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自己肯定感を上げたいとき

しばらく前に、女性を対象にしたトークイベントに出たときに「佐久間さんにとって、日本の女性はどう見えますか?」という質問に、とっさに出た答えが「自己肯定感が低め」だった。

しかし、これはこれは、何も女性に限った話ではない。
なんでそう思うかというと、私が普段、イベントなどをやっていて会いに来てくれる人が自己紹介してくれるときに「私は〜〜〜なんですが、〜〜〜」」と、まず自己を否定するようなことを言うなと思うことが多いのである。

ここにはもちろん「謙遜」というカルチャーもあるのだけれど、否定的なことを先にいってしまうと、聞いているほうからすると「自己肯定が低いのかな」という印象を受けてしまう。

それはあんたがアメリカに住んでるからでしょ、と突っ込まれたときのために一応書いておくが、日本の若者は、他国に比べて、自己肯定感が低いという結果が、内閣府による(!)調査でも明らかになっている。

この調査が示すのは、自己肯定感の低さだけではなく、将来への悲観などもあるわけなのだが、それは今回の本題ではないのでおいておくとして。政府がこんな調査結果を持っているんだったら、いますぐにでも教育を根本的に変えてほしいくらいですが、当然、そういうことにはならない。そして日本社会には、若者たちの自己肯定感を抑圧する要因がたくさんある。

ちなみに、どうやら私は、周囲の人たちにめっちゃポジティブで明るい自己肯定感の高いやつと思われているようなのだが、昔からそうだったわけではまったくない。

子供の頃は、まず自分は器量が悪いらしいと思っていた。それは、母がとにかく美人で、どこへ言っても「お母様おきれいねえ」と言われるのだが、自分は「愛嬌があるわねえ」と言われるわけなのです。思春期も、自分のまわりには器量の良い女子はいっぱいいた。
さらに、幼稚園から大学まで、どこにいっても「問題児」だった。常に怒られ続けるので、自分はできないやつだと思っていた。


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