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こころの処方箋

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色と香りが織りなすカラーボトルカウンセリング「和み彩香」 思わず出てくる本音にそっと寄り添います
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2020年10月の記事一覧

春の七草

春の七草

あれは息子がまだ幼稚園の年長の時
お正月開けて間もない頃
下の娘が2歳と小さく
寒い冬空の元
外で遊ばせるには少しためらったあの日

息子は珍しく
外に出たいとだだをこねた
妹が風邪気味で無理に出れないこと
どんなに説明してもどうしても行くと言う

私も半分腹立ちもあり
好きにしなさいと冷たく言い放った
息子は少し悲しそうな顔をしながら
娘を起こさないように
そっと扉を閉めて一人外に出た

言い放

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人は何故変わることを怖がるのか

人は何故変わることを怖がるのか

 今が幸せであればある程、この日々がずっと続きますようにと願ってしまいます。潜在意識がそう思わせるのか「変わる」ということについ身構えてしまうのです。
 でもその一方でわたしの心のどこかで分かってる。未来永劫変わらないということなんてできないと…
 生きとし生けるものとしてこの世に誕生した限り、人は細胞分裂を繰り返し成長し、いずれ朽ち果てていく運命なのですから。
 そして自分が変わらないとその場で

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人は憎しみ続けるほど強くなく
哀しみ続けるほど弱くない

人は憎しみ続けるほど強くなく 哀しみ続けるほど弱くない

 娘が高校生の頃のお話しです。
 基本楽天的であまり悩みなど抱えないタイプだと思うのですが、珍しく愚痴をこぼしてきました。
 どうやら、先日から始めたアルバイトの人間関係で悩んでいるようでした。自分が担当する厨房のお局さま的フリーターの彼女がとにかくキツく、それは娘にだけでなくて入った新人が次々と辞めていくそう。
 娘の気持ちを汲みつつも、そこは娘にとって初めての社会経験、勿論いたらないところも多

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愛することと信じること

愛することと信じること

こう書くと、この2つの言葉はイコールのように思いたいところなのですが、中々相反する時が多いなぁと思うことでもあります。
好きすぎて、相手の自分に対する愛情を計ってみたり疑ってみたり、そんな遠い記憶が私にもあるような。

このテーマで一番日々自分と向き合うことを余儀なくされたのは、子どもとの関係でした。

かけがえのない愛すべき子どもだからこそ、将来を心配してついガミガミ叱ってみたり、甘やかすと調子

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