森祐美子

認定NPO法人こまちぷらす理事長。個人的に思っていること、流れて忘れてしまう前にここに…

森祐美子

認定NPO法人こまちぷらす理事長。個人的に思っていること、流れて忘れてしまう前にここに書き留めておこうと思います。

最近の記事

可能性の限界を示す

昨夜1週間の福岡でのたくさんのインドの皆さんたちとの合同研修を経て自宅に帰ってきました。 インプット多めな研修と違って終始ずっと議論と発表を聞いている時間だったので学びを言葉に落とすのに時間がかかります。何を得たのか学んだのか 本当に分かるのは数年後なのかもしれません。 敢えて言葉に頑張ってしようとすれば その議論の過程でしょうか。 異なるコミュニケーションの文化やバックグラウンドを持つ人たち同士で何かをつくる面白さや難しさ、参加しているインドメンバーのスピード・豊富な

    • 権利と特権の車輪(福岡研修 Salzburg Global Seminar)

      現在SalzburgGlobalSeminarの研修(ザルツブルグにある財団で第二次世界大戦後に立ち上がった対話型研修プログラム・昨年日本から30人のメンバーに選ばれ、インドからの30人と一緒に研修を1週間弱ザルツブルグで受けてきました)の発展版として福岡に来ています。現在20人程いますが、6割がインド人4割が日本人。インドと日本とにかく仕事へのアプローチやもちろん国籍とか関係なくそれぞれのプロフェッショナル背景・考え方が異なるため毎度すり合わせがとても大切になります。異文化

      • 2024年度はじまりに寄せて

        認定NPO法人こまちぷらす(神奈川県横浜市戸塚区)は、2012年に立ち上げた団体でスタッフ約45人、登録ボランティア(こまちパートナー)の方約310人(2024年4月現在)の皆さんと一緒に「子育てをまちで、プラスに」を合言葉に社会全体で豊かな子育てをができる社会を目指して活動をしている団体です。 ママ数人で任意団体を立ち上げるところから始まり、横浜市戸塚区(人口約27万人)でカフェ型の居場所こまちカフェとこよりどうカフェを2つ直営しながら今は日本全国にこうした場をつくりたい

        • 岡山での4か月プログラム終了しました!!!

          たくさんの方のクラファンを通したご支援によって実現できた岡山での「心地よい関りが生まれるカフェのつくりかた」講座。3月30日の発表会をもって終了しました。プログラム概要⇒こちら 発表会の様子 全15人参加のうち、発表会の日3人の方が当日参加できなくなってしまいましたが12人の方が発表をしてくれました。岡山で居場所づくりを自分もしたいと思っている方や何か力になれないかと聞きに来てくれた方、行政の方などいろんな方が聞きに来てくれました(中には広島から聞きに来てくれた方も!)。

        可能性の限界を示す

          子育てとキャリアと家事~第14回とつかフューチャーセッション開催報告~

          子育てとキャリアと家事ということをテーマに第14回とつかフューチャーセッションの話題提供としてお話をしました。2024年1月に行われたとあるイベントで「半人前」というテーマにお話をしたのですが、今回はさらにそこを深堀しました。 「半人前」という感覚について 半人前という感覚はどういうことか。例えば仕事であれば、今できること、頑張ればできること、「ちょっと無理」と思っていること、そんなことの間で時々ストレッチすることがあります。そのストレッチのときに、できないと思っていたこと

          子育てとキャリアと家事~第14回とつかフューチャーセッション開催報告~

          岡山で1日限定こまちカフェ運営W/岡山で居場所づくりをしようとしている方々

          昨日はは岡山で心地より関わりが生まれるカフェ居場所を作ろうとしている方々と一日限定こまちカフェ運営をしました。イベントの詳細(プレスリリース)はこちら。 開店から閉店までずっと満席状態。レンタルスペース旭という築100年以上の古民家をリノベーションしたとても素敵な場所で、決してアクセスがよいところではないのですが、予約の方と予約ではない方もいらしてくださいました。 昨年秋に説明会を開き、岡山にいる方で「心地よい関りが生まれる」「カフェ型の居場所」を立ち上げたいと思っている

          岡山で1日限定こまちカフェ運営W/岡山で居場所づくりをしようとしている方々

          「母」ということばの解体

          戸塚のMurasakiPenguinTotsukaで行われたDismantlingMotherhoodというイベントに参加してきました。このイベントは、母という言葉を解体して、他者をケアする能力を開くことを目指す実験的なアートプロジェクトで、公募で集まった 6 人の横浜在住のお母さんたちとアーティスト坂本夏海さんと、研究者の齋藤梨津子さんが生み出した作品とそのプロセスを1時間かけてお聞きすることができました。 ■どんなプロジェクトか 関わる6人の市民でもあり母でもある人た

          「母」ということばの解体

          厚労省重層的支援体制整備事業にて研修実施

          先日厚労省主催の研修で登壇機会をいただきました。 全国の重層的支援体制整備事業に携わっている自治体職員の方々向けに40分ほどお話をした後、本事業研修に関わっている委員の方々との贅沢な対談の機会がありました。 一人の委員の方よりこまちぷらすのデザインについて分析してお話をいただきました。デザインというと、デザイン性とかお洒落さとかそういう風なことをイメージしますがそういう話ではなく、関わりのデザインのことでした。点ではなく線だったり距離感だったり。デザインは善し悪しではなく

          厚労省重層的支援体制整備事業にて研修実施

          雑談・喪失の共有・参加・社会への信頼回復

          昨夜は横浜コミュニティカフェネットワーク設立10周年記念「横浜コミュニティカフェフォーラム」でした。プログラム詳細はこちら。 私は第二部で世話人の一人として登壇したのですが、第二部のテーマはコミュニティカフェの価値・可能性についてでした。 私からはまずこの4つの価値と1つの可能性について話しました。これは「すべてのコミュニティカフェの価値や可能性」について書いているのではありません。私にとっての自分たちがつくる場の価値はどういうものでしょう?と問われたときにぱっとその場で

          雑談・喪失の共有・参加・社会への信頼回復

          はまっ子未来カンパニープロジェクト

          昨日は朝から夕方まではまっ子未来カンパニープロジェクトの発表会でした。 このプロジェクトの詳細はこちらにありますが横浜市立小中学校特別支援学校が様々な企業の方・商店の方・地域の方と商品開発をしたり、環境/フードロス/防災/まちづくり/国際交流・・等々地域の課題を見つけたり自分たちがやってみたいことを実現をするというプロジェクトです。 ただ商品を開発したり、何かを生み出すこと、実現することが目的ではなく、その過程で、子どもたちが素敵な大人たちと出会い、自分の思いがけない力と

          はまっ子未来カンパニープロジェクト

          聞く「ちから」

          朝早く起きて何気なく新聞を開いたら 「言葉のちから」というコーナーで 若林英輔さんという方がとても素敵な文章を書いてました。 (日経新聞2月10日P31) という文章からスタートし、 と続きます。 また、語学力、語彙力、表現力などの学力でよく測られる様々な能力は「力」。その「力」には積極的で能動的な響きがあるけど、『聞くこと』において求められるのは単なる能力ではなくて創造的で受動的と呼びたくなるような「ちから」で、他者とのつながりのなかでのみ起きる。とありました。 表

          聞く「ちから」

          お惣菜×保育園×居場所

          お惣菜を保育園に届け、保育園から働いている子育て世帯に地域情報とともにお惣菜をお渡しし地域へとつながっていくきっかけをつくる事業を一昨年(2022年)秋から構想と準備始め、2023年から開始しました。内閣官房「地域における孤独・孤⽴対策に関するNPO等の取組モデル調査」にも採択され、試行錯誤を重ねてきて、昨日はその実践の報告会でした。 事業の概要と目的 本事業のポイントは3つ。 ①お惣菜を保育園に届け、園から保護者に渡すことで共働き世帯の家事負担を軽減 ②お惣菜をきっか

          お惣菜×保育園×居場所

          お寺とカフェ

          京都西本願寺で全国から集まるご住職の皆さまや医療福祉に関わる方々が集まる会にてお話しとワークショップをする機会に恵まれました。善了寺の成田ご住職からお声がけいただき、この大変貴重な機会をいただきました。ありがとうございます。 お招きいただいた会は医療・福祉・仏教という連携でどう支援が必要なひとをコミュニティで孤立させないかということがテーマで200人ほどが全国から集まる場でした。冒頭は経済学者の井出英策教授による2時間にわたる講演でした。このテーマの会の冒頭に財政社会学・財

          お寺とカフェ

          2023→2024年

          あけましておめでとうございます。 年末から三が日親族と次々と会い、スマホPCから可能な限り離れてとにかくゆっくり話して話して話して過ごしました。 また、娘がデンマーク留学から帰ってきたばかりということもあり、「個性がどんどん引き出される環境とはどんな環境なのか」「対話がどんんどんうまれる場はどんな場か」「一人一人が自分と他人の存在を大切にできる教育や言葉がけはどんなものなのか」年末年始含めてたくさん話をきいて考えさせられました。 「人と比べない」「自分にとっての幸せな時

          2023→2024年

          スウェーデンの幼稚園の先生が読む本

          ある日突然NPOの先輩の方からお電話を頂戴し横浜地方裁判所委員会委員にならないかと話がありお引き受けし先日初会合にいってきました。 テーマは「裁判員の対象年齢引き下げを受けた法教育の在り方について」。そこにいらした方で財政学の先生が、スウェーデンの幼児からの民主主義教育についてお話をしていました。 財政学、地方財政論を研究している先生が幼児教育について熱く語っていることが印象に残り、終わった後お話を聞きにいきました。 数分の立ち話で聞いた話を要約すると、「財政のことをつ

          スウェーデンの幼稚園の先生が読む本

          岡山での居場所づくり講座・インターン・発表会&居場所応援団づくり、いよいよスタート!

          何がはじまるか岡山での居場所づくり講座・インターン・発表会&居場所応援団づくり、いよいよスタートします。ここに向けて、2023年夏はクラファンでたくさんの方からご寄付をいただきました。 全国でカフェ型居場所づくりが立ち上げやすく続けやすくなるような土壌をつくっていこうと、今年からスタートします。何をしようとしているかの詳細はこちら↓のプレスリリースご覧ください。 岡山のみならず、全体像をしりたいという方はこちらのクラファンページを是非見てください! まず最初の地域は岡山か

          岡山での居場所づくり講座・インターン・発表会&居場所応援団づくり、いよいよスタート!