ママン とんかつ 山下清

連休の最終日でありました。
本日は母親が愛好するとんかつ屋で昼食を戴きました。南光台の大町という名店でして、1956年に山下清が来仙した際、食し「元帥級だ!」と叫んだ事から、元帥かつと名付けられたそうです。

※ 元帥(げんすい)とは、軍隊における称号であり、階級を示す場合には大将よりも更に上位で最上級の階級である。

母は一度美味と定義すると、それしか食べない奇病を患っており、宮城に住んでいた時分には休日の度に連れて行き半ば食傷気味でもあったのですが、久しぶりにその上品な油、揚げ加減、確かな肉質に舌鼓を打ちました。お値段も据え置きで、お近くの方は是非にって感じです。

※写真はミックス定食 若干のペニー感有り

母は父親の死亡と同刻に、精神疾患と相成り精神病棟に5年間入院し、障がい者手帳を授かるまでの活躍を納めた筋金入りの気狂いでありました。お陰様で、現在は落ち着き人間の様を取り戻しましたが、完治には至らず寛解?っていうのか、心ここに在らずな不完全な老人です。一応生みの親なので、愛情はありますが、まま、ウザいです。ママン。

帰宅後、足の爪を切ってほしいと所望され、どんなもんかと見てみると長く伸びきった爪が左へカーブを曲がっており、巻き爪で酷い有り様でありました。
嗚呼、ウザい。手に負えぬと匙を投げかけるも、我が母が哀れになり、仕方なく切る事にしました。

医療用ペンチと巻き爪用の爪切りを用意しリビングのスピーカーからファンカデリックのマゴットブレインを流しました。
この曲は総統ジョージクリントンが麻薬中毒のギター担当エディ ヘイゼルに「ママンが死んだと思って弾け。」と用命し生まれたギターソロ10分の大曲なのですが、悲しくサイケデリックでドラッギーな旋律がこの状況とマッチするに違いないと、爪切り懇願の瞬間に確信していました。
複雑な形状に変形した爪に苦戦しながら、咽び泣くギターに身を委ねると、単身赴任となり側にいてやれない悔しさから涙が溢れて来ます。
なんとか切り終え、綺麗になったと伝えたら、母はお前は本当に親孝行だと言いました。
僕も本当にそう思います。産んでよかったですね。公立の高卒だしコスパが良いですよね。

そんなこんなで今回の三連休帰省が終わりました。
先週1週間帰ったばかりだったので、キモがられると思い友達には連絡せず家族と過ごしました。猫は段々とよそよそしくなってきます。

早く帰って宮城で暮らしたい。
年収600万円くらい貰える仕事ないですか?

ないですね。さようなら。

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