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資源・エネルギー・環境教育雑記帖(3)〜教科書で扱われている資源・エネルギー・環境(中1理科)〜

2023年より縁あって、エネルギー教育の推進活動に携わっています。
もともと興味があったこともあり、暇を見つけては資源・エネルギー問題やエネルギー教育に関する本を読んだり調べている次第です。
また、研究会も立ち上げて、多くの仲間とエネルギー教育についていろいろ検討しています。
不定期にはなるものの、中学校・高校教育でのエネルギーの扱いについて、稚拙ながら私なりに調べてわかったことや、一個人としての考えなどを発信していこうと思います。


意外や意外

中学1年の理科の教科書では、資源・エネルギー・環境についてほとんど扱われていないんです。
出版社によりますが、教科書の欄外でエネルギーという言葉が一言綴られているくらいです。

地震

地震の度合いは「震度」「マグニチュード」で表されます。
マグニチュードは地震そのものの規模の大小を表します。
某出版社の教科書では「マグニチュードが大きいと、地震のエネルギーが大きく、揺れを感じられる範囲が広い」と綴られてはいます。
また、マグニチュードが1増えると地震のエネルギーは32倍、2増えると地震のエネルギーは約1000倍とも説明されています。
しかし、エネルギーが何なのかについては、この文を読むだけでは解釈につながらないでしょう。

ちなみに、震度とは各観測点での揺れの大きさを表す階級です。
現在では以下の10段階に分かれています。

0<1<2<3<4<5弱<5強<6弱<6強<7

状態変化

状態変化とは、物質が固体・液体・気体の間で姿を変えることです。
資源との関係では、石油の精製過程について綴られています。
原油は様々な成分が混在していますが、沸点の違いによって、このように分離することができます。

沸点30℃以下→液化石油ガス
沸点30〜180℃→粗製ガソリン
沸点170〜250℃→灯油
沸点240〜350℃→軽油
沸点350℃以上→重油

物理分野では扱ってないの?

ちなみに中学1年の物理分野では、身近な現象として光・音・力について扱っています。
エネルギーは理科の中でも物理の概念になりますが、教科書の物理分野ではエネルギーという言葉は出てきていません。

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