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罹患していた従業員が原因の食中毒  <ノロウイルス>

新型コロナウイルスの流行以来、食中毒のニュースはあまり報道されなくなり(報道の量が減っているだけで食中毒の件数そのものが減っているわけではない)、特にノロウイルスの食中毒については聞かなくなったが依然として発生している。

ノロウイルスの食中毒は罹患者とくに罹患していた従業員が感染源となるおことがままある。
今夏、アメリカイリノイ州で発生したノロウイルスの食中毒において、重要な手順・ルールが欠如していたため、店の従業員、特に食品を取り扱う者から容易に感染する環境を作り出し食中毒に至ったケースがあります。

現地の保健当局は容易に感染した環境として以下のことを指摘しています。

1.厨房の手洗いシンクに最低温度摂氏38度の温水を供給していないこと。
2.手洗いシンクにアクセスできない場所で調理が行われたこと。
3.不適切な手洗い手順、およ手洗いシンクとして指定されていないシンクでの手洗い。
4.手洗いシンクのひとつにペーパータオルが用意されていなかったこと。
5.食品取扱者がつけ爪をしたままでかつ手袋を着用していないこと。
6.飲料水の不足および/または石鹸とペーパータオルの不足を報告/是正するための手順を提供しないこと。手洗いシンクの石鹸とペーパータオルの不足を報告/修正する手順を提供しないこと 。
7.約30%の従業員が、監督者による手洗い習慣の監視がないと回答している。
8.従業員が、自分たちの責任には調理済み食品の取り扱いやサービスが含まれることを認識していな い。
9.調理済み食品の取り扱いおよび/またはサービスが自分たちの責務であることを従業員が認識していないこと。調理済み食品は、食品への汚染物質の交差接触を防ぐために、追加の手洗い手順が必要である。
10.標準作業手順において食品調理/食品取扱工程の適切な段階での手洗いに関する情報を提供しなかったこと。
11.調理において決められた中心温度になっていたかの検証に関する情報が提供されなかった。
12.食品接触面が汚れている。
13.食器洗浄機が、食器を除菌するための最小限の除菌濃度に到達していない。
14.除菌剤の濃度が効果的かつ安全なレベルであることを確認するための検査キットを提供しないこと。

従業員の健康管理はもちろんのこと、汚染を広げない環境や手順は重要です。
みなさんのところはいかがですか。


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