【高校1年生必見】文理選択は、理系科目に興味がないなら文系。
文理選択。
高校生にとって、将来に関わる大きな決断ですよね。
「自分には、夢がないから決められない・・」
「やりたいことがあったら決められるのに、ないから選び方が分からない・・」
このように悩みを抱える高校1年生は多いのではないでしょうか?
高校卒業後、進学(短期大学、大学、専門学校)を考えており、文理選択に悩む高校1年生やその保護者の方に、おすすめの記事です。
この記事を読むことで、なぜ理系科目に興味がない場合文系をおすすめするか、簡潔に理解できます。
文理選択とは?
まずは、文理選択について簡単にお話します。
高校のカリキュラムや学科などによって異なりますが、普通科の高校1年生の10~1月頃に文系、理系を選択することが多いです。
高校2年生からは、文系・理系クラスに分かれます。
学校、学科によって異なりますが、重点的に学習する科目は、下記のとおりです。
文系:国語、地歴(地理、日本史、世界史)、公民(現代社会、倫理、政治・経済)
理系:数学Ⅲ、理科(物理、化学、生物)
を重点的に学習します。
※英語は、文理問わず力をいれて勉強します。
文理選択の考え方
一般的な考え方についてまずお伝えします。
考え方(1)興味のある科目で決める。
1番シンプルな考え方です。
数学、理科(物理・化学・生物)に興味→理系
英語、社会(地理・歴史・公民)に興味→文系
このように考えます。
得意・不得意ではなく、興味のある科目で文理選択すること大切です。
興味は勉強のモチベーションを大きく左右します。
考え方(2)興味のある学問で決める。
学問で文理選択するのも1つの手段です。
「興味のある学問なんて言われても分からない・・・」
と思われる方もたくさんいますよね。
その場合は、自分の好きなこと、興味のあることから学問を決めましょう。
海外のことを知りたい。→国際学(文系)
農業に興味がある。→農学(理系)
パソコンを触るのが好き→情報科学(理系)
このような具合です。
自分の興味・関心と、関連のある学問は何かインターネットで調べてみましょう。
ちなみに、文理が融合した学問もあります。
総合科学、人間科学などが当てはまります。
文理融合学問は、文系、理系どちらでも受験できることが多いです。
また、経済学、心理学のように受験区分は文系でも、性質上、数学の勉強が必要な理系的な学問も存在します。
これらは、文系を選択し、受験するのが一般的ですが、(一部理系で受験できる大学もあります。)進学した後は、数学を懸命に勉強することになります。
このように、一概に文系、理系だといえない学問が存在するので、これらに興味をもって、文理選択に迷う場合、学校の先生や塾の講師など、専門的な方に、積極的に質問、相談するのが良いでしょう。
考え方(3)なりたい職業で決める。
将来、なりたい職業が決まっている場合、文理選択は明確ですね。
弁護士→文系(法学部)
薬剤師→理系(薬学部)
医者→理系(医学部)
その職業につくための、学ぶ必要のある学問が決められているので、文理も自動的に決定されます。
以上が、基本的な文理選択の考え方です。
いよいよ本題です。
では、(1)〜(3)の考え方どれも参考にならなかった方はどうすれば良いでしょうか?
タイトルどおり、
理系科目に興味がないなら文系がおすすめです。
なぜならば、理系科目・分野に興味がない時点で、理系に適していないからです。
文系科目・分野も同様、興味惹かれるものがなくても、文系を選択することをおすすめします。
理系は興味がないとかなり辛い理由
興味がないと、文系もつらいのでは?と感じた方もいるかもしれません。
しかし、理系は遥かにつらいです。その理由をお伝えします。
理由(1)勉強についていくのが大変
理系の場合、大学で出される課題(宿題)は、文系より多いです。
また、授業の復習・予習なども多いです。
高校で学んだ数学・理科よりも専門的なので、勉強しないとついていけません。
また、理系は大学3年生から、研究室で、教授と一緒に特定の分野を掘り下げて研究することになります。学びたい分野を選択して勉強するので、興味がないと、研究自体かなり辛いでしょう。
理由(2)勉強以外の時間が文系に比べ限られる。
(1)で説明したように、勉強する時間が多いということは、遊ぶ時間など自分の時間が少ないということです。
(1)、(2)からも、かなり勉強と向き合う時間が長いといえます。これらを興味なしで向き合うことは、苦行です。
勉強するモチベーションは、興味の有無が大きく影響しますよね。
理系は就職率はいいのでは?(保護者の方向け)
保護者の方は、かなり気になる点ですよね。
確かにこのメリットは魅力的です。
しかし、就職率の良さから安易に理系に決めるのはおすすめできません。
就職率が良いということは、学部・学科で専攻した分野が実際に就職で生きることを表しています。
そのような理由からも、理系学問に興味がなければ、就職できてもお子様にとっては辛いでしょう。
文系であっても、就職できないことは決してありません。
文理選択で人生が決まるわけではない。
ここまで、文理選択の方法について解説しましたが、1番お伝えしたい内容がこちらです。
文理選択は、人生の中で一時の選択でしかありません。
この選択で、将来全てが決まるなんてことはありません。
人間、興味や考えが変わることなんてざらにあるからです。
あなたの好きなことを思い浮かべてください。
どうして好きになったのでしょう。
理由はさておき、チャレンジしたから好きだと理解できたはずです。
いくら頭で考えても好き嫌いは分かりません。
興味の対象が変わることは人生において自然なこと。
なにも高校生に限った話ではありません。
就職後、医者を志して、再び大学で学ぶ方もいます。
社会人になってからも、仕事を変える(転職)人はたくさんいます。
やってみないと分からないことは、世の中実に多いです。
文理選択の話であれば、興味が変わり、理系から文系に、理系から文系に転じる方もいるかもしれません。
いわゆる、文転・理転です。
もちろんかなりの努力を要します。勉強する科目が変わるので、受験の観点からいえば、転向しないに越したことはないです。
ここでお伝えしたいのは、文転・理転の善悪ではありません。
生きていくうえで重要な決断することはたくさんあり、決断後、自分の考えが変わることはザラです。
だから、まずは文理選択する高校1年生のこの機会にじっくり考えることを大切にしましょう。
やりたいことがない。
何もおかしな話ではありません。高校生のうちに、やりたいことが決まっている人はごくわずかです。
恐れずに、まずはこの文理選択の機会、じっくり考えましょう。ご両親や学校の先生など、相談しやすい人に相談するのも手です。
将来、自分の考えが変わったときは、またそのときに考える。
悩んでいる方は、少し肩の力をぬいて文理選択をしましょう。
いかかでしたか?
今回、お伝えしたのは文理選択の考え方の1つに過ぎませんが、
この記事が、高校生の方や保護者の方にとって文理選択、今後の進路を考えるヒントになれば幸いです。