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SBIHDと筑邦銀行の資本提携が2020年1月17日に行われた事について

資本提携が九州の第一地銀と行われた事について当時は驚きました。福岡県でも筑後地区〔中心都市が久留米市〕の第一地銀だったので、優良顧客も多いだろうし、SBIHDはどういう戦略で動いたのかわからないけど、私だったらという私なりに思った事を書かせていただきます。まず、私が色々と人を呼び、戦略について会議をする時はホワイトボードを使い、説明しています。それが冒頭の写真です。下記添付写真のこれですね。

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まず、筑邦銀行の拠点が筑後地区という事もあり、弊社と秘密保持契約を交わしている「ひびしんキャピタル」の親会社の福岡ひびき信用金庫より規模が小さいです。ひびき信用金庫の場合、普通銀行転換されたなら、北九州地区の第一地銀になれる規模がありますが、現状では福岡市内の第一地銀と山口県の第一地銀に美味しい北九州地区のマーケットを同じ手法で戦うよりも今まで築いてきた信用金庫としての地域密着でやっていこうという考え方だと思います。ひびしんキャピタルはすごく頭良かったです。こういう人財がいるから、強いんだろうと。北九州地区の顧客にも陣内さんの担当しているひびしんキャピタルの部長は福岡ひびき信用金庫時代はナンバーワン営業マンでエリートだから今、キャピタルにいるんだろうと言ってましたね。曖昧な記憶ですが、地域の大きさの規模が全然違うので、筑邦銀行の3倍の大きさを福岡ひびき信用金庫は持っていたと思います。仮にも九州の第一地銀の倍以上ある信用金庫ってすごすぎます。ちなみに福岡ひびき信用金庫は九州の信用金庫の中で圧倒的なトップだったと思います。

筑邦銀行の資本提携の件に戻りますが、地銀は今、生き残りを賭けています。本来のリテールに注力するよりも投資信託の販売や保険の販売にむしろ力を入れてますって広告を見た事がありませんか?これはリスクの無い販売手数料収入を得る形で取り組まれています。そして銀行内部で預金の運用益をあげるリスクを伴う有価証券運用の支援を行う意図が読み取れます。こういうノウハウの提供で筑邦銀行や他の資本提携した地銀の収益力を底上げを支援する形だと思います。

SBIHDの北尾社長は地方創生パートナーズの子会社にSBI地方創生サービシーズとSBI地方創生投融資という子会社2社合計3社を立ち上げ、この子会社2社の役割が私としてはとても興味があります。SBI地方創生サービシーズは銀行内部のコスト削減や業務効率化を図っています。例えば、クラウド型の勘定系システムの共同利用などの共同システムの提供を行うソリューション事業で、SBI地方創生投融資が地方のベンチャー企業への投資やハンズオンのような事、そして産学連携を実行するファンドを持っている投資事業であります。これらからわかることは地銀ならではの不必要と思える機能を削ぎ落とし、先鋭的なシステムを取り入れていってる事であることがわかります。

アフターコロナを考えた時に北尾社長の考え方や狙いは大正解だと思います。例えば、スーパーにパスタの麺が今少なくないですか?これは小麦にあるんです。小麦は船で運ぶのに、船の船員が人件費の高い国の人では成り立たないから、今まで通りの船員の方だとその輸入しよう、輸出しようとしている国に入れなかったりするんです。又、農作業を移民にさせている国が移民でその国入れなくなったり、してるんです。どんな食料でも今からは不足が考えられるという事です。ということは自分の国の食料は自国で賄わなければならないということになっていくだろうと私は考えます。そうなると地銀の中でも規模の小さい第一地銀と資本提携していると農業法人など今から投資で注目を集める先を既に手をつけているという事になるわけです。久留米市を中心とした筑後地区に強い筑邦銀行ですよね。ソフトバンクグループの孫正義会長の初めの頃のパートナーである北尾社長の戦略は本当に素晴らしいと私は思います。また、SBIのネットに強いテクノロジーは地銀を変えていけるものであると思います。


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