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奥の院

清水寺の舞台を過ぎ、地主神社の前を過ぎると奥の院があります。

昔から奥の院はこわいからちゃんと拝まなあかんでと、昔からよく聞いたので、理由もわからないまま緊張していつも拝んでいます。今から思うと怖いの意味ではなくて、おそらく大変あがめなければいけない所だから、軽い気持ちで拝んではダメと注意されていたのだと思います。

清水寺の奥の院の位置は他の寺社と違った場所にあります。

本像は三面千手観音菩薩坐像で座像姿の千手観音像は大変珍しいものです。秘仏で一般公開されていません。脇には地蔵菩薩と毘沙門天が祀られています。奥の院は重要文化財となっています。ここは清水寺が創建される前からあり、清水寺を創建した行叡居士と開山延鎮が修行を重ねた際、草庵として利用していたところで、清水寺と同じような舞台のつくりになっており、大変貴重な建物です。ぜひお立ち寄りください。

そのまままっすぐお参りして進むと子安の塔があります。ここから清水の舞台を眺めることが出来ます。

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子安の塔は安産祈願に参られたところで、かの三年坂の由来の一つに産寧坂(安らかに産む坂)という文字からわかるように沢山の方が昔から参られた場所です。ここからの舞台は絶景です。手前の緑がほとんど紅葉なので秋には錦色になります。

ここを過ぎて坂を下りていくと小さいお稲荷さんがあり、(子供のころ遊んでいて一番怖かったお稲荷さん)過ぎると音羽の滝が、

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ひしゃくが昔置いてあったのですが、今は置いてありません。”金色水””延命水”と言われています。音羽の滝は3本の筧(かけい)に分かれており、それぞれの筧の水に「学問上達」「恋愛成就」「延命長寿」という意味とご利益があるとされています。実際子供の頃どれがどれかわからず飲んでいて、効いたのやら効かなかったのやらでよくわからず、いい加減な願掛けでした。舞台側が学業の水、中央が恋愛の水、舞台から遠い側が延命の水だそうです。

この水の落ちるところに丸い石があるのがわかると思うのですが、

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この滝に打たれ修行していた人は今では見ませんが、昔はよくありました。高校の友人で少林寺を習っていた友人も、朝この滝に打たれに来たりしていました。それほど、私には身近な感じでした。

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今日はここまでの案内で、明日清水寺の最後を案内したいと思います。8/5

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