真面目な性の話、子宮頸がんとワクチンと性病と教育について思うこと。
まず、こちらの子宮頸がんについてのサイトを読んでみてください。
※以下の話は、上記サイトを読んで理解して下さった方に向けて展開していきます。
私が子宮頸がんについて始めて認識したのは、居住する市からがん検診のお知らせが届くようになってからです。
ある年齢以上の女性にだけ、子宮頸がん検診のお知らせは届きます。
子宮頸がん検査は「早期発見」が大事で、今後も2年に一回を継続して受け続ける必要があります。男性器は外側についているので病気の発見も治療もしやすいですが、反対に女性器は内側ですので見つけずらく治癒しにくいのです。
しかしある日、「そもそもワクチン接種をすれば子宮頸がんにかからないし、検査を受け続ける必要もないじゃないか」と思い調べたところ、先程のサイトを読んで重大な事実にようやく気がつきます。
(ワクチン接種の副作用については過去に大々的なニュースになっていたので知っていますが、100%有効で副作用の出ないワクチンもまたありませんので自分は受けてみようと思いました。
また現在日本において、女性だけで年間およそ1万人が疾患し、うちおよそ3000人が毎年死亡している事実からすれば、副作用の確率は微々たる物でしょう。)
サイトを見て知った事実
■子宮頸がんの原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)自体には、男性も女性も感染する。
■HPVは性交渉でうつる。
■HPVから子宮頸がんになっていくまでは何年もかかる場合があるから、いつ誰から感染したかはわからない。
■HPVワクチンを接種しても、すでに感染しているHPVには効かない。
■外国ではワクチン接種を男女とも10代ですることが推奨(つまりはじめて性交渉を持つ前に)されており子宮頸がんは減少しているが、日本では感染者が増え続けている。
また、日本で2000年以降から若年層〜30代の疾患が増えていると記述がありましたが、これはインターネットの影響も大きいだろうと推測します。この辺りからインターネットは急速に普及してきましたので。
インターネットの普及によりアダルトサイトで知識を得やすくなり、旅行サイト等と同様に風俗店への予約も簡単に取れるようになりました。
日本では性産業が身近になる一方で、性病に関する教育はほどんとされてきていなかったのが実情です。まず自身がまともに教わった記憶がありません。サービスを提供する側も利用する側も、知識はお子様の時のままなのです。
HPVに感染している男女とも、自覚症状はないまま複数と性交渉を持つことにより感染者は拡大して行きます。
男女共通認識を持とう
↓こちらは厚生労働省のサイトです。「ヒトパピローマウイルス感染症とは」と女子中高生向けに描かれたリーフレットがあります。」
啓蒙はもちろん必要です。
ですが、男性にも啓蒙は必要ですよね。
男性も啓蒙されなければ、蚊がマラリアを媒介するのとなんらしている事は変わりません。
女性だけ危機感を持っていても、意味がないんです。
というか、HPVに関して女性だけに全責任を負わそうとするな。男性からもうつるのだから、しっかりワクチン接種をして痛みをわかち合いましょう。
HPVから変異する子宮頸がんだけでなく、他の性感染症も同様です。
コンドームも100%安全ではないし、口からも性病はうつります。
知らずにうつされてしまった相手はたまりません。
正直、「今後は絶対に風俗店員以外とは性交渉を持たない!絶対に恋人も作らないし結婚なんて論外!」という固い決意のある人以外は、風俗店へ行かないでほしいですね。
将来的に付き合う相手に対して責任が持てないでしょうから。
なので極端な話、今後男女がお付き合いをする際にも、始めて性交渉を持つ前にお互いのいわゆる「ブライダルチェック」は男女ともに必須項目ではないかと考えはじめています、結婚するしないに関わらず。
つまり関係を進める前にちょっと冷静になって、
■HPVワクチンの接種の記録をお互いに提出する。
■直近1ヶ月以内での性感染症の病院診断書をお互いに提出する。
■過去の風俗店への出入りの有無や頻度、それがいつからいつ頃までだったか、コンドームは都度使用していたか、オーラルセックスはしていたかの確認をお互いにする。
それを双方が知り、お互い納得した上で今後の付き合いを継続するかを考えれば良いのではないかと。ここまでして感染したら、そこはもう不可抗力です。
もちろん相手に嘘をつかれればわからないことですが、こういう大事な話をきちんと正面から出来ない相手であれば、以降様々な問題にぶち当たった時にも逃げ腰で、まともな話し合いは出来ないでしょう。そのような方とは後々、他のトラブル要因でお別れすることになる可能性は高いのではないでしょうか。
風俗に行ってる人は、行っていると言う。不特定多数と交渉を持っている人は、そうしていると言う。でないとその後の対応の方向性がまるで違うから、ここは自己申告で是非お願いします。先々の信頼関係の構築にもつながりますし。
また、性病は不妊の一因にもなりますので将来生まれてくるはずの新しい命にも関わる事です。
ということで、私自身はこれからどうするかと言いますと、
■ワクチンは接種したいが、9価ワクチンの供給を待つ…か?
■引き続き、子宮頸がんの検診は受ける
■引き続き、パートナーとは付き合っていく
もう私がワクチンを接種しても効かない可能性も高いです、すでにHPVに感染しているかもしれませんので。それか自然に排除している可能性もあります。どちらかはわかりませんが、ワクチンは一応接種してみたいです。でもパートナーがウイルスを持っていたらやはり意味が無いだろうし、さて…?と思案中です。
まとめ、今後への希望とちょっとグチ(笑)
ともあれ、日本でも性教育およびHPVワクチン接種が普及されることを望みます。
誰だって大事な人を死なせたくないでしょうからね。
防げることなら防ぐ、根本から変えていく、それが今回の件では性教育だと考えています。
しかも、10代の早い段階で出来るほど望ましいですし、是非とも義務教育できちんと整えてほしいところです。
生理等についても男女別室で違うことを教えるのではなく(昔の事なので今はもしかしたら違うかな?)、男女の身体構造の明確な違いも教えて「同じではない」ことを知って理解して腑に落ちるところまで持っていってほしいな、と女性サイドからは思います。
将来いつ巡り合えるかわからないパートナーといつか子供を作れるように、中学生ごろから毎月の約半分をホルモンに振り回されて、うち一週間を貧血になりつつ過ごしているんですから!(あくまで身体機能の話で、女性はみんな子供を産むべきだという話ではないです。悪しからず。)
女性同士で旅行の予定を立てると誰かしらがかぶるし、自分だけでも生理中はアクティブな予定は入れられないし、生理用品は地味にお金がかかり続けるし、最中は貧血で体はだるいし、直前はホルモンバランスでイライラしやすいし、単純に不便が色々あるんです。これが閉経まで続くのか…仕方ないけどうんざりもします。
そう生まれたからには仕方がない。
だけど男性サイドももう少し、そもそもの機能の違いを知ってほしいところです。
ではでは!