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好きなコーヒーだからこそ、裏側の楽しい体験を伝えたい。

飲食は体験だ、と思うんです。


「好き」が生まれるからこそ、もっと知りたくなる。もっと楽しみたくなる。

美味しいことやお腹が満たされることはもちろん大切なんですが、それによって生まれる熱や興味だったり、新しい発見や楽しさの共有があってこそ、より「楽しい飲食」になり得るのかなと思っています。


(過去にこんな記事も書きました。)


コーヒー農園のオーナー制度をはじめました


そんな中で、僕は大好きなコーヒーの体験をもっと楽しく広めたいと思って、コーヒー農園オーナー制度 "COFFEE FARM OWNERS VIETNAM"をはじめました。場所はベトナムの避暑地ダラットの標高1,700mの山奥の農園。2021年の1月末まで参加者を募集しています。

昨年バリ島ではじめたオーナー制度がありがたいことに全農園埋まってしまったので、内容をさらに進化させてベトナムでも今回はじめました。


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コーヒーで一番楽しいのは、農園でコーヒーをつくるところです。景色も最高で、収穫、精製、農園ご飯、どれをとってもパラダイスです。コーヒーに関わる方なら誰しもが一度は行ってみたい、と思うのではないでしょうか。本当に最高です。。


そんな農園の楽しさを、日本の方に日本にいながらどうやったら伝えられるか。そこでできたのがこのオーナー制度です。


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1人4本のコーヒーの木のオーナーになることができて、木に名前のタグを付け、現地の生産者さんが代わりにコーヒーの木をメンテナンスします。毎月農園の取り組みレポートが届き、隔月でコーヒー豆も届きます。収穫期には実際に収穫にも行くことができる、コーヒー生産を「自分ごと」として楽しめる体験です。

紹介ページ:https://coffeefarmowners.com/vietnam


(バリ島の農園オーナー制度の時のnoteもぜひ)


熱意溢れるコーヒー生産者との出会い


このベトナム ダラットでは、コーヒー生産者であるローランとジョシュの2人と5年前から一緒にコーヒー生産に取り組んでいます。


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▲2019年4月に東京コーヒーフェスティバルで一緒にブース出店した時の様子。右がローラン、左がジョシュ。左にあるのはローランが持ってきた民族楽器。丸2日間、彼らのコーヒーを伝え続けました。


もともとの出会いは、アジアのコーヒーの可能性に惹かれた僕が、インターネット上で見つけてコンタクトを取り、彼らの情熱に触れたところからでした。


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ローランは4代目の女性農園主。コホ族という少数民族の生まれで、自然なやり方を好んで全部手作業で何トンものコーヒーを洗って乾かしています。美味しいコーヒーを作って、少数民族のコミュニティを活性化させたいという思いに僕も感銘を受けて、僕も一緒に新しい生産方法にチャレンジするようになりました。実際コーヒーが美味しくて、世界レベルになり得るポテンシャルを持っていたのも大きな理由でした。


まだスペシャルティコーヒーの品質ではスポットライトの当たっていないアジアでも、世界に張り合えるほどの美味しいコーヒーを作っていけたら絶対に意味があり面白いと思って、2017年には僕のお店でクラウドファンディングを実施して、新しい乾燥施設を建設し、発酵や水洗の設備もアップグレードしました。


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▲新たに完成した乾燥場。皮むきして洗ったコーヒー豆を通気よく乾かしていくことができます。端では新しい品種の苗木も育てています。


コーヒーチェリーを摘んで、コーヒー豆を作るまでの工程を何度もやっているうちに、コーヒーをつくる体験自体が最高に楽しいということに気付き、2019年の年末には日本からの参加者さんを招き、みんなで農園ツアーも開催しました。夢中になって何十キロも収穫したり、チェリーの味や発酵しているコーヒー豆の香り、感触...。五感でコーヒー生産を楽しんだ最高のツアーでした。


(その時の様子を動画にしているので、ぜひこの絶景とわくわくをみて欲しいです。)


遠くでも楽しさが伝わるために。

ただ2020年は1度も彼らのもとに行けず、そもそも国外にすら1度も行くことができませんでした。関係性も継続してもっとローランの農園のコーヒーを応援したいし、コーヒーの味もさらに美味しくしていきたい。農園体験の楽しさやわくわくも、もっとたくさんの人に伝えたいと思って、今回彼らの農園の一部のコーヒーの木に、オーナーとして参加して自分の木として生産に携われる体験をつくることにしました。


皮むきや発酵、洗い方まで、自分のオリジナル精製レシピでコーヒーが作れるプランもつくりました。収穫期の12月には実際に現地で自分の手で、自分だけのコーヒーをつくることができます。

このコーヒー農園オーナー制度で、遠くにいても彼らの活動を応援しつつ、同時にたくさんのコーヒー好きな方を生産の面白さに巻き込んで行くことができたら嬉しいです。


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「コーヒーは嗜好品だから」と言うことがよくあります。この言葉が意味するところは、嗜好品だから好き嫌いがあって仕方ない、ということではなく、好きになると人一倍楽しくわくわくできるということだと思うんです。


僕はこれからももっとコーヒーの「わくわく」を掘り下げていき、1杯のコーヒーのその先の体験を伝えていきたいと思っています。


好きなコーヒーだからこそ、一番楽しい生産まで体験してみませんか?

ベトナムの「コーヒー農園オーナー制度、ご参加者1月末まで募集中ですー!



川野優馬



さいごに

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