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VTG GROUP30店舗休業の裏側

各SNSで4月12日〜5月6日まで休業のお知らせをした所様々な嬉しい声や的外れなバカ経営者の意見を頂いたので僕の思いと決断の舞台裏を書いてみようと思います。

弊社で美容サロンを展開している茨城県を中心とした北関東は今回緊急事態宣言のエリア外となりました。

宣言前は対象区域に入ったら休業、入らなかったら営業と言うのが弊社としての方針でした。

そして7日に安倍総理から緊急事態が宣言されました。

そこで社内で今後の営業をしていくにあたっての緊急ミーティングを開催しました。

衛生面の徹底、従業員の管理、時短営業など様々な議論がされました。

顧問の社労士や税理士の先生にも緊急事態宣言の対象エリアでも現在理美容は制限の対象外なので営業を続けるのが賢明とのご指摘も頂きました。

もちろん絶大なる信頼を置いている顧問の先生なので通常だったら聞き入れていたと思います。

先生方が営業を進める理由は僕が一番理解していました。

答えはキャッシュです。

小規模店舗ですと休業の判断は取りやすいとは思いますが美容サロンを30店舗以上休業するとなると月の固定費等は想像を絶する額になります。

ざっくりですが家賃500万円、ホットペッパー300万円、社会保険料負担350万円、銀行返済150万円は最低限でかかってきます。

もちろん従業員への休業補償も1,000万以上支払います。

約一ヶ月売上はゼロになるので当たり前にヤバいです。笑

幸いコロナ騒動が大きくなってくる前に最悪を見越して各銀行から合計6,000万円の借り入れはしてありました。

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しかし借り入れはあくまで返さなくてはいけないお金なので借入金を投入すると言うことは収束後の返済負担は増えます。

雇用調整助成金など様々な助成金も出てきていますが、この状況なので日々変わる国の制度に社労士も困惑している状態です。

助成金を活用出来たとしても支給までかかる時間も不透明だし、この状態が五ヶ月以上続くとなると会社の現預金を含めてもキャッシュフローは厳しくなってきます。

綺麗事抜きに会社が終わる時は全社共通でキャッシュが無くなった時です。

そんな厳しい状況の中で宣言後の8日に迷う事なく全店休業の決断をした理由はシンプルでした。

グループで月間6,000人以上のお客様にご来店頂いている中で感染しているお客様がいないのか、、、と考えた時に僕の答えはNOでした。

万が一大事な従業員に移ることがあって重症化してしまったら僕は一生後悔することになります。

営業を続けると言う判断の裏には月に数千万という固定費がありながら売上がゼロになる事に少しビビっていたんだと思います。

しかしながら冷静に考えてみたら、これだけ素晴らしい仲間が集まってくれているのに、そんなんにビビってVTG GROUPの社長とかくそダセーなと一気に我に返りました。

創業7年で会社がここまで大きくなったのは僕の力ではなく従業員全員のお陰です。

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そんな従業員を守るのが僕の役割です。

リピーターが多い業種なので一ヶ月休業となると離れていってしまうお客様も多数いると思うので納得いかない従業員も社内にいるとは思います。

しかしながら感染のリスクが多少なりともありながら営業すると言う選択は僕の中では無くなっていたので何を言われても決定事項です。

もちろん会社を潰したらもっとダサいので今後の対策を全力で考えて収束したら急成長してやろうと一人で意気込んではいます。

コロナで死ぬか、経済で死ぬかと言う世に出てる議題もごもっともだと思っています。

コロナ感染での死者数よりも、経営難で自殺する人の方が数百倍多くなると専門家も予想してるし僕もそう思っています。

けどどれだけ経営難になってお金が尽きたとしても、今まで培ってきた経験値は消えないので僕は絶対に復活出来る自信があります。

むしろこんな最悪な状況に経営者として直面出来るって事は乗り越えたら一気に成長出来るのでワクワクさえしています。

そう考えると僕が恐れているのは大事な従業員を失う事だけなので今は何も怖くありません。

一年後にこの状況を笑っていられるように、今は置かれた立場で全力を尽くすのみ!

最後になりますが僕の答えが正解不正解とかではなく各経営者様がこの困難に直面している中で一人の意見として参考になればと思い書きました。

収束したら今まで以上に攻めるからみんな宜しくね。

いつもありがとう(^ ^)

ぺろーん


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