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【朗読】志賀直哉 寺田寅彦 芥川龍之介 佐藤春生 吉川英治

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素人のオリジナル朗読です。著作権切れの作品を選んでいます。5分間分ずつぶつぎれで更新しています。 寺田寅彦の「B教授の死」、芥川龍之介の「白」佐藤春生「スペイン犬の家」、吉川英治…
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記事一覧

暗夜行路 109

猫様とごはん

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道徳的欠陥から生まれた子供。倫理の欠如よりは、遠回しな言い方ではありますが、なるほど、そのように自分を蔑まなければならない人生と言うのは辛いものがあるでしょう。最初から幸せに生まれついているのだと思う事はとても不幸せなことだと思います。だからこそ、幸せな人生を歩んで、上書きしなければいけないと思うのでしょう。

暗夜行路 108

猫様とごはん

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台風が去りました。そのせいか、子猫たちがあまりに騒ぐので、きちんと読めませんでしたし、雑音がかなり入っているかもしれません。台風の雨風がひどく数日朗読ができませんでした。しかし、子猫たちがこんだけ騒ぐなら、どのみち外の風の音など気にしなくてもよかったかもしれません。それにしても宮崎と鹿児島のことばかり言いますが、私が住む地域のその県境なんですけどね。雨がやんだのでよかったです。

暗夜行路 106

猫様とごはん

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食欲がないと言う事はつまり元気を取り戻してはいません。自分に打ち勝ってはいません。食欲がないと言う事の自分の状態を私はよく知っています。それは大変に危険な状態なのです。

暗夜行路 105

猫様とごはん

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手紙のやりとりで、物事が解決して心の整理がつくのであれば、修羅場などと言うものは経験しないで済むでしょうか。面と向かって経験することなしに話し合いができるのであれば、現代ではメールと言う手段が有効でしょう。けれども、SNSは対話の機会にはなり得ないと世間では言われています手紙で冷静に話し合えるどころか、活字で相手を傷つける方向にばかり進んでしまうのです。

暗夜行路 104

猫様とごはん

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私も4時ごろ目を覚ましました。そして旅には出ていませんが、猫と一緒に毎日夜を明かしています。朝起きるたびに本当の自分に戻っています。過去の辛いこともまるで夢のようであって、何事もない平凡な自分が本当の自分ではないかと思ったりするのです。けれども、人生の上にすべて平凡などという事は無いのです。

暗夜行路 103

猫様とごはん

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今SNSで誹謗中傷が非常に話題になっているじゃないですか。そうしたときに思うのが、普段短いメッセージだけのやりとりをしていて、いざとなったときにだけ長文で諭そうとしても相手はそれを読むのだろうかと言うことです。右から左に言葉が抜けていくのではないでしょうか。例えば、このような事件は日本にはかつて多く小説にも題材にされてきたところだと思います。しかし、それほどに不道徳で悲劇的な行いということを説教し

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暗夜行路 102

猫様とごはん

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猫が何やらドタバタやっていますが、場面があまりにも暗いので、もうそれでも良いかと思ってそのまま読みました。

暗夜行路 101

猫様とごはん

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物語がようやく確信に迫りました。なぜ兄弟の中で自分だけが祖父の家に預けられたのか。父との間にあった確執。私は庭の外にいる猫たちを見るときに、その近親の罪について思うのです。非常にやるせない問題です。

暗夜行路 100

猫様とごはん

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どう考えても気の迷いだろうとしか思えないわけです。それに振り回される周りの人間は大変です。1人になってその考えに固執して周りに勝手に言い募るわけですから。

暗夜行路 99

猫様とごはん

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その時代背景のことを考えれば、彼の境遇は殊更に不幸だとは見られません。彼が一方的に両親に愛されなかったと思っているだけなのです。兄は弟の彼のことを気にかけているし、祖父のお妾さんは彼のことを大切に育てた。ただその狭い世界の中で、彼はどんどんと暗い物思いにふけっていきます。これが彼の気の迷いであることを願います。

暗夜行路 98

猫様とごはん

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祭りなどのたいそう賑やかな場所では、そのやかましさばかりが耳につきます。到底風情など、私には感じられないわけですが、一般的にはその賑やか、質素に情緒と言うものがあるのでしょう。とにかくうるさくて眺めていられないんですよね。

暗夜行路 97

猫様とごはん

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芸者や役者の人たちが変装をする催しというのは今でいうようなコスプレ大会の事だったでしょうか?という事は、つまり日本人は昔から変装だとかコスプレが好きだったわけですね。道行く人たちの服装は、今のように単一的ではなく、むしろ昔のほうがずっと自由であったかもしれません。あるいは、たまに奇抜な格好をしている人が歩いているのが、そもそも昔から日本の日常的な光景なのか。

暗夜行路 96

猫様とごはん

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なんだか最近朗読し始めるとというか、しゃべり始めると猫たちが泣き出したり、トイレしたりするんですけど、嫌がらせですかね?

暗夜行路 95

猫様とごはん

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それだけで絵本になってしまいそうな素敵な象のお話でした。旅先で空想に思いを巡らす事はそれだけで素晴らしい行いです。ましてやその空想が文豪並みであったのなら、リモートワークやテレワークのこの社会でも全く孤独にさいなまれる事は無いに違いありません。会社に行かない自分を不安に思うのは、空想の世界が充実していないからなのです。