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総会の報告

さて、昨日総会が終わりました。

1年の報告と発表を総勢約20人のメンバーが、オンライン上で各部門や事業を代表して入れ替わりながら資料を読みだけでなく、「寸劇」「紙芝居風ノート」「イラスト」「写真」「パワポ」等いろいろなモノや芝居を通して報告/発表しました。

総会というと資料をただ読むだけですが、こまちは毎度いろいろと工夫があります。リアルにどんなことが起きたのかどんな気持ちだったかということを、どう聞いてくれている人に伝わるかとみんなが工夫をそれぞれのスタイルでしてました・・・いやぁ、面白い!

さてそのポイントをみなさんにご報告します。

2020年度報告について


「カフェ店内飲食を停止する」「イベントスペース貸出を辞める」
「リアルイベントはほぼ中止」というNONONOが続いた年度前半でしたが
不思議とみんなの報告をきいているとそんなことがあったことが
忘れてしまいそうになってしまうくらいでした。

「オンラインショップの立ち上げ」
「オンライン無料イベントで家から出れなくても話せる場づくり」
「お弁当の販売開始」
「イベントスペースで配信できるようDIYリノベーション」
「オンライン予約システムのスタート」
「オンラインで葉っぱのワークができるウェブシステム開発」
「スイーツ販売の開始」
「ウェルカムベビーオリジナルボックスの開発」
「ウェルカムベビー松戸支部への展開」
「全国5か所へのファシリテーター養成講座の展開」
「県内3か所の居場所との学びあい事業の展開」
・・・とこんなところでヘコタレルものかと、次々とできることを考え
一年終わってみるとかえってこれだけのことをみんなで作ってきたのかと考えさせられました。

冒頭に忘れそうになって「しまいそう」と書きましたが
そんなことはもちろん忘れるわけもなく。。。
居場所を閉じてオンラインにどんどん切り替えればいいってもんじゃない、
スピード感もって次々と手を打たねばならないけどそれをするなかで
取り残された気持ちになる人たちがどれだけいるか、
これでいいのか、生活の基盤すらぐらつく状態で活動ができない、
学校も幼稚園もお休みになり家族も自分も不安と心配でいっぱい、
価値観がぐらんぐらん揺れる中で、何を選び取ってどう前に進んだらよいのかとてもじゃないけど分からない日々でありました。

誰にもわからないことに向かって、前に進むような感じがありましたが、
スタッフそれぞれの話を聞くと、利用してくださる方の声や立ち寄ってくださる方、一緒に関わってくれる方が「この場や事業はあり続けて欲しい」と
いってもらえたことで、それでもやってみようと思えたんだよなと思いました。


決算

最終的に約4万円の黒字で終えることができました。本当にたくさんの方のおかげです。必要なことはやる!といつも先行投資ばっかりしてしまうので、年度末はいっつもどうなることかと皆をひやひやさせてしまうのですがたくさんの方に助けていただきました。最後の最後に年度末大丈夫かと心配いただきご寄付いただいた方もいました。

事業収入は、カフェのお弁当をたっくさん注文してくれた方や
ビスコッティを買ってくれた方、毎日のようにランチを頼んでくれた
ご近所の方やお仕事を頼んでくれた方、毎月ご寄付をおこづかいから入れてくださった方や単発でご寄付をくださった方、ご協賛を厳しい事業の状況下でもくださった方やこの状況下で冒険心をこまちが忘れないようにと寄付と提案で支えてくれた方などお一人お一人から預かった1円1円の積み重ねです。

また、持続化給付金等の緊急助成もなかったら無理でしたので、そういった未来のこどもたちから借りたお金でもあります。しっかり未来に返していかないと、と思っています。


支出について。人件費は予算比99%、ほぼ予算通り。お給料はなんとか払えたと、そこへの安堵感が個人的にはあります。支出を見ていると随分と2020年度を乗り切るためというよりは2021年度以降の事業に向けての種まきをたくさんしたなという感覚があります。そういったことに思考を向かわせてくれた心のこもったご寄付や応援や助成に感謝しかありません。

計画と予算

今年は「参加の余白」「アウトリーチ」「展開」「組織強化」などがキーワードです。

「参加」については各部門で改めてそれを中心に添えて今年度目標をたて、4-5月で行った全員の30分面談でもその軸を大事にしながら各自3目標をたてました。私自身の原点でもあります、「こんな状態の私でも何か役にたつことができるんだ」と産後の自分に関わる場とチャンスをくださった方々の温かい空気やシーンや場を思い出しながら、力強い参加だけでなくそこにいるという参加もある様々なグラデーションで共存する場と事業をつくっていきたいと思います。

アウトリーチは、場の魅力を五感を大事に高めることと、オンライン事業などを通して場に足を運べない人との接点づくりも大事にするという両方の意味を込めています。

展開は、カフェのノウハウを5年で100か所のみなさんと学びあいながら展開をするということに向けての初年度をむかえること、ウェルカムベビープロジェクトも10地区のみなさんと一緒にできるよう挑戦する初年度を迎えるという節目の年です。フランチャイズのような「事業拡大」イメージではなく、仲間を増やしていく「ネットワーク」づくりをしていきます。今日も弁護士の方と打ち合わせをしていたのですがそういった枠のあるようなないような事業のつくり方は不安定でもある、枠があったほうが自由が生まれるときもあるので、その塩梅を模索していきたいと思っています。士業の皆さんの支えも本当に大きな安心になっています。

組織強化においては、2021年度は福利厚生費として10万円のコミュニケーション促進予算をつくりました。通称=“お茶予算”。オンラインミーティングが増えているからこそ、移動時間や打ち合わせ前後の余白の時間で話せる会話が激減しています。事務所にいる人数の制限や在宅勤務の組み合わせもある意味よいことではあるのですが、インフォーマルな部分も含めて物理的にいろいろと「話す」時間を組織の中で1:1や複数人でつくることをしていかないと、抱え込みが生まれ、創発も生まれず事業の生き生きとした表情がなくなっていきます。職場には制度とか仕組みとか面談とかいくらやってもつくっても、話せる文化と時間がないと機能しません。マネージャーが自由にその裁量で必要に応じてそのコミュニケーション促進予算をつかっていきますが、どのような効果があったのかなかったのか来年のこの時期振り返れることを楽しみにしています。そうした縮こまらない組織基盤づくりを後押ししてくれる理事監事のみなさんにも感謝しています。

計画って不思議なのですが、「組織基盤の強化」とか「新しく」等右肩上がりの言葉がどうしても並びます。でも、そうした「強さ」に向かう姿勢ではなく「変わらないことを静かに着実に続ける」事こそ大事だったり「弱さ」を持っている知っている自分だからこそ大事にしたいペースや歩みを互いに大事にできることを忘れずに、日々を迷いながらつくっていきたいと思います。

総会は、一年を総括して関わってくださる方に報告するまた計画を皆さんに承認いただくとても大事な場です。それを開催するにあたって黒子に徹しながらとりしきってくれた事務局のみなさんには感謝しかないです。

さあ、今年1年もきっと波乱万丈。そうでない年はなかったし、美味しいもの食べて楽しみます!

ランチ2

こちらは今日から始まった夏メニュー!!!!超元気がでます!