ヤモリ捕獲は紙コップを真下に置く。

うちにはヤモリが出る。
出るというのは文字通り『出る』のである。彼らは上手く身を隠し、するすると人の視線を避ける。丸い缶にいた時は視線と共に缶をくるくると回っていた。まるで『かくれんぼ』のようだった。

でも、家の中にいてもらっては困るわけで、捕まえては外に出すことに。やがて小さなものは捕まえると潰してしまう事が分かったし、大きなものは捕まえやすいが触るのは気持ちがいいものではない。うっかりしっぽを掴んでしまうと、しっぽを切られて逃げられてしまう。

手で摑まえるのも限界だと思ったので、ネットで『ヤモリ捕獲』を調べると、ペットボトルを切って『捕獲』する方法が出てきた。仕掛け罠のやり方だった。違う。『今見つけた瞬間に、捕まえて外に出す方法』を知りたかったが、そんな方法は出てこなかった。

試行錯誤した結果。
『紙コップ』を使う事にした。ペットボトルは切って使うので、切った部分でヤモリを傷つける可能性があるが、紙コップは先が丸まっていて傷つける事がない。また、口部分を潰して形を変えられるのもよかった。

捕獲方法。
壁でヤモリを見つけたら、紙コップをヤモリの下に持っていく。上から手でヤモリを紙コップに追い込んで捕まえる。紙コップを避ける場合もあるので口部分を潰して壁との接地面を広げると良い感じになる。
必ず『下に紙コップ』を持っていくのは、ヤモリは『飛ぶ』から。ヤモリは驚くと飛んで落下して逃げる習性がある。なので、飛んだ場合はすっぽりと紙コップに入るので楽。

隙間に入ってしまった場合などは困るのですが、その場合は手で掴んで引っ張り出して紙コップに放り込みます。どちらにしても外に行くまでの移動中も触らなくていいのはヤモリにとっても、人間にとっても安全です。
人間の体温はヤモリにとってはかなり『熱い』という記述もどこかで見たので、触らないのが一番だと思うのです。
紙コップの口を潰して中を暗く狭くしておけばヤモリは動かずにじっとしています。紙コップに入れれば、飛び出してくるという事はありません。

逆に紙コップから出す時もじっとしてまま動かないので、しばらく外に放置するか、指で追い立てるかしないと出ていきません。

床でヤモリを見つけたら……紙コップと紙を用意して、ヤモリの上から紙コップをかぶせる。床と紙コップの隙間に紙を差し込んで蓋にしてから紙で紙コップを塞いだまま持ち上げる。
この方法は、小さなヤモリだといいのですが、大きくなると使いづらくなるので、最終的には手と紙コップを駆使して、頑張るしかない時もあります。

天井のヤモリは……お手上げです。手が届かないので、見なかったことにするか、ヤモリの真下からは離れてヤモリが消えるのを待ちます。真下にいるとヤモリが落ちてくる事があります。

ヤモリが落ちてきて一番怖いのは『トイレ』。
おかげで、夏は天井・床・壁を一通り見てから座ります。一度、用を足してる時に落ちてきた時は、動けずに困りました。トイレとお風呂で何かが起こるのは本当に困るのです。(お風呂にもいるけど、お風呂はまだ動ける余地がある)

もう一つ、階段でのヤモリも私が落下しそうになるので危険です。うちは古い家なので、段差が高くなってます。ただでさえ危険な場所にヤモリが降るる。

夏場はヤモリのおかげで、毎日、壁天井チェックです。ある意味『リアルお化け屋敷』でしょうか。
『いつどこから降るか分からないヤモリの館』
怪我の可能性ありと言うスリル付き。


ヤモリの捕獲が、ヤモリの話へ。。
ヤモリを捕まえる時は、素手をやめて紙コップを使おうねという話。


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