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金銭教育奮闘記①

子どもは親が育てたようにまた我が子も育てるという
反面教師という言葉もあるくらいだから
勿論一概には言えないだろうけど
私の金銭感覚はもろ母の影響を受けている

それが高じて、今のFPや起業支援に繋がっているのだから
三つ子の魂恐るべしである

その最も被害者は私の子どもたちだろう
幼い頃からかなり厳しく教育させられたのではないか

私の子どもの金銭教育は
全て彼らを自立させる、それが軸となった
どんなに親が大切に丁寧に育てたとしても
世の習いで言えば、親は先に死ぬ
それまでに子どもたちは、しっかり自分の足で立って歩かなければならない
そのためには、自分で稼ぎ生きていく術を身につけて欲しい

そんな風に強く思ったきっかけがあった
下の子がまだ幼稚園児の頃私は大手の進学情報誌の仕事をしていて
県内半分の高校の進路課を回ってのコンサル営業をしていた

その時代は、そろそろ子どもの少子化が進み
大学も全入時代と言われていた
就職も売り手市場でフリーターやとらばーゆという言葉が生まれ
若い子の中では、正社員で働くよりそっちがいいと言う子も少なくなかった

一見すると派遣社員は正社員より時給も高く
残業や上司との付き合いもしなくていい
福利厚生などで引かれるお金もないし
辞めてもすぐに仕事が見つかる
大体そんな理由だった

そしてそういう風に話す人は
多くが、仕事を急に辞めてもたちまち困ることのない自宅から通っている人が多かった

そりゃそうだ
家賃はただ、ご飯も掃除も洗濯もしなくてもいい
生活費として少し納めれば後は自分のお小遣い

そしてその気楽さを覚えた子どもたちは
家から中々出て行こうとしない
もう少し詳しく聞くと
既に高校生の頃から自分の部屋には
エアコン、TV.パソコンが揃っていて
一人暮らしになれば同じ生活水準を保つのは難しいだろうという暮らしぶり
親も子どもが出ていくのは寂しいので
手元におき甲斐甲斐しく世話をする

その時はいいかもしれない
親も子もウインウインかもしれない
でもその先を考えたら…
それが今「8050問題」となる原因の一画を担ってやしなかっただろうか

とにかくその時の現場を垣間見た時
私は「とにかく子どもは大学では一人暮らしさせよう」と決心した

そこから子どもが18になったら家を出たくなる⁉︎子育てが始まったのである

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