すぎのワイドショーしかしてない時間帯にBSにしてみたらやってる映画みたいな。すごい面白いとかじゃないけど、これしか見るものないしって見るやつ。わかりやすい子ども向けのアニメや短い尺のショート動画ばかり見てる小学生に、たまにこういうシュールな映画を2時間見るしかないという機会があればいいのにと思う。

『バンディットQ』 2.5

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