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「隣の芝生は金色だ」と思ってしまう、その時は

近年、SNSの発達により、学校を卒業してバラバラになった友人の近況を簡単に知ることが出来るようになりました。

気軽に近況が分かり、繋がりを持ち続けられる利点がある一方で、他人と自分の生活を簡単に比較することも出来てしまう。

インスタで友達の生活を覗きながら、毎日楽しそうでいいな〜とか、頑張っててすごいな〜と思った経験が誰しもきっとあるはずです。

もれなく私も。隣の芝生は青いどころか、ピッカピカの金色に感じていました。4年前までは。





4年前、大学の夏休みで帰省した時、地元の男友達(中学の同級生)に言われたこと。

「毎日楽しそうでいいね」

あの時の私は、親と上手く行かなくて悩んでいたし、優秀な彼氏と自分を比べて凹んでいた。進路にも迷っていました。

普通に病んでたし、萎えていて、全く充実なんてしてなかったし、毎日楽しくなんて全然なかった。

確かに社会人になった今、そしてコロナ渦の今に比べればよく遊んでいました。

ストーリーの更新頻度も今よりは高かったとは思う。

と言っても、学校帰りのタピオカとか、何となく撮った友達との写真とか、ほんとその程度です。

こんな私でも楽しそうにみられてるんだって思ったし、なんか嬉しかった。





私、インスタのストーリーに誰とってのをあまり書かないんです。美味しいものを食べても、観光地に行っても、あくまでその写真だけ。

そこに位置情報を付けたり付けなかったり。文もあんまり書かないんです。(書く時もたまにあるよ)

飲食のバイトをしていて、そのまかないが豪華だと写真を撮って、たまにストーリーに載せていました。

本当はただのバイトだけど、まかないか遊びかぱっと見で分からないから、それもよく遊んでると思われてた要因なのかもしれない。





私はインスタを始めて5年。

投稿数は全部で35だから、更新率は多くはない方だと思う。

旅行や卒業式など、特別な時だけ載せてる感じ。

冷静に考えれば、特別充実してるわけでもない、ごく普通の24歳だって分かると思う。

でも、今日初めて私のインスタを見て、めっちゃ人生充実してる奴だと錯覚しちゃう人もいるのかもね。





今でもたまに、羨ましいなって他人に対して思うことはあります。

でもそんな時は、「毎日楽しそうでいいね」と言われた時のことを思い出すようにしてる。

実際、彼女の「明日○○(彼氏)と海!」ツイートから3日後に、彼氏がもう限界って別れたり。

結婚記念日をホテルで祝う投稿の1ヶ月後に「離婚しようと思ってる」と打ち明けられたり。

そんなことが身近で何度かありました。





そして、毎日楽しそうと思われてるらしい私も、noteを読んでくださってる方はご存知の通りめっちゃ病んでいる。

私が今、海の駐車場で一人チキンクリスプ食べてるなんて、私とこのnoteを見てくれてる人以外、誰も知らないんですよね。

みんなそんなもんなんだよ。


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