6.僕と数学の話(2)

ここ最近、低気圧の到来で偏頭痛が常に絶えない夢屋です。この時期は、寝ていても起きていても身体は何と無く怠い上に、夏バテにもなり非常に憂鬱だ。幸い、食欲はあるので体重はキープ。むしろオーバーな毎日だ。

前回、小中学校の算数や数学と僕の話をずらずらと書いたが、今回は高校以降の話だ。高校に入学して、新たな友達も出来る中、まず驚いたのは外部入学してきた人の頭の良さだ。僕は中学からのエスカレーターで進級してきたので受験勉強はしていない。ただ、中学に行き、学校の宿題とテストをこなす日々だった。けど、受験している人は違う。受かるか落ちるかの世界で生きてきて、死ぬほど勉強をしてきた人たちと僕のレベル差は、スライムと竜王くらいあっただろう。

そんな中、授業も本格的に始まり、僕の嫌いな数学もスタートした。人間とは不思議なもので、初めの1ヶ月ほどは真面目にノートを取り、宿題もきちんと行う。僕もそうだった。ノートは誰に見せても綺麗だと言われるクオリティのものだっだし、授業内容をちゃんと理解もしていた。けど、この1ヶ月先も同じ様にやる気を継続させられるかどうかがこの後の明暗を分ける。僕は無論、継続させられないタイプだ。1ヶ月経った頃には、数学のノートは落書き帳と化していたし、頭の中はツムツムのことで一杯だった。先生が「この左辺を右辺に〜」とか言っている時に僕の脳内では「マレフィセントのスキルレベルを上げるには〜」なんて考えていた。脳内マレフィセント畑の僕は段々と、授業内容がちんぷんかんぷんになり、「よし、気を取り直して勉強するぞ!」とは一切ならなく、「わかんないから聞かんでもいいだろ」と本格的にツムツムの事を考える時間にした。このままだと、テストの際に大変だろうと思うだろうが、そうはいかないのが僕だ。高校1年の時は、周りに外部入学の友達が親切にもこの脳内お花畑の僕と仲良くしてくれていたお陰もあって、テストは平均点より少し上くらいが取れてしまっていたのだ。テスト前には彼らはある程度の余裕があるため、可哀想な僕の為に勉強を教えてくれ、僕はそれに対して大いに甘えていた。その甲斐あって、高校1年の時はわりかし成績が優秀だった気がする。

しかし、問題なのはここからだ。高校2年では、数学教科が2つに加えて化学と物理という理系科目が2つトッピングされたのだ。例えるなら、パクチーサラダにトッピングでアボカドと生わかめを載せられたみたいな。(僕はパクチーとアボカドと生わかめが大嫌い)正直、絶望したわ、この時ばかりは。嫌いな授業が4科目もあるわ、嫌いな科目のテストも4つあるわで。それに加えて、勉強を教えてくれていた心優しい友達は全員別のクラスになり、お助けカードを発動することもできない。そんなこんなでテスト結果は壊滅的だった。その中でもとにかく酷かった物をいくつか紹介しようと思う。まず、数学のテスト。logという数学で対数を指す数学記号があって、その系のテストがあった。何故かは思い出せないのだけれども、授業もロクに理解もしていないのに何1つ勉強しないでテストに挑んだ。テスト中は暇でしょうがなかった。解ける問題が何も無いから、することもないし、かといって0点を取るわけにもいかない。そこで6を200回以上掛け算すれば答えが出る問題を見つけたので僕はテスト時間全てを使って6を200回以上掛け算した。テストが帰ってきて僕は心の底から安心した。唯一解いた問題が正解していたのだ。その時のテストの点数は10点とかで圧倒的最下位だった気がする。

次に化学のテスト。化学はある程度得意なつもりで、化学反応式とか何気に出来ていたんだけれども、なんかモル濃度?っていうシステムが登場してから何も理解できなくなった。(今でもモル濃度が何なのかよくわかっていない)あれは高校2年の最後の期末テストだったかな。化学に関しても一切勉強しないで挑んだ、何故かは本当にわからないけど。教室について友達が「やべえ、関数電卓忘れたわ」って言っているのを聞いてビックリした。僕はこのテストで関数電卓を使わなきゃ解けない問題があることを知らなかった。ただ不思議と焦ることはなく、「別に関数電卓を持っていてもいなくてもどの問題で電卓を使えばいいかはわからないじゃないか」とまるでお坊さんかの様に無我の境地に入っていた。結果は何気にも27点くらいだったかな。何で27点分も正解したのかもわからなかった。

とまあ、散々理系科目に苦しめられてきた学生時代だけど、大学は経済学部に進学している。経済学部は文系なのに、理系が出てくる科目がいくつかある。いや大半はそうかも。ただ、大学入ってからは何とかなってしまっている。現に一回も留年することなく、何なら単位に余裕がある状態で大学最終年を迎えている。案外、嫌い嫌いといいつつも付き合い長いんだよね。出来ることなら社会人になったら出会いたくはないけれども。

どうこの話を終わらせればいいかわかんないから何か良さそうな雰囲気の言葉言って終わらせます。「嫌いな科目はまあ赤点や落第回避の点数取れればいいんじゃない?学校のテストなんだし?」  御免ください、また明日。(659)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?