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夢から逃げて15年、四十路前の「明日には夢叶う」?

☆将来の夢
 「僕は〇〇高校に行き、⬜︎⬜︎教育大学を卒業 して教師になります」
 理由は覚えてないが「教師びんびん物語」に憧れて中2の授業で発表した将来の夢。13歳でなんとなく憧れたTVドラマらしい教師像は、何の疑いもなく自分の将来の夢になった。

☆迷い
 自分が教師になることを疑わず、計画通りに進むために受験勉強を頑張った。第一関門の〇〇高校には無事合格したものの、すぐに挫折が待っていた。

 高校1年終盤の三者面談。担任から将来の夢を聞かれ、教師を目指したいことを伝えると、「今は教師飽和時代。教師を目指してもなるのは難しいよ」と否定されてしまった。いつも反抗ばかりしてたから嫌われていたんだろうが、自分の目指す教師からの冷たい一言に、何か急に冷めたような感覚を覚えた。「教師目指しても無理なのか?」。たかが嫌いな担任の些細なひと言だったのに、何も疑わず信じてきたものがブレ、努力の矛先を見失ってしまった。

 その後も特に他の夢も見つからないまま大学受験を迎え、半ば惰性で⬜︎⬜︎教育大学にギリギリで合格。13歳の計画通り進んだのは進学だけで、大学入学時には将来の夢はほぼ白紙状態だった。 

 大学では全く勉強しなかった。大学合格と同時に緊張の糸が切れ、目指す方向を見失っていた。それでも、せっかく教育大学に入学したんだから教員免許だけはと思い必要過程は取得。残すは教育実習のみ、というところで「中途半端な気持ちで子供達の前に立って授業なんて出来るのか…」と不安になり、寸前で逃げ出してしまった(ドタキャンは前例なく、大学でも少し問題になった…)。 

 自らの弱さで教師の夢を捨て、周りに迷惑をかけ、大学卒業間際にして完全に何の目標もない空っぽ状態になった。

☆「夢叶う」…
 就職活動は厳しかった。就職氷河期真っ只中で、勉強もろくにしてない教育大学生には「営業職」しか選択肢はなく、大手企業は全滅。不採用通知が続き、夢から逃げた不甲斐なさと、今更時間を取り戻せない後悔から、いつも憂鬱で溜息ばかりの日々を過ごしていた。

 着慣れないリクルートスーツに身を包み、現実の厳しさにに押し潰され俯きながら歩く帰路で、当時ウォークマンで聴いてたのがMONGOL800の「夢叶う」。

 ♪明日には夢叶う
  夢叶う いい風が吹く♪
 ♪小さな頃描いた夢は 今でも消えず心の奥
  夢追う事忘れたあなたを
  いつまでもやさしく待ってる♪

 教師の夢から逃げて、当時は消去法で選んだサラリーマン面接でも敗戦続き…「自分は何をやってんのか」「親に申し訳ない」「もっと真剣に将来のこと考えて、もっと真剣に取り組むべきだった…」夢追う事を辞めた自分には、この歌詞が本当に辛かった。

☆マネジメント経験での気付き
 そんな自分を採用してくれた会社でも、のっけから苦労続きだった。入社2年目で鬱寸前状態、先輩同期後輩との競争社会、大学同期の中で一番の安月給、隣の芝生が青くみえて転職するか葛藤し、その度に教師の道から逃げたことを後悔する繰り返し。

 それでもお世話になった上司の影響で管理職に強く憧れ、ひたすらマネージャーを目指して努力した。企業で働くことに楽しみを感じるようになり、紆余曲折しながらも上司や同僚、友達、家族に支えられ、入社10年で小さなチームを任せられることに。初めてのチームでは自分より若手だけでなく大ベテランも部下になり、期待に胸膨らませたマネージャーデビューも当然波乱万丈のスタートだった(新米マネージャー奮闘記はまた別の機会に)。

 そこから5年近くマネージャーを続けているうちに、年齢の上下を問わず「人に伝える、人を動かす」ことに魅力を感じるようになった。マネージャーだからといってベテランよりも経験が勝るわけもなく、若手でも分野によっては自分よりも知識を持ってる部下もいる。多種多様なクセをもつ仲間達にどうすれば想いが伝わるのか?全体に伝える時、個々に伝える時、ベテランに伝える時、新人に伝える時。会社からの指示を伝える時、時には会社の指示に反する自分の想いを伝える時。上から押し付けるのではなく、相手の気持ちを聞き、一般論ではなく各々に合った伝え方を考えて話し合う。

 試行錯誤を続けながらも人に伝えることの難しさと楽しさを感じていたとき、「なんか、やってること学校の先生みたい」と思った瞬間があった。生徒って子供だけじゃない。今更大学に行き直して教員免許取る勇気は自分にはないけど、学校以外で教える「教師」のカタチを目指せないか。企業のマネジメント職、経営層を支える経営コンサルタント、研修で人を育てる研修講師などなど、これも全て教師なのでは?相手と真剣に向き合い、想いを伝え、人を導き、動かす。職業は違っても、大事なことは教師と同じじゃないか?

 ずっと諦めきれずに引きずってる教師への夢。どれだけ仕事が楽しくなっても、やっぱり「あの時教師の道を選んでいれば」という気持ちは消えなかった。無理に諦めて気持ちを整理するよりも、もう一度チャレンジしてみる方がきっと納得出来る。これからどんなカタチの「教師」を目指すか?40歳手前にして新たな一歩を踏み出した。

☆信じ続ければ夢は必ず叶う…?
 今まで「どんな夢も、信じ続ければ必ず叶う」という言葉にあまり共感出来なかった。否定するわけではなく、生まれた環境や生まれ持った性格・才能・運、努力ではどうしようもないものも中にはあるのかなと。でも、僕の教師になる夢は、信じて努力し続ければ叶う「自分次第」の夢。自分次第で叶えられたものを、自ら逃げ出しただけ。

 夢から逃げて15年、心の奥でずっと待ってくれてる「小さな頃描いた夢」を、少し違ったカタチで改めて追いかけてみようと思う。
「夢叶う」ではなく、「夢叶える」為に15年越しの再チャレンジ!

 皆さんにも心の奥に仕舞い込んで目を背けてる夢はありませんか?MONGOL800曰く、夢は消えずにいつまでも待ってくれてるそうです。
 もしまだ諦めきれない夢があるなら、もう一度チャレンジしてみませんか?^_^

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SNS投稿を全くしたことが無い僕が、再出発の一環として
noteに挑戦しました。
1発目は読み手より書きたいことを重視したせいで長文に
なってしまいました…
読みにくいのにお付き合い頂き有難うございました。
これからは端的に投稿していきますので、気が向いたら
読んでみて下さい!
今後とも宜しくお願いします‼︎

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