millefeuille-yuma-ishizaki

代々木八幡フレンチレストランyumanitéオーナーシェフ #ミルフィーユの人#神ルフ…

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代々木八幡フレンチレストランyumanitéオーナーシェフ #ミルフィーユの人#神ルフィーユ#神セブンBOX お菓子とフレンチの二刀流中。 しくじり先生的な目線で日記書きます。

最近の記事

EP15天地人

2021年5月、フリーになって早8ヶ月 Instagramによるお菓子販売、テイクアウトなどをひたすらやり続けてお金は増えてるものの、物件がなかなか見つかりません。ひたすら一人でお菓子ばかり朝から晩まで作り続ける日々は、端っこでダムダムしてる花道の様な気分です。 かなり焦ってます。。死に際のLぐらい焦ってます。 まだ店やらないんですか?という目線に対しての見栄も多分に有りました。 そんなある日よくやり取りさせてもらっていた不動産屋さんから電話が、、 「まだネットに出てない

    • EP14万能型より一点突破

      1999年全盛期のイチローのステータス(パワプロ) ミートA パワーB 走力 A 守備力A エラー回避A 特殊能力 アベレージヒッター、送球○、固め打ち、チャンス4、威圧感、盗塁○、走塁4 ファン多数 2020年34歳時の石崎ステータス(パワプロ?) 料理の味B ミルフィーユA 生産性E 資金力F 人望G スタッフ指導力Z 特殊能力 デジタル2、パソコン1、身体硬い、ギックリ持ち、権威無し、趣味無し、休み要らない○、空気読む❌ インスタフォロワー1500ぐらい 石崎調

      • EP13コロナで心機一転

        来月いっぱいで閉店します。 Instagramで告知しましたら、菅政権並みの短い任期では有りましたが惜しむ声と、最後に伺いますとお声かけ頂けて嬉しいような、申し訳ないような複雑な気持ちになりました。 客観的に見ても必死で働いていたと思いますし、圧倒的に時間をかけてました。でもそれは喜んで貰いたいからというホスピタリティ先行では無くて、良い年齢になって、結果出して認められたいという承認欲求が95%ぐらいだったかと思います。(常連さんとか顔知ってる人にはホスピタリティ有ったか

        • EP12イチローの打撃理論

          調子が良い時ほど打てなくなる。 イチロー程のバッターになると、調子が良過ぎると打てない時があると語っておりました。つまりは脳は打てると確かに判断しているのだが、実行する肉体との微妙なズレによりイメージと結果が異なる事がある。 結果が出ない事イコール調子が悪いとは違うと語ってました。 精神と肉体を一致させる事が重要なんだと。 なんの話し?と思った方。ギックリ腰の話です。 だいぶ久しぶりに書くので、前回の記事見直したらギックリ腰の話という事で。 野球未経験者の中では野球通の

          EP11バズは意図せず来るから怖い

          「インスタ女子ってチェリー好きでしょ、チェリーと可愛い私見てみたいな!とりあえずチェリー乗っけとけばインスタに載せてくれんじゃね?」 すいません女子のみなさん。大分失礼なこと言ってました。はい。 パイ生地は手作り手折りで、地獄の奴隷時代寝ないでやった経験が有ったので当時のレシピでそのまま再現(ひさしぶりで下手になってた。) ミルフィーユ試作に取り掛かった5月はアメリカンチェリーが始まる時期。ちょうどインスタ映えするからチェリーで良いやとなんとなく。 ただ載せるのもシャク

          EP11バズは意図せず来るから怖い

          EP10やったもん勝ちなのよね

          フランスから帰国後、バイトで稼いだあと少し働いたお店で、もうシェフでなきゃ嫌だなと強く思いました。 そこのシェフは普通に性格悪い人で、自分で料理作らないどころか人に考えさせて自分のスペシャリテですという人でした。おまけに今までお世話になったシェフに比べると技術も人間性も劣っていて、あまり尊敬できないと感じました。(世渡りとかセンスとかはすごいなーとは思いました。いい所ももちろんあります。) 同時に今までの自分の経験に自信も出てきてたし、料理を考える脳みそになってる実感も持

          EP10やったもん勝ちなのよね

          EP9ジュ ヌ パール パ フォンセ

          私はフランス語が話せません。 タイトルは、フランス語をカタカナ表記にしたものになります。 僕がフランスで一番使った言葉です。(どんだけネガティブ思考) そもそも何故フランス行ってみたかったかと言えば、the!なんとなく、まあぁ一回ぐら行っとかないとフランス料理やるのに説得力ないやろーー。という世の中の空気に負けた感じ、、、 はっきり言いますが、確かな目標と語学に対する努力を注ぐつもりの無いそこの僕。行かなくてもいいよと今なら止める。笑 青山のお店を退職した僕は、ワー

          EP9ジュ ヌ パール パ フォンセ

          EP8.天才ですから

          新しい環境での日々はまた違う辛さがたくさんありました。 ここでの日々は、僕に違う柱がたったような気がしております。 個人店のオーナーシェフの戦い方、クリエイティブな料理、毎日のように新作を考える生みの苦しみ、オリジナリティとはなんぞや? 前店のシェフは、結果が出なくてもプロセスに努力が見えれば汲み取ってくれる優しさがありました。(ついでにビンタかキックも) 今のシェフは、結果出すのなんて当たり前で、姿勢も伴ってないと意味ないと、ある意味厳しい人でした。そして教えること

          EP8.天才ですから

          EP7終わりなき旅

          ミスチルです。当時ガラケーの音質でエンドレスリピートしてなんとか徹夜を乗り切っておりました。 4年程おっかなびっくりシェフのもとで働き、それなりに仕事も覚えてきて、頭も鍛えられて、青あざも増え、恐怖感も麻痺し、仕事が終わらないことは重罪であると刷り込まれ、シェフが法律だ!という某国の兵隊のような片寄った料理戦士になり、アホみたいなどやされも減ってきてますし、シェフはいろんなクリエイティブな料理を次々やるタイプではなく、毎年大体同じ料理を繰り返してブラッシュアップさせるタイプ

          EP7終わりなき旅

          EP6.環境は人を育てる

          当時の僕は安西監督ですら信用できないやさグレっぷりだったと思います。系列店のスタッフ達は僕らの事を野犬と呼んでいたそうです。 本店の環境の悪さはとてつもないものでした。 一階に客席とキッチン(3人でちょうど良い広さの割に熱源の多さと排気の弱さで冷蔵庫が15度とか、すぐ腐る、冷凍庫が10度すぐ溶ける) 2階に客席、ワインカーブ兼野菜貯蔵庫(すぐ腐る) 3階に客席、ストックスペース(無理くり冷蔵庫並べてるので排気熱でサウナ状態、冷蔵庫が15度とかになる、すぐ腐る) 夏場

          EP6.環境は人を育てる

          EP5世の中不平等で良い

          当時23歳ぐらいでしたかね、研修先のシェフは、調理科のある高校、専門も出ず18から現場、親も料理人で、料理一家、若くして有名店の副料理長を勤め上げ20代で南青山で独立、30歳にして一つ星獲得、絵に書いたようなスター街道、おまけにイケメン、身長も190近く、寝ないで飲みに行って、働いてもバリバリ動ける才能。 同業者からも天才と称されるトップオブトップ。山王沢北ぐらい欠点が見当たりません。 お店は常に満席予約は2ヶ月待ち。監獄島からモルディブに来たぐらいの衝撃を受けました。フ

          EP5世の中不平等で良い

          EP4.歓喜の輪〜大切なものは無くしてから気づく

          シェフ 「来月から本店に移動なりました。あと少しですが皆んなよろしく」 スタッフ全員の心の中は花道の活躍をみる安西監督の如く喜んでいたと思います。 僕が一番喜んでいました。ニヤける顔を誤魔化すのに必死です。これで毎日寝れる、、、 そんな甘い考えを見透かすように残り一ヶ月は送別1000本ノックが始まりました。 ただ終わりが見えるから人は走れるのです。ゴールの無いマラソンなんて誰も走りたく有りません。 毎日日めくりカレンダーをめくるようにあと20日、、あと15日とカウントダ

          EP4.歓喜の輪〜大切なものは無くしてから気づく

          EP3.キレたらダメです。色んな意味で

          ※今回のお話は多少刺激が強いですが笑ってください。 プッツンしました。気分はベジータです。 基本ネガティブ人間でアホダメ野郎の引っ込み思案な社会性の無いタイプだったので(今も) 怒られてもグジグジして文句言ってるだけでした。早く行ったり寝ないで働いてましたが、生産性が低い典型です。手も遅い、技術も無い、段取り悪いし、そこまで真剣に取り組めて無かった(もちろんちゃんとやってるつもりでしたが、目線が低い)あと一番重要なのが、立ち回り方というか、政治力みたいなものが皆無でした

          EP3.キレたらダメです。色んな意味で

          EP2.怖すぎると逃げられない

          祝シンエヴァンゲリオンAmazon prime公開 ゼルエルばりの圧倒的恐怖感の有る最強シェフとの出会いはヘタレな僕にはある種ショック療法になったのかもしれません。そんな厳しく無いシェフであったら間違いなくここで料理は辞めてたと思います。 まだ2010年、ガラケー全盛期でsnsもmixiとかしか無かったですから、人類に逃げ場なしでした。商業施設の立ち上げなもので、右も左もわからん僕は毎日ビクビクしておりました。エピソードトークのネタは話しきれないほどございます。 初日8

          EP2.怖すぎると逃げられない

          EP1.好きだから料理を続けてる訳でない

          「何で料理人になろうと思ったんですか?」 ミルフィーユメイト(テイクアウトなどのボランティア団体名称)からよく質問されるのですが、そんな大層な理由はありません、、他に出来ることがないんです。 よくある、両親も飲食とか、地方で新鮮な野菜や海の幸に触れていて舌が鋭いとか、料理の鉄人を見てコック帽に憧れてとか、語れるストーリーはございません。 グロースパッション(成長する情熱)という言葉がしっくりくる気がしてます。  実家はそんな裕福な家庭でもなくて、共働きの両親と、グレ気

          EP1.好きだから料理を続けてる訳でない

          プロローグ〜Humanité(人間性)

          ノート始めます。自己紹介から、、、 石崎 優磨 1986年千葉県出身35歳。 調理師学校卒業、数店のフレンチレストラン勤務 東京都渋谷区上原1-1-20にレストランyumanitéを10月開業予定 (内装の不手際により2ヶ月近く遅延) 独立、開業の悲喜こもごもな話もおいおい、、、 屋号の由来は、YumaとHumanitéの掛け合わせ(フランス語で音がユマニテ) google翻訳でテーマになる単語をひたすら変換してたら、自分の名前呼ばれたから決めました。 修行時

          プロローグ〜Humanité(人間性)