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ピーマン

宮城に3日ばかり帰ります。
齢34にして上京し、一年が経とうとしています。当初は大都会の喧騒に圧倒され、泣いてばかりいましたが、酒や煙草に介助されながらなんとかやっています。適度にアル中でtheピーズの大ファンである私は、居住先をハルの愛した酒飲み天国、赤羽を選択し飲むところには困らず、休日は酒を片手に街を散歩したりしています。交通の便も良く、住めば都。とても好きな街になりました。面白いお話してくれる友達も出来ました。(50代〜80代の数名)

心持ちの変化もありました。
中2から基本、自殺志願者なのですが加齢から体力の弱まりを感じ始め、死も身近に感じます。間もなく生から解放される事からの安堵にて、生を希求する事さえあります。元来とても助平だったのですが陰経の硬度も軟弱化し、性への執着からも解放され始め自慰行為も少なくなりました。頭髪と共に自意識も薄くなり承認欲求などもほぼ皆無で、若さ故の根拠無き自信も消え失せとても楽になりました。お爺さんになったみたいで楽しいです。電車で初老のサラリーマンがスマホで風俗情報を閲覧してるのを見ると、湧き上がるその精力に羨望と共に未だ性欲から抜け出せない不甲斐なさに哀れみすら感じます。父親の葬儀の時、和尚様が仏様は肉体や現世から解放され心身ともに最高の状態にあると仰っていて東北生まれなのですが「ほんまやな。」と関西弁で思ったことを想い出しました。
細胞がどんどん死んでいってどんどん楽になっていきます。老いるのも、悪くないです。10代、20代なんかもう2度といらんです。

とりあえず今日帰れるので、とりあえずびっくりに行って宝焼酎20度で鰯を食いたいです。レバー半焼きと、じゃがいも。夕方5時から夜10時までいたいです。びっくりのお母さん会いたいです。熟年離婚伝説佐藤さん生きてるかな。サロンよしぎの行って、皆と飲みたいです。たこ焼き食って悪口言って爆笑したいです。アズタイムって喫茶店で濃口のコーヒー飲みたいです。仙台いた頃、毎日通ってて老夫婦が僕のこと心配してくれてたみたいなんで挨拶したいです。
そろそろ仙台の事もいろいろ忘れちゃいましたし、僕のことも仙台に忘れられて行く様で寂しいです。僕が不在が連なって、僕いない仙台が、僕がいた頃より退屈な街でありますように。

東京も若者が白湯飲んで遊んでるらしいですよ。

どの街も僕がいると、つまらなくなるみたいです。

麻雀出来ないからかな?

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