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私がLinkedInで発信するワケ -私のスタートライン-

今では「働き方改革」「女性活躍」という言葉が、一般的に使われるようになりました。もともと「働き方改革」のきっかけとなった出来事は、2013年に国連の関連委員会が日本に対して、初めて過労死問題に踏み込んだ勧告を出したのがきっかけのようです。

「日本は過労死対策を」国連委員会が政府に初勧告

(2013/5/24付日本経済新聞 電子版)

一方「女性活躍」に関しては2010年に、高等教育を受けた日本の女性について、就業率が低いことについて指摘された記事がありました。

「学歴あっても就職しない女性が多い」男女共同参画白書

(2010/6/15付 日本経済新聞 電子版)

このように、日本の労働者の残業の多さは2013年に、女性が就業を継続できないという課題については、それよりも前の2010年に海外から指摘されていたということが分かります。

そのような状況の中で、ようやく日本人が「働き方改革」そして「女性活躍」について議論し始めたのはいつの事でしょうか。私自身、その認識をし始めたのは、2013年あたりでした。思い起こせば、ふと目にした記事をきっかけにして、仕事復帰の背中を押してくれました。私にとってそのきっかけは、石塚由紀夫さんの記事でした。石塚さんは、女性活躍推進やシニア雇用といったダイバーシティー(人材の多様化)、働き方改革など企業の人材戦略を30年以上追っている日本経済新聞編集委員の方であり、私は石塚さんの記事を読んで、色々と考えさせられたのでした。

就職率8割以上 大学が磨きなおす主婦の底力 専業主婦の再就職「同期だった友達のように私も働きたい…!」

(2013.12.19 文/日本経済新聞社編集委員 石塚由紀夫)※以下敬称略

特別扱いは育休後半年まで 時短勤務の建前と本音 「この人は仕事より生活を優先する人」と思われ、一人前のスキルが身に付かないリスクも

(2014.03.14 文・写真/日本経済新聞生活情報部 編集委員 石塚由紀夫)

働いているごく普通の境遇の女性が、ごく自然にキャリアを継続したり、子育てと両立できることが、本当の「女性活躍」ではないのだろうか。そして、結婚することにより受ける「不利益」が女性に偏っていないだろうか。仕事は男性にとってのみ、大切なものなのだろうか。女性にとっても、仕事は大切なものなのではないのだろうか。そんなことを考えました。

過去にインタビューやテレビの特集などで取り上げられる女性たちは、確かに活躍し、輝いていました。しかし、私にとってそれは「絶望」でしかありませんでした。本当にパワーも実力も並外れた女性、超人のような女性、家族の潤沢なサポートが得られ、首都圏在住の恵まれた環境の女性、大切に育てられた裕福なご家庭で育った女性など、どれも私の手の届く境遇ではなく、これは「限られたごく一部の女性の話」だと思わざるを得ませんでした。世間で捉えられる「女性活躍」のイメージがこのような「限られたごく一部の女性の話」だとしたら、恐らく日本にいる大半の女性にとっては、ロールモデルにはならないでしょう。むしろ「差」を見せつけられて、他人事になってしまうだろうと感じていました。

結婚を経ても、仕事をごく普通に継続しようと思えば、女性は捨てなければいけないものが多すぎます。私の場合は結果的に7年もキャリアブランクを作ってしまいました。しかし、本当に「女性活躍」を女性全員の自分事とするために、仕事復帰の過程で私が感じたこと、体験したこと、踏んだプロセス、取った方法を語ることが必要ではないかと考え始めました。それは「ごく普通の主婦が仕事復帰する」ということに他なりません。私が経験を語ることの意味、意義、それをどこで伝えるのか。そもそも伝わるのか。そんなことを考えるようになりました。私の体験をオープンにすることで「女性活躍」に一石を投じることは出来ないだろうか。ごく普通の主婦が、日本で働くということは、実はこういうことなんだと。

そう、私はごく普通の主婦。

取り立てて恵まれていたわけでもない、普通の主婦。

ただ違うのは「負けたくない」という強い気持ち。

カウンセラーに言われた「あなたはカウンセラーに向いている」という言葉を信じて、私は復職へのリベンジを始めた。夫の東京転勤が決まるまでブランク3年、子ども達のこども園入園まで5年、そしてオンラインカウンセラーとして仕事復帰するまでに7年。

カウンセリングの実績を積む期間と割り切って、家事・育児の隙間時間を縫ってオンラインカウンセリングで実績を積み、並行してコラムライターの仕事も舞い込んだ。私はそれに加えて、新卒採用支援をする会社で就活生のキャリアアドバイザーも始めた。毎日ひたすら面談をこなし、実績と経験を積むことに集中した。

次は時短ではなく、フルタイム週5日勤務にワンオペ育児でチャレンジする。以前のキャリアアドバイザー職に近い職業に就き、しっかり実績を出そう。そう決めた。そして次は、エグゼクティブサーチのソーシングスペシャリストとして仕事をすることになる。ここで経験を積めば、新卒、若手、ミドル、エグゼクティブとほぼすべての世代の就職支援、転職支援を経験したことになる。

そして仕事上でそれ相応の責任を負い、目に見える形でアウトプットや成果を出すことができれば、ようやく「元の」スタートラインに立てることになる。

夫とともに家族で横浜に引っ越した後も、夫の転勤が静岡、大阪、名古屋と短いスパンで決まる中、私は横浜に残り、夫には単身赴任をしてもらい、ワンオペ育児で仕事を続けた。いくつも掛け持ちで仕事をしながら、ワンオペで家事・育児をこなすということに集中した。

段階的に復職していく中で、気が付いたのは、キャリアブランク前に身に付けていたPCスキルや仕事の習慣は、少し慣れればすぐに復活するということ。幸いなことにExcelやWord、PowerPointなどは、Windows 95が世に出た頃と、基本的な仕様は変わっておらず、キャッチアップが容易だった。そして、その他の要因としては日本の経済の停滞が続いたためか、7年のブランクがあった私と、ブランクなしで就業を継続しているビジネスパーソンで、さほど仕事のレベルが変わりがないケースも多かった。年齢の差という点においても、20代の一般的な社会人に対して、仕事のスキルが劣るとはあまり感じなかった。

つまりキャリアブランクがあっても、仕事の勘を取り戻すことができれば、仕事復帰もスムーズにでき、仕事の成果やプロセスも、一般のビジネスパーソンと遜色ない形で進めることができるのだ。

手ごたえは掴めた。

さぁ、次はどうキャリアを繋いでいこう…。

こんな気持ちになっていました。そんな時、仕事でたまたま参加したセミナーが、人材業界とLinkedInのコラボセミナーでした。仕事の役に立つかもしれないと思い、2015年頃アカウントだけ作って離脱していたLinkedInのプロフィールを、もう一度見直してみることにしました。

ここから何かがスタートするかもしれない。

ようやくスタートラインに立てるかもしれない。

ここからは、LinkedInでの私の活動について語っていきます。

▼続きはこちら。

私がLinkedInで発信するワケ -自分らしく-


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