5.僕と数学の話(1)

こんばんは、3日ぶりの更新になってしまった夢屋です。ここ最近は大学の課題やテストに追われる日々で、大学生活を満喫させていただいていた所存です。僕の大学では、全ての授業がオンラインになり、家で授業が受けることが出来てラッキーな反面、期末テストも開催することが困難なことにより、課題の量が異常に増えた。良いのやら悪いのやら。

僕は昔から数字という概念が非常に苦手である。もっと細かくいうなら、算数・数学・化学・物理、こいつらに関してはアレルギー体質を持っており、見るだけで痒くなる。人を文系、理系で分けることがあるが僕は文系中の文系だ。幼い頃から本を読むことはとても好きで今までにおそらく2000冊以上は読んできたであろうし、小学校の頃は歩きスマホならぬ歩き読書をしていたくらいだ。お陰で何度電柱にぶつかったり、犬の糞やガムを踏んだりしたことか。テストに関しても文系科目はあまり勉強をせずとも良い点数を取ることが出来たし、まあ好きか嫌いでいえば好きである。

その反面、物心ついた頃から数字というものがあまり好きではない。一番最初は1~10まで数えてみようとか時計を覚えてみようとかそういうのは別に難なくクリアした様な気もするのだが、とにかく四則演算(足し算やら掛け算やらのこと)から算数が嫌いになった。1足す1が2になることや九九は、システムはそこまで難しくないから出来ることには出来るのだが、何せそれをしたところで面白みがないと感じてしまう。よく、教科書に掲載されている「たかしくんはリンゴを3つ持っていてお母さんからリンゴを2つ貰いました。今、たかしくんはリンゴをいくつ持っているでしょう」の問題を解いてても、「わ〜楽しい」という気持ちにはなれなく、たかしくんが本来ならば自分で考えればいい問題の正解を出しつつ、「あ〜シートン動物記の続き読みたいなぁ」などと考えていた気がする。

小学4年くらいまでは特別、算数が嫌いという訳ではなかったが、中学受験をするにあたって、高度な問題を解かなければいけない状況に立たされ、算数嫌いは加速した。今まではたかしの所有するリンゴの数程度の問題だったのが、「たかしくんは今10円玉を5枚、50円玉を7枚、100円玉を11枚持っています。では、この硬貨を使って出来る金額の組み合わせは何通りでしょうか?」とか「たかしくんは家から駅まで時速4キロで歩いていましたが、10分後に忘れ物をしたので家に帰り、自電車で時速12キロで駅に向かいました〜」などという複雑な問題が出てきた。僕はこの様な問題を見てはいつも「金額の組み合わせを考えなくてはいけないくらい、暇な奴がいたもんだ」などと文句を言いながら渋々解いていた。

当時、中学受験をする際、自分でいうのも恥ずかしいがまあまあ出来る方ではあった。小学生の全体模試でも100位以内に入ることはたまにあったし、塾でも基本1番上のクラスにいた気がする。ただ、苦労はした。算数嫌いはいつしか「算数が苦手」に変化し、算数で人より点数が稼げない分を他の国語や社会、理科でカバーをしなければいけなかった。そのため、受験する学校も算数があまり難しくないところを選んだし、今考えれば算数が得意であればもっと楽を出来たかもしれない。

中学に入学してからは算数は数学という名前に変化し、僕はそこから一層苦労した。数字だけの概念であればついていけたのだが、そこにXやYといった文字や因数分解という作業等も追加されてきて何がなんだかわからなくなってきた。今まであんなに登場してきた「たかしくん」もいつしか姿を見せなくなり、代わりに出てくるのはグラフやら計算式ばかり。今まではたかしに悪態つけたのに、文句をいう相手もいなくなった。この時期から数学と仲良くなることは不可能と感じ、段々と距離を取らせていただいた。

だが小中までは数学に関しては、苦手意識はあったものの格段悪い点数を取るということもなく平均かそれより少し下の点数で乗り切っていた。基本的なことも多かったし、勉強することが嫌いな訳では無かったので何とかなったのだ。ただ、高校からは悪夢が待っていた。数学だけではなく、化学・物理という新たな敵が現れることを夢屋少年はこの頃はまだ知らなかったのだ。

とまあ、まだまだ書くことが沢山あるので、高校大学編は明日の更新ということで。ここ最近、人と話すことが少なくなり、LINEで久々に会話する友人や後輩に人見知りをする様になってしまいました。適度に生で会話することって大切ですね。それでは御免ください。また明日。(662)

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