九州の絶景日向観光
とても天気の良い日にまた宮崎観光に行きたくなりました。
寒いから南下したくなるわけではありません。
まだまだ日差しが暖かいから、出かけたい気持ちになるのです。
お隣の県ですからね。
例によって、山越えルートではなく、おとなしく高速道路を使いました。
熊本県からなら大抵は下道の山越えルートが距離的には近いのですが、山道は朝でも夜でも暗いと危ないので遠回りして高速道路を使いました。
予定通りに行かない日帰り観光
予定していたルート
観光の目的には様々あります。
食事を味わうこと、レジャーを楽しむこと、美しい景観を見ること。
私の目的は何より、いつもと違う景色を眺めることにあります。
山に行きたかったんです。
雲海を見たかった・・・。
しかし、朝早くは寒いし、山道は危ないからと家族に言われ、結局海方面に行くことになりました。
行き先は日向と決めて出発したので、遅くならないように前日の夜までに観光コースを考えたのです。
出発時間は、予定より少し遅かったです。
果たして、我々は無事に暗くなる前におうちに辿り着いたのでしょうか。
興味がある人だけお読みください。
熊本から日向までは出来れば一泊して旅行するのが無難です。
宮崎観光SA・PA情報
えびの→霧島→山之口→かわみなみ
高速道路を使って宮崎へ。これは九州南部だからできることです。
なぜなら、例えば熊本県の繁華街である新市街ら宮崎県の海に行こうとすると一番近い山越えルートでも3時間近くかかるのです。隣県なのに山に阻まれ、近くて遠いのが宮崎県です。
九州外から観光に訪れる人は、ほとんど空港を利用されるので宮崎が山の要塞で囲まれているとはあまり感じられないのかもしれません。
地上から行けば結構不便なのに、宮崎が観光地として発展したのは、戦後の宮崎県の人々の努力がしのばれます。
実際のルート
細島灯台と大御神社は行けませんでした。家を出るのが少し遅かったですね。
12月二週目あたりから九州は雨が多くなっており、久しぶりによく晴れた日でした。
朝早く出て山越えコースであれば、見事な雲海が見られたでしょう。
高速道路から山の方に薄くなった雲の海を見上げられました。
しかし、北部九州からなら山まで行くのにはそれほど時間がかからないと思うので、深夜に出発しなくても雲海が見られるでしょうね。
ほそしまでランチ
景色の良い場所でした。
山育ちだと船がいっぱいつながれている場所は新鮮です。
南部からだと青島や日南など宮崎市の下の方はそれほど億劫がらずに行けます。
しかし、その上、日向あたりになると体力がない人間には日帰りできる距離の限界を感じました。
お昼ごはんにありついた途端に、
「残念ねえ。一泊できたらよかったのに」
という言葉が家族の口からこぼれました。
もう20年近く前、学生の頃に鹿児島から岡山・四国まで運転の練習がてら転職活動中だった母とドライブ旅行しました。
その頃は、今より二人ともずいぶんと体力があったのだと思います。
今はもう1日10時間以上活動するとくたびれて口が重たくなります。
すっかり九州から出ない人間になりました。
面白い焼きおにぎりがメニューにありました。
その名も「こなます」。
宮崎の日向・ほそしまの漁師めしとして親しまれる「こなます」。
カツオの身をごはんごとこねて焼いた丸い焼きおにぎりです。
ぎゅっと力を込めて丸めた感じが漁師めしらしいですよね。
宮崎はカツオの産地で、春になると黒潮にのったかつおが水揚げされるようになります。
誰より早く「初鰹」を楽しみたいという方がいらっしゃったら、3月頃に宮崎にカツオを食べに行かれてはいかがでしょうか。
九州の猫パン制覇目指して
博多駅や鹿児島中央駅より店舗が広い感じがしました。駅やショッピングモールの中に併設してあるわけではなく、ポーンと一軒あったので、余計に広々として見えたのでしょうか。建物の中には、パン屋さんだけでなく、洋服屋さんもありました。
店の雰囲気が一番明るく感じられたのは宮崎の空の青さがなせる業でしょう。
本店は九州外だと思います。
このパン屋さんの魅力は何といっても猫型食パン。
可愛くて美味しいんです。ラスクとチーズパンもおすすめです。
シンプルなパンほど美味しいお店です。
福岡には何店舗もありますが、さすがにパンだけのために福岡を回るほどの活動性は持ち合わせていないので、福岡・鹿児島・宮崎と九州にある「ハートブレッドアンティーク」のパン屋さんは私の中で制覇したことにしました。
猫パンとの出会い編
宮崎県はほぼ秘境
九州で最も秘境の多い場所ってどこだと思いますか?
私はどこよりも宮崎県だと思います。
宮崎は九州の南で暖かいイメージをお持ちの方が多いと思います。
隣県に住む私からすると宮崎県は海もあるけれど、山また山。
新燃岳は噴火していますし、景観の良い場所は五家荘含めて道が悪いです。
予定ではお昼ごはんの前に一つ二つ観光をすませておくはずでした。
しかし、予定より時間がかかったので、先にお昼ご飯を食べにいきました。
宮崎の高速道路は一車線になっている箇所も多く、進むのに時間がかかるためかSA・PAの間隔が長く感じられます。
夜は街灯も限られた場所しかなく、九州の高速道路の夜は本当に恐ろしいです。おまけに朝晩霧が深いですから。
宮崎と鹿児島の境目の有名な観光地には”霧島市”もあげられます。
南国のに霧?と本州の方は思われるかもしれません。
しかし、地名につくくらい霧深いのが宮崎なのです。
遠見山
この場所にいくかどうか迷いました。
なぜならここは日向市ではないのです。
お隣の門川(かどかわ)町です。
お昼ごはんを食べた場所から30分ちょっとかけて車で北上しなければなりませんでした。同じ場所に戻ってくるのに、往復1時間。
しかし、行くだけの価値があります。
地図上で見ると標高がそれほどないので、道のりの想像がつきにくいかもしれません。電柱がたくさんあって、電波が良かったので迷わずにすみました。ナビがなければ迷っていたと思います。ガードレールがあって崖に落ちる心配はありません。しかし、いわゆる山道で普通の一般道よりは遥に悪路なので、他に観光客がいなかったのではないかと思われます。
春は桜やツツジ、初夏はアジサイが眼下に美しい場所らしいです。
観光シーズンではなかったので、お客さんが少なかったのでしょうか。
しかし、他の場所にはバスのツアー客なども団体でいらっしゃいました。
冬の海も悪くないです。
悪くないどころか、枯れた景色が海に調和して私好みでした。
馬ヶ背
遠見山から見た海の景色が一番美しいと思ったのは確かです。
しかし、写真を見返すと、馬ヶ背は素人でも写真映えしますね。
こうやってわざわざ書いておかないと、後になって写真だけ見れば遠見山までわざわざ行かなくても、馬ヶ背で十分だと思ってしまいそうです。
私はすぐ感動を忘れます。
クルスの海
ここまで読んで下さった奇特な方も、もう海はお腹いっぱいでしょうか。
しかし、まだまだ宮崎の冬の海の景色が続きます。
なんと言っても、南国宮崎。
ヤシの木を写真に収めないでは終われません。
予定外の寄り道
道の駅と間違えて入ったらオシャレな雑貨屋さん?でした。いえ、雑貨の他にもフードコートなどありまして、12月でクリスマスの雰囲気に飾り付けされていて、店全体がキラキラしていました。
さすがに店内を写真に撮る勇気はなかったので、外観だけ。
店の中も外にもお客さんがたくさんいました。ネットでお店を調べたら、敷地のそばでグランピングもできるようです。
12月なのに、サーファーの方がたくさん歩いていました。
さすが、宮崎。こればかりは、熊本だって・・・とは、言えません。
宮崎は山深いけれども、海辺は明るくておしゃれ。
お金があって将来移住するなら温暖な宮崎がいいですね。
鹿児島も海はきれいです。しかし、宮崎ほど温暖ではないんですよ。
だって、鹿児島も宮崎と同じように山がありますから!
日本は山だらけ。海だらけ。
そして、山は清々しさはあるけれども、明るさでは海に負ける。
その自分の気持ちを認めないわけにはいきません。
山育ちの私がこんなに暗い性格なんですから、そりゃあ、完敗です。
ー話が脱線しました。
可愛い手作り感のある植木鉢が売られていまして、買おうか迷ったものの外出して交通費などそれだけで出費がかさんでいるからなと思い、買いませんでした。しかし、そうそう行くことはないと思うので、やっぱり買えばよかったです。
しかし、最も嬉しくショックだったのが、手作りのマクラメ編みの商品が売られていたこと。今年になって趣味と言えるほどではありませんが、わたしもマクラメ編みをしています。
すると分かっちゃうんですよね。材料費がどれくらいかかるか。
安すぎるでしょう、と。マクラメ編みのバックなんて、一日で編み切れませんからね。どれも数千円。私の労力0円か、マイナスか・・・。精神的ダメージが大きく、その後の陳列棚を平静に見られたか、どうか。
いつまでも眺めていても帰りが遅くなるばかりなので、予定外ということもあり、何も買えずじまいで帰りました。
道の駅「日向」
わざわざ来たんだから、やはりその土地の名前を冠した物産館や道の駅にはいかなくてはなりません。さっき間違えた雑貨屋さんは道の駅ではなかったけれど、こっちは本当の道の駅です。
夕ご飯
夕方の4時・5時ですから、お客さんは少なかったです。
お店が広々としていたので、余計にそう見えたのかもしれません。
それにしても、宮崎の飲食店はどこもお安いです。
安さと定食のボリュームでは宮崎には敵いません。あと、餃子。
九州で飲食店の平均値が一番高いのは鹿児島県だと個人的に考えています。
福岡は高級店もあるようですが、気軽に食べられるものが多いですね。
熊本は、やっぱり中華?以前から書いてきましたが、熊本は八代以南が焼酎で北部は日本酒ばっかりなので、食文化が根本的に違うんですよね。
熊本は米焼酎の産地なんですが、市内の人は焼酎を飲んでも鹿児島や宮崎の芋ばっかりだったりします。酒が変われば、合う料理も変わります。北部の人は、熊本南部より宮崎や鹿児島の方が好きなのかもしれません。しかし、南部だってむしろ食文化は鹿児島、宮崎よりですからね。南部の県民性は、熊本北部より宮崎・鹿児島の山間地に近いのです。方言もより似ています。
川南PA
慌てて帰って写真を撮る暇もそんなになかったなと帰って眠りにつく時には考えていました。
しかし、こうして記事にして改めて写真を見てみると、日帰りで盛沢山で刊行してきたなという気がします。
日向は見るべき観光地がたくさんあります。
山越えルートなら椎葉村とか高千穂とか山間の有名な観光地も見て来られました。しかし、海辺でこれだけ楽しめれば、お腹いっぱいです。
灯台や神社など見てこなかった場所もあってこれだけの満足感と疲労ですから、到底山の方の観光地まで回れた気がしません。
海辺にも山があって、絶景を求めるほど道が悪いですからね。
しかし、悪路を進んだ労力に見合うだけの景色があります。
秘境と絶景の両方を楽しみたいなら、宿泊必須です。
調べたら、宮崎空港から例えば日向の「STAIRS OF THE SEA」という雑貨屋さんまででも1時間以上かかります。
海と人を阻む憎き山。しかし、美しき絶景を作り出す。
それが宮崎の山です。
宮崎の山から見る海ほど美しいものはありません。
長くなってしまいました。
何となく行くことにした日帰り観光で、思いがけず美しい景色と出会ったというおはなしでした。
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