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仕事なんて大嫌いだった私が仕事人間になった理由

2020年11月私はフリーランスのWEBライターとして独立した。その前はWEB制作会社に勤め、その前は自衛官を7年半していた。

自衛官の時の私は仕事なんて大嫌い。正直やりがいなんて全く感じていなかった。「平和を仕事にする」これは自衛隊が新隊員募集の際に使っているキャッチコピー。

響きはいいかもしれない。でも実際に働いてみると、自分の代わりはいくらでもいて私が明日いなくなっても部隊は滞りなく業務をこなすだろう。

同じことを淡々と繰り返す日々、将来へ何の希望も見出せなかった私は個人的な事情もあって、自衛隊を退職した。

その後WEB制作会社に入社したのだが、一人何役もこなさないといけない環境はとても刺激的で楽しかった。毎日が新しい発見で26歳でこんなに新しいことに出会えるなんて!と生き生きしていたと思う。

そして2020年に独立。独立を決めた理由は「組織に属したくないから」だった。他の人からしたら単なるわがままだと思われるだろう。

でも私は真剣だったし、なんとなく「いける」と根拠のない自信はあった。ほぼ思いつきと勢いで独立してしまったからとにかく仕事を取るためにできそうなところには片っ端から連絡。履歴書を送って、面接を受けた。

フリーランスは、ダメならダメと直接評価される厳しい社会。ミスをしたら足元をすくわれると言っても過言ではないと思う。

「会社」という後ろ盾無くして私は仕事をやっていけるのだろうか。そんなことを考える暇もなくただひたすら仕事をこなしていた。

独立して7ヶ月後。フリーランスになって初めて受けた案件が終了となった。その時に「ゆみさんがいてくれて本当に助かりました。ありがとうございました。」と素敵な言葉をいただいた。

自衛官だったら、会社員だったらもらえていなかった言葉をもらえて「独立してよかった」と心の底から思えた。

その後も案件が終了する度に泣けるほど嬉しい感謝の言葉をいただいて、なかには私の誕生日にケーキを送ってくださる企業さんもいた。

あんなに仕事が嫌いだった私が初めて仕事にやりがいを感じた瞬間だった。「こんなに感謝してもらえて人の役に立てるならもっと頑張ろう。私だからこそできる仕事をしよう」。そう思えた。

だいぶ前置きが長くなったが、私にとってはたらくとは「誰かの役に立ちたい」という気持ちなんだと思う。

「力を貸してくれませんか?」と言われれば、私は喜んで力になるし、どうやったらより良い方向に行くのかを一緒に考える。

なかには「綺麗事言ってるけどお金も大事でしょ?」って思う人もいるかもしれない。もちろんお金を稼ぐのも大切。子供たちを養う責任が私にはあるから。

でもどうせお金を稼ぐなら楽しく稼ぎたいし、好きな人と仕事をしたい。

利益を追ってビジネスをするよりも、クライアントに寄り添った提案をした方がのちのち何倍にも返ってくると私は考えてるし。

ビジネスマンとしては甘い考えなのかもしれない。でもこれが私のポリシーだ。

P.S.「ゆみさんがいてくれて本当に助かりました。ありがとうございました。」と言ってくれた企業さんから先日「お仕事頼めますか?」と連絡がありました。私のポリシーはあながち間違っていないのかもしれない

#私にとってはたらくとは

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