ゆめいろさがし
中岡尚子が考える変転し続けるゆめいろさがしの未来(中岡尚子インタビュー②)
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中岡尚子が考える変転し続けるゆめいろさがしの未来(中岡尚子インタビュー②)

ゆめいろさがし
【プロフィール】 
中岡尚子(なかおかひさこ)
1999年生まれ。 音と身体の関わりを模索し、音響作品の制作と演劇やダンスなどの舞台作品および映像作品のサウンドデザインを行う。東京藝術大学音楽環境創造科学部4年次在学。
Portfolio : https://lit.link/hisakonakaoka

1. ゆめいろさがしに参加して

——今度は「ゆめいろさがし」について聞きたいのですが、どういう流れで参加することになったのか教えてもらえますか?
前に「黒いワンピース」っていう理沙ちゃんの自主公演を音響で手伝った事があったんだけど、その流れでまた声をかけてくれて。朗読絵本を作るからその音楽の録音とか、公演をする事にもなりそうだったからそこでのPAとか。なんか面白そうだなと思って!

——実際に参加してみてどうでしたか?
音響を全部自分でやるのは初めてだったから、下見のために本番をする劇場に行って、劇場の技術さんと「この機材ありますか」みたいな事前のやり取りもして、緊張したけどいい経験だったなと思って。技術さんもすごくいい方で、これをやっちゃダメとかもなくて、機材とかもたくさん貸してくれて、そういうやり取りをするのもすごい大切だなって。やっぱり今までは学校で作品作ってたから、大体の仕様が分かってたし。作品を発表するちょっと前から部屋を占領してそこで音作りするとか出来たけど、それがどこかの場所を借りるってなったら、搬入してゲネプロやって…って、すごく細かく計画されてるし、そこで間に合わせなきゃいけないから事前に図面を見て広さとかを考えてっていう経験が出来て良かったです。今まで作品作るのに恵まれすぎてたなと思った(笑)。

——自分で準備した公演の当日を迎えて、実際にPAや音響の仕事をしてみて、何か感じた事はありましたか?
すごい当たり前だけど、公演を何回かやると毎回毎回すごく変わるんだよね。演奏もだし、その場のノリとか声のトーンとかも変わって、それが結構グッときて。PAをやりながら今の1番の聴かせどころここだな、とか感じながら操作を考えられたのがすごく楽しかった。稽古とかは、みんな多忙で全員集まるっていうのがなかなか難しかったから、なんとなく補いながらって感じだったのが、当日はずっとすごい集中力でみんなのピントを合わせて、「舞台にしたなぁ」と思った。

——ゆめいろさがしに音響として関わりながら、自分が学んできた舞台の知識なども含めて、何かアドバイスする事などはありましたか?
ストーリーが出来た状態の時に声をかけてもらったから、音響で入るんだったらサウンドデザインも出来るなと思って相談したけど、今回は結構効果音的な音楽の使い方をしてたし、これは音楽が引っ張っていったほうがいい感じだねと思って特にしなかったかな。でも、サウンドデザインとして空間で音を使うような作品も今度やってみたいねって話したりもしてて。

——そうだったんですね。朗読の録音をする時は加藤さんと相談しながらやっていたんですか?
既に「こういう風に読む」って稽古をしてたから、録音した後に音楽をBGM的にするのか、もっとアンサンブル的な感じにするのかっていうところで結構迷って、そこは相談しながら。あとは作曲の田中くんとも話しながら考えてったかな。

——中岡さんは実際に舞台に上がるというより、裏方的な立ち位置でプロジェクトに参加したわけですが、ゆめいろさがしはどのような場所だと感じましたか?
自分ひとりでは出来ない事にトライ出来るみたいなとこがあって、「ちょっとやってみるか!」と思える感じがして、なんとなく背中を押し合ってる気がする。自分の興味だけじゃ上手くいかなそうな事とかも、こっちだったら上手く行くかもと思える感じがしてる。

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2. ゆめいろさがしの今後

——卒業後は海外留学を考えてるとお話されていましたが、そうするとプロジェクトに関わるのが難しくなりそうですね。
ゆめいろさがしはメンバー固定ってわけじゃなくて、ゆるっと参加したりしなかったりも出来る、ひとつの関係の名前みたいな感じ。だから居続ける事も出来るし、私が離れても何か新しい出会いがあって、いつ見てもちょっと違うみたいな感じは結構いいかもと思ってる。それに、誰かひとりがすごい引っ張るというよりは、みんなのちょっとした遊び心で作品がコロって転がっていくような感じで、だから他の誰かが入ったりする事で新しい風が吹いてまたコロって変わる気がしてて。そういう転がる楽しさみたいなのを温めてるのはいいなと思ってる。

——最後に、今後のゆめいろさがしについて何か考えている事があれば聞かせてください。
今はまだ「こういう団体です」っていうよりは、いろいろ試してるところだし、いろいろ決めたくないって私は思ってて。まだそんなに色を付けなくてもいいんじゃないかなと思ってるから。でも何かが起こったらちゃんとそれに反応して変化が起こるみたいな、そういうやりとりが続く団体ではいて欲しいなと思ってる。そうやってたくさん転がって、様々な方向からいろいろなものを見せてくれる団体だったらいいなと思ってます。

——どうもありがとうございます。最後のお話を聞いて、「ゆめいろさがし」という名前がとてもぴったりだなと思いました。
確かにね(笑)。まだ探してます、っていう感じがね!

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ゆめいろさがしとは

朗読音楽絵本を制作し、上演する団体です。東京藝術大学の学生が集まり、現代の諸問題を暗示させる動物世界の物語を描いています。

▼ゆめいろさがし公式サイト
https://yumeirosagashi.studio.site
▼ゆめいろさがし公式ショップ
https://yumeirosagashi.booth.pm

インタビュアー・椿巳莉乃
写真撮影・板倉勇人
運営・ゆめいろさがし
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ゆめいろさがし
朗読音楽付きの毒舌ファンタジー絵本を作り、パフォーマンスを上演する団体です。2020年、コロナ禍において学部学科を越えた東京藝術大学の学生を中心に活動を開始しました。それぞれが、それぞれのあり方で共存できる世界を目指しています。