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論文執筆が物作りだなんて、誰も教えてくれなかった

この修士論文が、わたしにとって初めて「最初から最後まで」やりきる制作物だと思う。学士論文だって書いたけれど、半分は投げやり、やっつけ仕事。

そう、やっつけ仕事。

修士論文は長期間かけて書くからこそ、やっつけ仕事をしても、そのやっつけ仕事を嫌になる程読んで気に入らなくて結局手を加えるのは自分。

論文の書き方だって、手探りで始めた。

伊坂幸太郎の「モダンタイムス」でも言う通り、人は知りたい時、検索する。私も、藁にもすがる思いで検索した(基本的すぎて人に聞く勇気がなかった)。

すると、ただ文献を整理して批判的考察を述べて学問的に有益な紙束を絞り出すだけでない、「ものづくり」としての論文の姿が見えた。

Youtuber の bestdressed にはまっている。最初は部屋の模様替え動画から入ったけれど、彼女が映画専攻で、古着が大好きで、動画の作り方にもこだわりがたっぷり詰まっていることを知ったら、彼女に好感と尊敬を持たずにはいられなかった。

サムネイルは、動画の全体の内容や雰囲気が伝わるように、どこか一部を切り取ったようなものにしない。

イントロは、内容がざっとわかりつつも、もっと知りたい!と、引き込む仕様に。

内容では、彼女が授業で学んだ「sitcom(シチュエーションコメディ)は1分に3個のジョークを用意する」を元に、どうすれば面白く楽しくなるかを考える。そして何回も同じセリフを繰り返し、一番いいものを使う。

最後は、簡単なまとめと、観て良かったと思わせることと、次の動画につながるように締めくくる。

そんな感じだったと思う。

これを聞いて、論文とそっくりだと思った。論文も、イントロで読者を惹き込み、どれだけ論文が有益かを示し、どんな内容でどんな疑問を解決するのかを伝える。

ボディ部分は、割愛(なんと伝えたらいいかわからない)。

締めは、この論文がどんな疑問に答えたか、なにが答えなのか、どんな気づきがあったのか、そしてこの論文が(再び)どれだけ有益かを自信満々に伝える。つまり、読者が読んで良かったと思わせる。

ものづくりって、結局すべてこんな構成なのかなって思った。人を惹きつけ、もっと知りたいと思わせて、楽しませ、最後に見て良かったと思ってもらう。そして、また見たいと思わせる。

わたしは、小さい頃に書いた小説も、漫画も、何も続かなかった。才能もないと思った。論文はやりきれそうだ。でも才能があるとは全然思ってない。やりきる根気と情熱があれば誰でもできるはずだ。

そう思ったら、私のものづくりの可能性って無限大だなって思えた。

たかが論文、されど論文。

論文がこんなに充実したものづくりだって、誰も教えてくれなかったよ。

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勉強してる風な様子。笑

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2020年大学院卒業、専攻はヒューマンライツ🌏 ジャーナリストになる。
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